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タモキシフェンによるホルモン療法中

[管理番号:9782]
性別:女性
年齢:47歳
病名:乳癌
症状:
投稿日:2021年10月7日

ホルモン感受性ありでタモキシフェンを内服し始めて1年半くらいになります。

エストラジオール値というのがありますが、あれはホルモン療法が効いてホルモンを抑えられるているという目安になりますか??
またその値が低ければ、ホルモン感受性がある乳癌だった場合、再発率を抑えられていると考えられますか??

逆にその値が高い場合、現在タモキシフェンのみですが、リュープリンを追加する判断材料になりますか?
主治医には、子宮筋腫があるので、それが大きくなってきたり生理が復活(化学療法閉経してます)したらリュープリンも考えると言われています。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

エストラジオールに対して「完全に誤った」認識をされているようです。

エストラジオール(E2)は、シンプルに「現時点での卵巣機能の状態(閉経しているのか、どうか?)を知るために行います。(治療効果の指標では「全く」ありません)

「エストラジオール値というのがありますが、あれはホルモン療法が効いてホルモンを抑えられるているという目安になりますか??」
⇒全く違います。

「その値が低ければ、ホルモン感受性がある乳癌だった場合、再発率を抑えられていると考えられますか??」
⇒全く違います。

「逆にその値が高い場合、現在タモキシフェンのみですが、リュープリンを追加する判断材料になりますか?」
⇒なりません。

「主治医には、子宮筋腫があるので、それが大きくなってきたり」
⇒その目的でも用います。

「生理が復活(化学療法閉経してます)したらリュープリンも考える」
⇒それは正しい。

 是非『今週のコラム 303回目 閉経前ホルモン療法 まとめ』を熟読してください。