[管理番号:12232]
性別:女性
年齢:49
病名:乳がん
症状:8年前の線維腺腫の定期検診で見つかったので、症状なし
投稿日:2024年11月12日
初めまして。
8月の乳がん告知以降、こちらのサイトで色々なことを勉強させて頂いております。
先月手術が終わり、やっと先日病理結果が出ましたので、いくつかご質問をさせて下さい。
結果を紙で頂いていませんので、主治医から口頭で言われた事と自分から聞いた事、保険会社へ提出する診断書からこのような結果です。
*左乳房全摘
*浸潤性乳管癌 T1bN0MX
*腫瘍径 9㎜
*センチネルリンパ節除去→リンパ節転移なし
*ルミナールタイプ
以上の事から、ホルモン治療を勧められ、『強い希望があれば抗癌剤しますが、上乗せが1%程しかないので…』と言われましたが、希望せずです。
その時に主治医の電子カルテ上から
*Ki-67 15%
*グレード2(どちらのものか分かりません)
の記載を発見出来ました。
ホルモン療法はタモキシフェン5年とリュープリン2年です。
説明後にリュープリン3.75mgの注射があり、翌朝からタモキシフェンを服用しています。
*生理予定日1週間経過するも来ていない
*18年前に卵巣嚢腫手術をした
ことを伝えてあります。
以上のことから質問させて下さい。
①質問などを見るとタモキシフェン服用後にリュープリン注射が多いのですが、私のようなケースもあるのでしょうか?
(1週間経過しましたが副作用は出ておらず、生理も来ないです)
②年齢的にもリュープリン不要だと思うのですが、使うことで子宮等への悪影響あるのか不安です。
手術3日後に生理がありましたが、次の生理を見ずに打ったので内膜が厚い状態からスタートしたならば、影響が強いのでしょうか?
③確定診断後に諸々の検査をして『大人しいタイプで4㎜、リンパ節転移もその他への転移もない』と言われていましたが、MX記載です。
M0にしなかったのは何が考えられますでしょうか?
④術前に補助療法のホルモン療法を説明されていたので、ルミナールのAかBか尋ねましたがはぐらかされたので、AもB分けるのは余り重要ではないのでしょうか?
(私のがんは高い方だと思いますがルミナールAですね)
⑤ホルモン療法した場合の再発率や転移率を教えて下さい。
お忙しい中申し訳ありませんが宜しくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
強い希望があれば抗癌剤しますが、上乗せが1%程しかない
⇒これは根拠がありません。
本来ならば「OncotypeDXを勧めるべき」でしょう。
本当に上乗せが無いのか?は、そこに回答があります。(無論、やるやらないは質問者の自由です)
①質問などを見るとタモキシフェン服用後にリュープリン注射が多いのですが、私のようなケースもあるのでしょうか?
(1週間経過しましたが副作用は出ておらず、生理も来ないです)
⇒そもそもLH-RHagonist併用を勧める根拠がありません。
②年齢的にもリュープリン不要だと思うのですが、使うことで子宮等への悪影響あるのか不安です。
手術3日後に生理がありましたが、次の生理を見ずに打ったので内膜が厚い状態からスタートしたならば、影響が強いのでしょうか?
⇒tamoxifenは子宮に直接作用がありますが、LH-RHagonistは卵巣への作用となります。
上記①で「LH-RHagonist併用の根拠がない」と記載しましたが、(それはそうですが)もしもtamoxifen単独で「卵巣腫大」を認めた場合には(乳癌の再発抑制効果を狙ってではなく)「卵巣抑制して縮小させる」目的で併用することはあります。
③確定診断後に諸々の検査をして『大人しいタイプで4㎜、リンパ節転移もその他への転移もない』と言われていましたが、MX記載です。
M0にしなかったのは何が考えられますでしょうか?
⇒遠隔転移が無いことを証明するための検査、例えば「PET]もしくは「CT+骨シンチ」いずれかをしていないから「未確認」という意味での表記です。
♯遠隔転移の可能性はほぼ無いので、そんな検査は必要ないのでやっていないだけです。(私もそれに同意見です)
④術前に補助療法のホルモン療法を説明されていたので、ルミナールのAかBか尋ねましたがはぐらかされたので、AもB分けるのは余り重要ではないのでしょうか?
(私のがんは高い方だと思いますがルミナールAですね)
⇒それを確認するのが上記「OncotypeDX」となります。
⑤ホルモン療法した場合の再発率や転移率を教えて下さい。
⇒それは上記「OncotypeDX」すると記載があります。
♯もしも「それ」を知りたいのであれば、OncotypeDXしましょう。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2024/12/2
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