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手術日を仮予約してきましたが・・・。

[管理番号:9797]
性別:女性
年齢:50歳
病名:左乳がん
症状:胸のしこり
投稿日:2021年10月13日

つい先日の10月(上旬)日 左胸にシコリ発見。
(上旬)日に乳腺外科クリニックにて針生検を依頼。
(中旬)日に左乳癌、Tis。
MG;C1 US;左6時に不整形、境界明瞭粗造な低エコー腫瘤(6 3 5ミリ NTD22ミリ) CNB;DCIS <病理結果>DCIS,suspected<所見>いずれも乳腺組織で嚢胞状充実性の構造を
主体とする癌細胞の増殖が認められる。
粘液産生傾向があり一部では浸潤も疑われるが、この標本からは断定できず。
ーー以上のような結果にて (中旬)日に紹介された大病院を受診。
そこで 再度、エコー。
(2度目のマンモは拒否) 医師は1センチくらいの病変と言う。
(クリニックでは6ミリ程という診断だったが その差違は針生検後の血種の関係かもしれないと言われる。) さらに、「2度目のエコーで診ても、良性のような形のシコリですね」と。
私は医師に「左全摘でお願いします」と伝える。

ーーここから 田澤先生にお尋ねしたき事なのですが、、、その医師によると 
1.手術は最短で11月(中旬)日 
2.10月(下旬)日に 術前検査として 採血・尿検査・MRI・胸部レントゲン・心電図・腹部エコー・肺機能 を行なう 
3.10月(下旬)日に 追加免疫染色を含めたサブタイプ等の説明を行なう 
4.手術は その医師を執刀医として他2名で行なう 
5.入院期間は5日~10日、、、
このようなお話がありました。

1.について 手術までの時間が掛かり過ぎでしょうか? 2.について わたしはCTを拒否しました。
医師は承諾。
また、造影剤MRIも拒否。
医師は「動脈大胸筋をオペで切ってしまわぬようソレが必要」と。
結果として 造影剤なしのMRIを受けることとなりました。
医師は「ソレでは情報量が少ないけれど」と言いながらも承諾。
造影剤ナシのMRIは必須なのでしょうか?また、
胸部レントゲン・腹部エコーも不要でしょうか?これら幾つかの検査が要らぬものなら 今から病院にその旨伝えたほうがいいでしょうか?(私は必要最小限の検査を願っております)

3.について 現時点での病変の様子から 術後、抗がん剤は不要・ホルモン療法は必要となるかもしれない という御見立てでした。
これは妥当ですか? 

4.について 通常 オペは このように3人体制ですか?

5.について 入院期間が長過ぎませんか? ーー本来 可能であれば わたしは田澤先生に摘出していただきたいと切望しておりますが 6.もし お願いできるならば オペはいつ頃になりますでしょうか? 当方 北関東在住です。
そちらの病院に一人で入院し オペ後 一人で帰宅できるかなども不安ではありますが。
(術後のそちらへの通院 もしくは 田澤先生にわたしの地域の良い医師を紹介していただくことが可能か 等々)

今月(上旬)日のシコリの自己発見以来 田澤先生のサイトで連日連夜、勉強させていただいており 心より感謝申し上げます。
ご回答いただければ幸甚です。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

質問者が懸念しているように…
無駄な検査が多いですね。(所謂「大病院にありがちなルーティーン)

そもそもMRIは(温存手術を考える際に)「癌の拡がり診断のため」にするもので
あり、「全摘を希望」しているのであれば「全く不要」です。

「1.手術は最短で11月(中旬)日」「1.について 手術までの時間が掛かり過ぎでしょうか? 」
⇒1か月待ちは「ごく標準」ですね。

「2.10月27日に 術前検査として 採血・尿検査・MRI・胸部レントゲン・心電図・腹部エコー・肺機能 を行なう」「2.について わたしはCTを拒否しました。医師は承諾。また、造影剤MRIも拒否。医師は「動脈大胸筋をオペで切ってしまわぬようソレが必要」と。結果として 造影剤なしのMRIを受けることとなりました。医師は「ソレでは情報量が少ないけれど」と言いながらも承諾。造影剤ナシのMRIは必須なのでしょうか?」
⇒冒頭にコメントしたように…
 MRIは「全く」不要。
 其の医師がMRIを撮影する理由に挙げている内容は「全く、ナンセンス」

「胸部レントゲン・腹部エコーも不要でしょうか?これら幾つかの検査が要らぬものなら 今から病院に
その旨伝えたほうがいいでしょうか?(私は必要最小限の検査を願っております)」

⇒胸部レントゲンは(手術に必要ではなく)あくまでも「全身麻酔のための検査」なので必須です。

 腹部USは(CTの替りに肝転移の有無などのチェックの為だと思いますが)これは不要(非浸潤癌の診断なのに肝転移のチェックをすること自体ナンセンス)

「3.10月(下旬)日に 追加免疫染色を含めたサブタイプ等の説明を行なう」
⇒非浸潤癌なので免染によるサブタイプは不要です。

「 3.について 現時点での病変の様子から 術後、抗がん剤は不要・ホルモン療法は必要となるかもしれない という御見立てでした。
これは妥当ですか?」

⇒現時点では非浸潤癌で全摘なので①「術後無治療の可能性が最も高い」
 しかし、手術標本で②「浸潤部分が見つかった場合には、全身療法(抗がん剤もしくはホルモン療法)の対象となります。

 ②の説明として「術後、抗がん剤は不要・ホルモン療法は必要となるかもしれない という御見立て」は正しい説明と言えます。(但し、まず①を説明すべきでしょう)

「4.手術は その医師を執刀医として他2名で行なう」「4.について 通常 オペは このように3人体制ですか?」
⇒当院では(全ての術式で)助手と2人で行っています。

 ただ(大学病院などの)大病院では下記理由で3人でやることが多い。
1.医師が余っている。
2.手術経験不足のために3人の方が楽

「5.入院期間は5日~10日」「5.について 入院期間が長過ぎませんか?」
⇒ドレーンが入るからでしょう。(若手医師だと手術精度の問題もありそうです)

 当院では(60歳未満は)部分切除でも全摘でも2泊3日となります。(例外なく)

「当方 北関東在住です。そちらの病院に一人で入院し オペ後 一人で帰宅できるか」
⇒皆さん、普通にそうしてますよ。

「手術相談」メールはこちら。

 
 


 

質問者様から 【結果2 】

田澤先生のオペを受けることが出来まして、深く感謝。
性別:女性
年齢:50歳
病名:左乳がん(非浸潤がん)
田澤先生の診察:[診察あり]
田澤先生の手術:[手術あり]

2021年11月(上旬)日(金曜日)、田澤先生にオペして頂きまして、先日 12月(中旬)日(水曜日)、術後の病理結果のご説明を頂きました。

田澤先生が 初回の外来で おっしゃったとおりの結果でした。(二つのシコリの病変が非浸潤ガンとの病理診断で無治療)

わたしは 今から二か月ほど前 自身で 期せずして胸のシコリを触知して以来、愕然としながらも、ネットで 田澤先生の御存在を知り得て 時を置かず すみやかに<助け>を求め、診察・治療に繋げていただきました。(針生検こそ 地元のクリニックにお世話になりましたが、、、その一週間後 乳がんとの確定診断を受け、そちらのクリニックから 地元の大病院を紹介され、翌日には その大病院へ。しかし その、若手の女医先生のお話には納得できず、ネットで直ぐに発見した<乳がんプラザ>を拝見し、感銘を受け、そちらに すぐさま SOS! のメールをさせていただき、救っていただいた次第です)

田澤先生に出逢え、最上 最高の治療(オペ)を受けることができました事は、自身の人生にとって このうえない幸せだと噛みしめています。

私の家族全員で心より感謝いたしております。

乳がんに罹患して以来(シコリを自己触知して以来)、手術までの待ち時間(幸運にも1ヶ月以内でした) そして 待望のオペ前日、それから 退院を経て こんにち迄、『乳がんプラザ』で 真剣に学ぶ日が続いております。

これからも、学び続ける所存です。

田澤先生におかれましては 連日の 超・超御多忙な日々の中、どうぞ御身ご大切に と祈念申し上げます。

今後とも 大変お世話になります。

何とぞ宜しくおねがい致します。

☆田澤先生はじめ スタッフのみなさま 看護師のみなさま 江戸川病院のみなさま 誠に有難うございました。 

感謝・深謝・多謝。

<Q&A結果>