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胸の大きなしこりと赤み、痛みについて。

[管理番号:10559]
性別:女性
年齢:35歳
病名:嚢胞内乳がん疑い、炎症性乳がん疑い
症状:右胸のしこり、乳首周辺の赤み、乳房痛、乳頭からの黄色い分泌液
投稿日:2022年9月2日

ご多忙の中、このような質問の機会を与えていただき、ありがとうございます。

質問させてください。

35歳女性です。

授乳は4年ほど前に終わっています。
子供は一人です。

今年の4月半ば頃から右胸に違和感がありました。
その後、固くなってきて、現時点で乳首下辺りから上に向かって大きなしこりになっていす。
たまにピリピリというかずきっと痛みを感じます。

生理前後で痛みと大きさが多少変動していたので、あまり気にしていませんでしたが、6月末に受けた健康診断でマンモグラフィー、エコー共にD2要精密検査とでました。

膵臓の方でもD2だったのですが、そちらは腫瘍マーカーと造影剤CTの結果、異常なしでした。
腫瘍マーカーはリパーゼ22、エラスターゼ1が189、ca19-9が9、CEA精密0.5以下です。

そして先週の木曜日にやっと総合病院の乳腺外科へかかり再度マンモグラフィーとエコーに加え、触診の後針生検をしてもらいました。
針を入れた時、腫瘍から透明の液体が漏れ出たようで、看護師さんと先生が慌てて拭いていました。

検査結果は2週間後、ご家族の方と一緒にきてくださいと先生に言われてしまい、絶望しました。

その日の針生検後から右胸全体が腫れ出し、腫瘍がない箇所の赤みが出てきたので翌日再度受診しました。
針生検箇所からの炎症ではないが、血液検査の結果微量の炎症反応が出たので抗生剤を処方しますと言われ7日間服用しました。

服用2日目から腫れは治まったのですが、飲み切る本日時点でも赤みは強くなる一方で範囲も少しずつ広がってきています。
それまではなかったのですが、乳首から透明な黄色い分泌液が出ました。
そこで炎症性乳がんを疑い、再度病院にかかりました。
担当医は典型的な炎症性乳がんの所見ではないけど、確かにエコーで見ると赤い部分は浮腫んでいるとおっしゃってました。
毛穴も開いた感じがあります。

右脇に違和感を感じていたのでそちらも診ていただきましたら、そこは特に何もないとの診断でした。

その診察の際、電子カルテに嚢胞内癌疑いと記入してあるのが目に入りました。

それでも不安に思い、本日他の乳腺クリニックに行ったところ、エコー検査をしていただき、80%の確率で乳がんだろうと診断を受けました。
腫瘍はかなり大きいので、これ全てが癌だとすると遠隔転移してなくてもステージ3以上、もしかしたら腫瘍の中に小さい癌があるのかもしれない(しこりの中心部に血液反応がでてる)けどそれも結果次第とのことでした。
右脇も診ていたどきましたら、リンパに2箇所ほど少し炎症があるけどそんなに気にならないと言われました。

リンパに何もないなら、遠隔転移はしていないですか?と聞きましたらそうとも限らないと言われてしまいショックでした。
①炎症性乳がんの可能性
②骨や他の臓器への遠隔転移の可能性(5日ほど前から腰が痛いです。)
③そもそも癌ではなく他の病気の可能性
を伺いたいです。

長々と失礼いたしました。

子供もまだ小さく、診断後から眠れない日が続いており精神的に参っております。

ただいま関西に住んでおりますが、そちらに伺えば田澤先生に診ていただくことは可能でしょうか?

お忙しい中大変だとは思いますが、是非ご返信お願いいたします。

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

メール読みました。
正直、今回メールに登場する「乳腺外科医たち」の診療は全く無意味!(質問者には大変お気の毒ですが)
まともな診療になっていません。

まずは今週のコラム352353354をじっくり見てください。
『あれっ? 自分の(症状に)似ている! (おまけに)その間抜けな診療までそれらの医師達と一緒?』と感じることでしょう(後半は「それらの医師達への皮肉」入ってます (笑))

質問者にまず理解していただきたいことは
1.炎症性乳癌に炎症なし。
 ⇒実際に炎症がある(赤みと痛み)わけだから質問者は炎症性乳癌ではない。
 ★本来なら、(今回メールで登場する、その乳腺外科医達が)その判断を当然の如くしなくてはいけないのに「それができない」がために患者さんに無用な心配をさせていることが(私には)最大の問題点だと「大変、苦々しく」感じています。

2.急に大きくなるしこり
 冒頭に挙げたように、炎症性乳癌は「そもそも」明らかな腫瘍を認めず、「皮下のリンパ管が閉塞して皮膚全体が真っ赤となる」状態です。
 ご本人が「しこり」として感じている以上、炎症性乳癌ではないのです。
 更に言うと、癌は「急に大きく」なりません。
 それでは「急激に大きくなるシコリ」「炎症がある(赤みと痛み)」「それらの乳腺外科医達が知らない」という『三大Key Word』でまず思い浮かぶのは、何でしょう?

 ⇒答えは「肉芽腫性乳腺炎」です。

★乳がんプラザのheavy readerであれば、(私でなくても)このメール
内容を読めば『肉芽腫性乳腺炎では??』と察しがつくのではないでしょうか?

針生検の結果が2週間後に出て、(予想通り)「肉芽腫性乳腺炎疑い」と病理診断に出ても、(悲しいかな)それらの医師のとる反応は
1.肉芽腫性乳腺炎?何だそりゃ? いやいや、どこかに癌が隠れているかもしれないよ。 とコメントされる。
2.(そもそも)肉芽腫性乳腺炎を知らないから、ステロイド治療をしてもらえずに「無駄な、抗生物質を投与」されたり、「無断切開」をされて長期的な苦痛に(質問者自身が)苦しめられることになる。

ただいま関西に住んでおりますが、そちらに伺えば田澤先生に診ていただくことは可能でしょうか?
⇒それがベストです。
確定診断希望メールしてもらえば、受診案内します。

「受診案内」はこちら。
「確定診断(生検)」メールはこちら。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/9/10
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