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オンコタイプDX結果 50歳以下RS21-25の治療

[管理番号:9215]
性別:女性
年齢:46歳
病名:右乳がん
症状:
投稿日:2021年2月24日

初めまして。
この度はお世話になります。

いつも拝見して、心の拠り所として勉強させて頂いております。

昨年12下旬に右乳頭乳輪温存乳房切除術を受け、現在はエキスパンダーが入ってます。
今年中に自家組織で再建予定です。

以下病理結果です。

硬癌、ステージ1、腫瘍径1.3cm、腫瘍の広がり4.3cm、リンパ節
転移陰性、脈管侵襲陰性、断端陰性、グレード1、ルミナール
B(ER、PgR共陽性、HER2陰性)、ki67 80-90

オンコタイプDX検査を受けました。

以下報告書1ページ目の記載内容です。

・再発スコア(RS)結果:25
(下段に小文字で「個々の治療方針決定には、特にRS25付近ではその他の臨床的因子を考慮し得る」とあり)
・9年遠隔再発率:12%
・RS群における化学療法の上乗せ効果(平均)<1%
(下段に小文字で「個々のRS結果における化学療法の上乗せ効果については2ページ目を参照」とあり)
・補足の情報: 50歳以下 RS21-25は化学療法の上乗せ効果~6.5%
・定量的単一遺伝子スコア: 9.6ER陽性、6.3PR陽性、8.7HER2陰
性報告書は3枚綴りで、2ページ目に化学療法の上乗せ効果のグラフが3つあります。
そのうち、「TAILORx 試験、RS21-25 年齢50
歳以下」のグラフの自分の値でのケモありケモなしの差が5~6%位あります。

以下質問です。

私は今回の結果をもってTC療法をすれば、(ケモありケモなしの差が5~6%位あるので)9年遠隔再発率12%に上乗せを期待できるのでしょうか?それとも、この年齢による補足情報は化学療法による卵巣機能抑制によって予後が改善しているという考えからタモキシフェンにリュープリンを追加して治療すれば十分、化学療法上乗せ効果なしなのでしょうか?主治医にはどちらの治療にするか迷っていることは伝えています。

或いは、田澤先生がよく掲示してくださる
「RS≦20 抗がん剤不要
 21~25 抗がん剤不要 TAM(タモキシフェン内服薬)
+ LH-RHagonist(注射薬)必要
 RS≧26 抗がん剤必要」、但し、「LH-RHagonistの併用効果は「化学療法閉経後の月経回復」と「35歳未満」となります」をもとにすると、私
の場合はタモキシフェン単薬治療で十分、リュープリンは私の年齢では適応外となるのでしょうか?

RS25以下は抗がん剤なしと心に決めていたのですが、主治医に50歳以下はRS21-25は抗がん剤の上乗せ効果が期待出来ると言われて、またエンドレスなネット検索にハマっております。

子供が4人おりこの3月は2人の卒業式を控えております。
主治医には式最中に脱毛するかも、と笑われていますw 母を同じ乳がんで亡くしているので再発が心配です。
長生きしたいです。
来週
早々に意思決定しTC療法又はホルモン治療を始める予定で、焦っております。
お忙しいところ大変恐縮ですがどうかご回答の程、どうぞ宜しくお願いします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

今週のコラム 269回目 Rx PONDER (中間解析) その解釈』に記載したようにこの試験結果の解析を受けて以下のようになります。

化学療法推進派

pN0

閉経前では RS 21- 抗癌剤推奨

閉経後では RS26- 抗癌剤推奨

pN1

閉経前では 全例 抗癌剤推奨

閉経後では RS26- 抗癌剤推奨

閉経前と閉経後の違いは「卵巣抑制にあるはず」派 (私も)

pN0

閉経前では RS 21- 25 TAM+LH-RHagonist RS 25 抗癌剤推奨

閉経後では RS26- 抗癌剤推奨

pN1

閉経前では RS -25 TAM+LH-RHagonist RS26- 抗癌剤推奨

閉経後では RS26- 抗癌剤推奨

「閉経前と後の違いは卵巣抑制にあるはず派」の私にとっては、質問者は (上記)
TAM+LH-RHagonistとなります。
ご参考に。

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

遺伝子検査結果VUSについて
性別:女性
年齢:46
病名:乳癌
症状:
投稿日:2021年3月9日

お世話になります。

先日はご回答ありがとうございました。
モヤモヤとしていた視界がクリアになりとても気分が上がりました。
口下手で主治医に上手く質問出来そうにないのでこれからも分からないこと、知りたいことがあったら質問させてください。
宜しくお願いします。

前回質問した治療については(主治医は推進派の様で)あれよという間にTC療法に。
治療開始から1週間経ちますが色んな副作用に襲われますが闘ってます。

20数年前母が発病後3年で亡くなっている辛い記憶が自分に重なり、いつもどうしたら最善かを自分で考えなければと奮闘中です。
術前にBRCA1/2遺伝子検査をしました。

以下質問です。

遺伝子検査報告書には
Genetic result:negative-no clinically significant mutation identified
とあり、主治医は「少し異常なタンパク質があったが陰性」と言ってました。
続いて
Additional findings:VARIANT(S) OF UNCERTAIN SIGNIFICANCE identified と記載があり、その下に以下の様にあります。

Gene / VUS / Interpretation
BRCA2 / c.1232T>C (p.lle411Thr) / Uncertain clinical
/ (aka l411T (1460T>C)) / significance

このAdditional findingsに記載あることが主治医の言う「少し異常なタンパク質」ということでしょうか?この記載の意味すること(何故BRCA2とあるのか、c.1232T>C (p.lle411Thr) 等の意味)を教えていただけないでしょうか?

お忙しいところ大変恐縮ですが、ご回答の程、どうぞ宜しくお願いします。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは田澤です。

VUS(variants of uncertain significance)は、(その名の通り)臨床的意義が不明な遺伝子変異です。

(コロナのことで知った人も多いとは思いますが、遺伝子には)エラーが起こります。
その殆どは無意味な変異なのですが、時に性質が異なる(コロナで言えば変異型)ような変異が起こります。

BRACAnalysisの場合にも、その変異が異常を起こすことが解っている変異を変異陽性としていますが、(現時点では)病的に無意味に思われる変異をVUSと呼ぶのです。
気にしないようにしましょう。

 
 

 

質問者様から 【質問3 】

HBs抗体陽性について
性別:女性
年齢:46歳
病名:右乳がん
症状:
投稿日:2021年3月23日

お世話になります。

いつもいつも疑問にお答え頂き、大変感謝しております。

この度、1回目の抗がん剤治療開始前当日の朝の血液検査結果からHBs抗体陽性(HBs抗原陰性、HBc抗体陰性)であると判明したと抗がん剤治療を開始後に知らされました。

急遽血液の再検査を行い、結果によっては抗がん剤を中止するかも知れないと言われていましたが、その結果は陰性、問題なしと、2回目の抗がん剤治療を済ませたところです。
そして、詳し
くは肝臓内科に確認が必要で一週間後受診予定です。

再びネット検索の嵐だったのですが、疑問に思ったことを質問させてください。

1. B型肝炎治療ガイドラインでは、HBV再活性化のリスクを有する免疫抑制・化学療法を行う全ての患者さんに対して治療前にB型肝炎ウイルス感染をスクリーニングすること、およびHBV感染のスクリーニングはHBs抗原、HBc抗体、HBs抗体検査、HBV-DNA定量検査を感度の高い方法で系統的に実施するように求めているとありますが、私の様に抗がん剤治療前にHBs抗体陽性に気付けなかった場合でも、上記ガイドラインに従うスクーニングの結果が陰性であれば、肝臓内科にコンサルされ、モニタリングしていけば問題ないでしょうか?ネットでは抗体陽性で抗原陰性の場合でも抗がん剤治療終了後、?免疫抑制・化学療法によりde
novo B型肝炎を発症する可能性があるとあります。

2. 通常の健診や妊娠時の検診ではHBs抗体検査が省かれており、
今回の様な抗がん剤治療開始をきっかけにHBs抗体陽性に気付かれる方も多いのではないかと思います。
それでも治療を進めるというのは、抗体陽性の方でも HBV再活性化のリスクより抗がん剤治療のベネフィットが勝るということでしょうか?そして、抗がん剤治療後は、肝炎についても気を付けていくということでしょうか?

専門外の質問になるかも知れませんが、ご回答頂けますと幸いです。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは田澤です。

その病院の検査体制について私がコメントするところではありません。
回答はあくまでも「質問者のケース」でお答えします。

HBs抗原陰性、HBs抗体陽性ということは、(所謂キャリアではなく)「既感染者」という扱いになります。
この場合にはリアルタイムPCRなどで、HBVウイルス量を定量し検出感度以下であれば定期的なモニタリングをしながらの抗がん剤治療となります。

「急遽血液の再検査を行い、結果によっては抗がん剤を中止するかも知れないと言われていましたが、その結果は陰性」
⇒「その結果は陰性」=「HBVウイルス 検出感度以下」ということのようです。

 
 


 

質問者様から 【結果4 】

HBV-DNA定量未検出
性別:女性
年齢:46歳
病名:右乳がん
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]

お世話になります。

ご回答ありがとうございます。
肝臓内科受診の結果、HBV-DNA定量は未検出で、今後血液検査でフォローアップされるそうです。
ひとまず一安心しました。
今後共またご相談させてください。
どうぞ宜しくお願いします。

<Q&A結果>



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