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外科的生検の必要性の有無について

[管理番号:10869]
性別:女性
年齢:47歳
病名:Radial Scar(放射状瘢痕)
症状:しこりや自覚症状はなし
投稿日:2023年1月19日

オーストラリア在住の者です。

昨年12月に乳がんの検診を行ったところ、マンモグラフィーでは異常はなく、
超音波検査で左胸に病変が見つかりました。

そのため超音波で映しながら針を刺して組織を採取する
(バチンバチンと大きめの音がする)精密検査をし、
結果Radial Scarが見つかりました。

専門医からは、採取したもの自体は良性の病変ではあるが、
少ない割合でありつつもガンである可能性があるため、
全身麻酔のOpen Biopsy(超音波技師とともに行うHooked wired方式)をしたいとの説明がありました。

外科的生検の場合、日本では局部麻酔が一般的のようですが、
こちらでは全身麻酔で行うとのことでした。

理由としては手術が不快なものであり、乳房は神経も多いため痛みを感じないように、とのことでした。

外科的生検について自分なりに調べてみたところ、
針診断の普及により近年ではあまり行われなくなっている、
その後の治療の種類によっては外科的生検をしたことが妨害になることがあるといった情報もあり、
また、できれば無駄な全身麻酔も避けたいため、
この段階でOpen Biopsyをすべきか検討したく、ご意見をお聞かせください。

1)Open Biopsyが次にとるべきベストな選択でしょうか。
  先生であればどのような進め方をされますか。

2)もしもOpen Biopsyが必要な場合は、検査自体はどこで行っても同じでしょうか。
  それとも医師または病院選びが重要な種類のものでしょうか。
  3月中旬から仕事でしばらく日本に滞在する予定があるため、
  日本で検査を受けたり、セカンドオピニオンを得る可能性も考えています。

日本から離れていながら、専門のお医者様にご相談させていただける場を見つけ、大変ありがたく思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

1)Open Biopsyが次にとるべきベストな選択でしょうか。
⇒違います。

先生であればどのような進め方をされますか。
⇒私であればMMTEで100%確定診断とします。

2)もしもOpen Biopsyが必要な場合は、検査自体はどこで行っても同じでしょうか。
⇒本来そうあってほしいのですが…
 医師による検査精度に雲泥の差があることは(私自身が)嫌と言う程感じています。(前医で良性⇒当院で悪性が、実際にどれほど多いのか!)

それとも医師または病院選びが重要な種類のものでしょうか。
 ⇒まさにその通り

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/1/27
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