[管理番号:9578]
性別:女性
年齢:41
病名:浸潤乳管癌
症状:
投稿日:2021年7月16日
いつもこちらのサイトで情報収集をさせていただいています。
先日、温存治療をして病理結果が出ました。
・pT1N1M0
・腫瘍サイズ2.1cm
・ホルモン受容体 ER、PgR共に陽性
・her2 2+→FISH法にて陰性
・ki67 10%
・グレード1
・脈管侵襲なし
・センチネルリンパ節 微小転移あり(0.35mm)
主治医からは今後の治療は放射線治療+ホルモン療法と言われました。
(1)ルミナルAなので、抗がん剤は不要というのは分かるのですが、
センチネルリンパ節に微小転移があった場合は抗がん剤をした方が良いのでしょうか?
(2)オンコDXをやるという手段もあるかと思いますが、
リンパ節への微小転移だとオンコDXできないとかありますか?
オンコDXについても、このサイトで知っただけであり、主治医から話があったわけではありません。
(3)放射線でも腋窩には照射しないということでした。
追加照射はします。
センチネルリンパ節で取ったリンパは1つだけだったので、その奥にあるリンパ節にも微小転移がされている可能性はあるので、抗がん剤はした方が再発防止になりますか?
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
「(1)ルミナルAなので、抗がん剤は不要というのは分かるのですが、
センチネルリンパ節に微小転移があった場合は抗がん剤をした方が良いのでしょうか?」
⇒リンパ節転移と抗がん剤は無関係
★是非『今週のコラム 188回目 このデータを見ても、まだ「リンパ節転移があると(ルミナールAでも)化学療法が必要だと思いますか??」』をご一読ください。
(2)オンコDXをやるという手段もあるかと思いますが、
リンパ節への微小転移だとオンコDXできないとかありますか?
⇒ありません。
是非やってください。
センチネルリンパ節で取ったリンパは1つだけだったので、その奥にあるリンパ節にも微小転移がされている可能性はあるので、抗がん剤はした方が再発防止になりますか?
⇒局所(リンパ節)と全身は無関係
リンパ節転移を抑えるために抗がん剤をするという発想自体ナンセンスです。
微小転移はそのままでいいと思いますが、(どうしても)気になるならば(全身療法である抗がん剤ではなく)「局所療法である、手術や放射線で対処すべき」ものです。
質問者様から 【質問2 】
放射線治療後のオンコDX
性別:女性
年齢:41
病名:右乳房浸潤性乳管がん
症状:オンコタイプDX
投稿日:2021年8月17日
いつもこちらのサイトで情報収集をさせていただいています。
先日、温存治療をして病理結果が出て、
放射線治療&ホルモン療法ということで、オンコDXをやるべきか質問させていただきました。
オンコDXをやると放射線治療開始が1ヶ月近く遅くなるということだったので、
抗がん剤が必須のタイプではないから、できれば早めに放射線治療に入った方がよいということから、
放射線治療が開始されました。
通常は、抗がん剤治療→放射線治療の順番になると思うのですが、
放射線治療開始してからオンコDXやること(放射線治療→抗がん剤治療)は、あまり意味がないでしょうか?
田澤先生から 【回答2】
こんにちは田澤です。
「放射線治療開始してからオンコDXやること(放射線治療→抗がん剤治療)は、あまり意味がないでしょうか?」
⇒それは誤り(考えすぎ)
当院でも(OncotypeDXの結果待ちの間に、時間が勿体ないからと)放射線を先行している方は沢山いらっしゃいます。
ご安心を。