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全身治療と併用しながらの多発リンパ節転移や再発への今後の治療について

[管理番号:11586]
性別:女性
年齢:44
病名:右乳癌 右腋窩、右鎖骨上下、右深頸部、縦隔リンパ節転移
症状:右腋窩、右鎖骨周囲、頸部に痛み
投稿日:2024年02月05日

お忙しいところ申し訳ありませんが、ご意見聞かせていただけましたら幸いです。

2022年12月に右乳癌 T2 N2、IDC 充実腺管癌、トリプルネガティブ、Ki 67 70%、右乳房A領域24mm、D領域16mm、右腋窩60mm、右鎖骨上35mmと前縦隔リンパ節に小さな転移あり、ステージ4と診断されました。

12月末からキイトルーダ+ゲムシタビン+カルボプラチンの化学療法開始。
その後縦隔の遠隔転移は消失しましたが、遠隔転移以外の腫瘍の増大があり、疼痛緩和目的で5月に右乳房全切除+右腋窩リンパ節郭清施行。
右鎖骨上リンパ節転移部分は太い血管が近く切除不可能、術後放射線治療は浮腫が出やすい部位のため適当ではないのと遠隔転移を抑える全身治療が優先と説明があり、現在も残存しています。

術後も遠隔転移に効果が見られている同じ化学療法を継続していますが、右鎖骨上リンパ節転移にはあまり効果がなく、9月には右鎖骨上下と深頸部リンパ節合わせて10か所に転移が見られています。
CA15-3: 術後 37.5 →9月 60→1月 84

2024年2月1日には手術した創部近くに5mm位のシコリが出来、2月5日には1.5mm位の楕円形(ゴツゴツしていない)に少しずつ増大してきています。痛みはありません。
術後、側方断端陰性 深部切除断端に浸潤部が近接との結果でしたが、これは局所再発なのでしょうか?
このように急に大きくなっていくこともあるのでしょうか?

今後の治療として、遠隔転移を抑えるために化学療法は欠かせず、トリプルネガティブは薬の持ち手が少ないため遠隔転移に効果がある薬は長く使う、放射線治療については薬の効果が見られなくなったときに症状緩和目的で行うのみと主治医から説明されています。

現在の化学療法で遠隔転移は抑えられていますが、手術で取りきれなかったリンパ節転移部分は増大してきており、遠隔転移への化学療法と併用して、多発リンパ節転移や再発部分へ他に治療方法がないか、トモセラピーは適応ではないか(適応であれば効果的かどうか)教えていただけましたら幸いです。
よろしくお願い致します。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

手術で取りきれなかったリンパ節転移部分は増大してきており、遠隔転移への化学療法と併用して、多発リンパ節転移や再発部分へ他に治療方法がないか、トモセラピーは適応ではないか(適応であれば効果的かどうか)教えていただけましたら幸いです。
⇒全身療法一辺倒で「全てが上手くいっている」のであれば、それを完全に否定するつもりはありませんが、「局所が悪化しているのに、局所療法を積極的に検討しない」ことには少々(どころか、「かなりの」)違和感があります。

手術できない状況であれば、放射線照射を検討すべきです。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/2/14
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質問者様から 【質問2】

頸部周囲多発リンパ節転移に対する根治目的での放射線治療の可否について
性別:女性
年齢:44
病名:右乳癌 右腋窩リンパ節、右鎖骨上下リンパ節、右深頸部リンパ節、縦隔リンパ節転移
症状:右鎖骨周囲の痛み
投稿日:2024年02月27日

先日はお忙しい中、ご回答ありがとうございました。

右胸部の局所再発部分は、来月局所麻酔下で切除することになりました。
遠隔転移に対しては現在の治療で効果が見られているのですが、深頸部と鎖骨周囲リンパ節転移部分には効果があまり無く10か所位のリンパ節が腫大傾向で、右鎖骨上窩リンパ節のしこりが少し大きくなり痛みも出てきています。
放射線治療については、範囲が広過ぎるため根治目的ではなく、最終手段で痛みを取る緩和目的でのみ行うと言われました。
10か所位の多発リンパ節転移となると、放射線治療で根治を目指すことは不可能なのでしょうか?
私の場合、遠隔転移部分以外には抗がん剤が効きにくいようなので、このまま悪化するだけなのか不安な日々を送っています。
他にも何か良い治療方法がありましたらお教えいただけますと有り難いです。
よろしくお願い致します。

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

右鎖骨上窩リンパ節のしこりが少し大きくなり痛みも出てきています。
放射線治療については、範囲が広過ぎるため根治目的ではなく、最終手段で痛みを取る緩和目的でのみ行う

⇒局所治療(手術や放射線)を普通に検討すべだと思います。

どの程度の所見なのか不明なので、踏み込んだコメントは困難です。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/3/11
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