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肉芽腫性乳腺炎の治療について

[管理番号:10495]
性別:女性
年齢:43歳
病名:肉芽腫性乳腺炎
症状:しこり、痛み、
投稿日:2022年8月5日

はじめまして、出産後4年経つ43歳です。

6/(下旬)頃から右乳房に痛みを感じ、赤くなりシコリができてきたため6/(下旬)に乳腺外科受診しました。

3月にマンモ検査で異常がなかったことを伝え、エコー検査していただき、肉芽腫性乳腺炎と診断されました。
そしてプレドニゾロン錠を1日20mg処方されました。

1週間後(7/(上旬))に再診し、痛みと赤みはややマシになったものの、プレドニゾロン錠を1日
20mgは継続。

7/(下旬)に再診、シコリは残っているものの、赤みは消え、痛みも軽快。

3週間20mgを続けたのち、プレドニゾロン錠を1日10mgに減量しました。

しかし7/(下旬)から乳房が熱を持ち赤く腫れ、痛みもひどくなり手持ちのロキソニンを飲まないと我慢できない状態になりました。

しかし、コロナの影響で発熱はないものの、咳が出ていたため受診できず、電話で医師に相談し、プレドニゾロン錠を1日20mgに戻すように指示を受けました。

こちらのQ&Aを拝見したところ、プレドニゾロン錠を1日20mgから10mgに減らしたことが再燃の要因かと思われます。

その後も痛みは続いており、皮膚が赤黒く変色しています。

しこりも大きくなりイビツな形に腫れているので、8/3に再診しエコー検査したところ、膿が溜まっているので切開しドレーンを入れましょうとなりました。

肉芽腫性乳腺炎と診断されてから、こちらのブログを拝見していたので、切開は避けたいと医師に伝えたところ、抗生剤を1週間飲んでから判断しましょうとなり、今はプレドニゾロン錠を1日20mg、抗生剤(セフカペンピボキシル塩酸塩錠)を処方されて飲んでいます。

まだ痛みはひかず、熱感があり赤く腫れている状態ではありますが、このまま切開はせずにステロイドの治療を続けていくという考えでよろしいでしょうか?

あと、熱感がある時は患部を冷やしていいのでしょうか?
温泉やサウナなど温める行為は避けるべきでしょうか?
授乳中の乳腺炎のように、脂っこいものや飲酒は避けるなど食事で気をつけることがあれば、お教えいただきたいです。

このまま炎症が治らない場合は「マンモトームにより削る」という選択肢があるかと思うのですが、田澤先生に見ていただくにはかなり数ヶ月先の予約になるかと思うので、先に予約をしておくということは可能なのでしょうか?
確認させてください。

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

肉芽腫性乳腺炎の診断もできない乳腺外科医ばかり多いこの世の中、きちんと「診断」し、しかもプレドニン処方までは「合格」でした!!
ただ、その後の減量に伴う再燃後の治療が「全くの」誤りです。
途中まで合格点だったのに、大変残念な限りです。

正解はプレドニンを30mgへ増量して2週間、そこから20mgへ減量します。
30mgへ増量すれば改善していくとは思いますが、改善まで(疼痛など)我慢できない場合には、MMTEで削ることで改善を促進します。

抗生剤は全くの無駄! 切開とかドレーンなど(無意味なので)断り続けましょう。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/8/22
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質問者様から 【質問2】

肉芽腫性乳腺炎の治療について【2回目の質問】
性別:女性
年齢:43歳
病名:肉芽腫性乳腺炎
症状:しこり、痛み、自壊
投稿日:2022年9月8日

ご回答いただきありがとうございます。

前回質問した8/5に赤黒く腫れていた右胸は、その後も熱感と腫れが治らず、8/9に自壊してしまいました。

翌日に受診し、膿を手で絞り出す激痛の処置をしていただきました。

医師からは「自壊する前にドレーンを入れれば、こんなに痛い思いをせずに済んだのに」と言われたのですが、
果たしてそうだったのでしょうか?

自壊してから1ヶ月ほどですが、今もまだ傷は塞がらず、ガーゼに少量の膿が付着します。

痛みはほぼなく、しこりも小さくなってきているので、このまま治癒を待つしかないのでしょうか?
また、前回プレドニゾロンを20→10に減らしたことで再燃したのですが、現在は20mgを1.5ヶ月飲み続けています。

こちらのブログを拝見していると、20→15→10→5→2.5→終了という長い目で減量していくことが再燃防止のために重要かと思うのですが、各量の摂取期間の目安はありますか?
状況次第だとは思うのですが、痛みもなく落ち着いている場合に、20を3ヶ月、15を2ヶ月、10を1ヶ月などの目安があればお教えいただきたいです。

よろしくお願いします。

田澤先生から 【回答2】

こんにちは田澤です。

自壊して外へ出ることは治癒を促すので(経過としては)寧ろ歓迎すべきことです。
勿論ドレーンを入れたり切開するのは「愚の骨頂」ですので、(もしも担当医が勧めても)断固として断りましょう。

プレドニンについてですが、
私の多くの経験上、継続期間の目安は以下としています。

30mg 2週間限度
20mg なるべく4週間程度を超えないように
15mg なるべく8週間程度
10mg、5mgは少なくとも3か月以上は継続(場合によっては半年)
2.5mgは少なくとも半年以上継続

お解りでしょうか?
多い量(20mg以上)は4週間を限度にします。
逆に少ない量(10mg以下)は3か月以上継続させます。(ここで焦ると再燃のリスクがあります)

★20mg⇒15mgへ減量が上手く行かない(減量すると再燃してしまう)ケースではどうするか?
 私は(20mgを無理して継続するよりも)MMTEで削ることを選択しています。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/9/16
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