[管理番号:11287]
性別:女性
年齢:47歳
病名:乳がんステージ4
症状:リンパと肝臓転移
投稿日:2023年08月18日
2022年7月に乳がんルミナルbと診断されました。初発でリンパと肝臓に転移しています。原発の腫瘍の大きさは4.5センチで肝臓への転移も同じくらいの大きさでした。
リンパには2センチ程の大きさで幾つか転移しています。
現在までアリミデックスとイブランスを1年服用し、腫瘍は2センチ程に縮小しました。
(ベージニオは薬の副作用により服用を2週間でやめています。)
今月8月下旬にPET検査を予定しており、結果次第にはなりますが手術を視野に入れてくださると主治医の先生はお話して下さいました。
私は肝臓転移の手術は難しいのではないか?と思っています。
転移の場所も奥にあると聞いたので不安です。
担当医の先生は大変に丁寧かつ優しく診察をして下さり信頼しています。
しかしながら、病院自体に手術件数が少なく不安が過ります。都内の大学病院です。
ネットを拝見して、手術件数が多く経験の豊かな田澤先生に一度みて頂けたらと思いました。
もし乳房とリンパ、肝臓の手術必要になった場合、医師の腕による予後の差はありますか?
主治医の腕を疑うような質問で本当に申し訳ないのですが、命が関わる事なので恥を忍んでお尋ねしました。
どうぞ宜しくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
肝転移が単発の場合、当院では消化器外科の先生に手術してもらったことがあります。
質問者も単発であり、なおかつ1年間の全身療法でコントロールされ(しかも縮小!)ているのであれば十分に適応があるのでは?
私も手術をお勧めします。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/8/29
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質問者様から 【質問2】
管理番号11287の続きです
性別:女性
年齢:49
病名:肝転移からの骨転移
症状:とても元気にしています。痛みなども一切なく薬の副作用も全くありません。
投稿日:2025年06月09日
2022年に質問させて頂きました初発から肝転移1箇所していた○○と申します。
その後2024年2月に左乳房全切除して6月に肝転移を部分切除して頂きました。とても術後は回復などもよくスッキリした気持ちで前向きな日々でした。
しかし術後2024年11月のPET検査で骨転移がまた1箇所だけ見つかり、今はイブランスとフェソロデックスとフェマーラで治療中です。放射線治療や抗がん剤治療はまだ視野に入れていないようなのですが、必要はありますでしょうか?
気持ちとしては骨転移も根治したいのですが、難しい事は承知しています。子供達がまだ未成年なので何としても後10年は生きたいのです。1日でも元気に長く生きれる治療プランが、もし他にもありそうであればご教示頂けませんでしょうか。
どうぞ宜しくお願い致します。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
先ずは乳房および肝転移を手術できたことを誠に幸いに思います。
術後2024年11月のPET検査で骨転移がまた1箇所だけ見つかり、今はイブランスとフェソロデックスとフェマーラで治療中です。放射線治療や抗がん剤治療はまだ視野に入れていないようなのですが、必要はありますでしょうか?
⇒(私であれば)患者さん自身が積極的なのだから迷うことなく
骨転移部への照射⇒抗癌剤(患者さんのモチベーションによりanthracycline3か月、
もしくはanthracycline3ヵ月+taxaneこの場合bevacizumab併用3か月の6か月)⇒CDK4/6 inhibitor+letrozoleとします。
♯luminal typeですが抗癌剤未施行であれば抗がん剤の効果はかなり効果が期待でき高率にcCRが期待できます。それをCDK4/6阻害剤で長期維持を狙うことです。
★「今はイブランスとフェソロデックスとフェマーラで治療中」
⇒Fulvestrant(フェソロデックス)もletrozole(フェマーラ)も閉経後のホルモン療法であり、(閉経後のホルモン療法を)2剤併用することはないので、書き間違いですね?(どちらかがリュープリンでしょう)
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/6/30
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