[管理番号:9252]
性別:女性
年齢:41
病名:右乳房浸潤性乳管がん(硬癌)
症状:腫瘍マーカーが術前時から高いのはどうしてか
投稿日:2021年3月15日
昨年末に右側浸潤乳管癌(硬癌)により温存手術、センチネルリンパ節生検(リンパ廓清省略)をしました。
術後の病理検査でリンパ節への微小転移1個が確認され、浸潤径も2.1cm(術前1.1cm)だったため、ステージ1→ステージ2bとなりました。
術後3か月の血液検査をしたのですが、「CEA/CA15-3」腫瘍マーカー値について教えてください。
この乳がんプラザでも、よく質問されていますが、
特に、CA15-3は、原発性乳癌よりも転移性乳癌での陽性率が高く、進行性乳癌でも陽性率が高く、
肝臓や骨転移への遠隔転移を疑うべくモニタリングマーカーとして判断されていると聞いています。
私の場合、初発の血液検査時に、すでにCA15-3が基準値内ではあるものの高めの数値でした。
乳がんプラザでも質問している人をみると、CA15-3が1桁の人もいるぐらいでしたので、
やはり、術前検査時から18.7は高いかと感じています。
①CA15-3がもともと高めの人はいるのでしょうか?どういう人が基準値内でも高いほうだったりするのでしょうか?
癌細胞が他にもある可能性があるということでしょうか?
②術後下がることはなく、微小上昇していました。
主自治は問題なしと判断していましたが、
術後は下がるものではないのでしょうか?私は抗がん剤治療はしていません。
■2020年12月(術前)
CEA 0.8/CA15-3 18.7
■2021年3月(放射線治療中)
CEA 1.1/CA15-3 20.0
③術後3か月検診では、血液検査のみでしたが、一般的なのでしょうか?
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
皆さん、腫瘍マーカーについて根本的に勘違いされています。
初発乳癌が原因で上昇することはない(あくまでも「遠隔転移」して初めて有意な上昇を起こす)
よくある、勘違いに(初発で)手術前⇒術後 手術して腫瘍を切除したのだから「術後には腫瘍マーカーは下がる筈ではないか?」と思っているようですが、全くの誤解です。
★ 手術で腫瘍マーカーが動くことはありません。
「①CA15-3がもともと高めの人はいるのでしょうか?どういう人が基準値内でも高いほうだったりするのでしょうか?
癌細胞が他にもある可能性があるということでしょうか?」
⇒単純に「個人差」です。
「②術後下がることはなく、微小上昇していました。」
⇒冒頭のコメント参照してください。
「手術で下がる筈」という考えは「根本的に」誤りですよ!
ご安心を。
質問者様から 【質問2 】
CA15-3の基準値が高くなる理由・原因
性別:女性
年齢:41
病名:右乳房浸潤性乳管がん(硬癌)
症状:
投稿日:2021年4月16日
腫瘍マーカーについての回答ありがとうございます。
「術後には腫瘍マーカーは下がる筈」というのは、誤解ということで理解いたしました。
CA15-3が基準値内の高めなのは「個人差」ということですが、
もとから高めだと基準値の上限までバッファがないので、
毎回血液検査のたびに、不安でいっぱいになります。
そもそもこの腫瘍マーカーが高くなるのは、抗がん剤治療中や再発/遠隔転移の傾向以外にも、
他にどういった理由があるのでしょうか?
そして、糖質をたくさんとっている人は高くなるなど、こういう傾向の人は高めになるとかあったら教えてください。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは田澤です。
「そもそもこの腫瘍マーカーが高くなるのは、抗がん剤治療中や再発/遠隔転移の傾向以外にも、
他にどういった理由があるのでしょうか?」
⇒考えすぎ
あくまでも「自分の基準値」だけを意識しましょう。(同じ質問は今後、お控えください)