[管理番号:11469]
性別:女性
年齢:41
病名:
症状:なし
投稿日:2023年12月05日
初めまして。職場の検診で要精査となり、こちらのサイトでいろいろと学ばせていただいております。
健診はエコーのみで、充実性腫瘤 カテゴリー3でした。カテゴリー3の説明が、あまり急を要するものでもなさそうに感じたので、のんびり予約をとり、軽い気持ちで診察に行ったのですが、心配なことがおきました。
二次検診ではまずマンモとエコーをしました。先生の説明では画像を見る限り悪いものではなさそうとのことでしたが、私は乳癌検診が初めてで、過去のデータがないので、ちょっとよく調べましょうと言うことになり、細胞診を受けました。和やかな雰囲気で終わったのですが、採取したものが血性だったようで、ちょっと空気が変わりました。私も見せてもらったのですが、濁った血という感じでした。結果はまだ聞いていません。
田澤先生のほかの方への回答から、この場合、細胞診の結果がどうであれ摘出をお願いしたほうがいいのかな?と思うのですが、細胞診の際、先生が「ほら、もうなくなたよ」とおっしゃっていました。こういう場合、摘出での生検というのは可能なのでしょうか。「なくなった」というのは小さくなったという意味で、一般的に、こう言う検査の時には念のため少し残していたりするものなのでしょうか。私もエコーの画面を見ていたのですが、私には何もなくなってしまったように見えました。
検査結果も聞けていない状況ですが、とても気になってしまい質問させていただきました。
よろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「採取したものが血性」「ほら、もうなくなたよ」
⇒所謂「血性嚢胞」のようです。
これは2通りに解釈します。
①たまたま乳管の(ホルモンによる刺激による)破綻による出血で乳管が拡張した(一過性のどうでもいい)嚢胞
②乳管内病変(癌とは限らないが)が原因でそれが出血して内容が血性となった(腫瘍が原因である)嚢胞内腫瘍
この鑑別は容易です。
いったんは「ほら、もうなくなったよ」という状態であっても②であれば、また貯留して「再出現」するので、その場合は摘出しましょう。(そのまま消失の場合は①と考えて安心していいのです)
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/12/18
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