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手術まで不安です

[管理番号:599]
性別:女性
年齢:31歳
初めまして。
右胸のしこりにきずいて、マンモグラフィ、エコー検査してもらって細胞診の検査結果、4の癌の疑いってでて、その後、針生検パチンと中で音がするやつをして右胸乳がんと言われました。
MRIで、範囲が広かった為、全摘になります。
針生検した時の、サブタイプは聞いてません。
先生に、少しとっただけじゃ分からないと言われました。
そうなのですか??
今のところしこりは、9ミリと言われて2つある感じみたいです。
 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 質問者も「最初に細胞診」をされているのですね。
 乳癌が最初から疑われるのならば、「最初から針生検」をすべきです。

回答

「先生に、少しとっただけじゃ分からないと言われました。そうなのですか??」
⇒誤りです。
 針生検は「組織検査」なのだから通常免疫染色(それでサブタイプが判明します)を行います。
 
 ○「少しとっただけじゃ分からない」という言葉が本当なら、(針生検の技術が稚拙で)「組織が殆ど取れていないので、免疫染色ができない」可能性はあります。(通常は、考えられませんが…)
 
●針生検の病理レポートを貰いましょう。
 自分の目で確認する事が必要です。
 担当医は明らかに説明不足です。
 もし解り難い記載があれば、「再度、このQandAで質問」してください。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

先生質問に答えてくれてありがとうございます。
なかなか上手くメールだと質問できなくてすみません。
私がしこりに気付いて病院に行ったところは、胃腸内科乳腺科ってところで検査してもらいました。
マンモグラフィ、エコー、細胞診(癌の疑いあり)針生検(カチンと音がするやつです)
その先生から、結果はすぐわかるからって、三日後に電話があり、右胸乳がんと言われました。
そこでは手術ができないので、その病院から乳腺外科専門のところに紹介状書いてもらって行きました。
そこから、乳腺外科の先生にサブタイプは、分かりますか?って質問したところ、ここだけとっただけじゃ、男か女かも分からんでしょ?
手術してしこりを取り出してそこから詳しく病理検査にかけてみるほうが正確と言われました。
でも、ネットとかで調べると、皆、針生検でサブタイプが分かってるしちょっと不安になってメールしてみました。
心配なり、また先生に聞いたところ、細胞あるから今からかけてもいいけど、来月なると言われました。
それだと、私の手術が終わってます。このまま手術で大丈夫なんですか???
 

田澤先生から 【回答2】

 こんにちは。田澤です。
 「ここだけとっただけじゃ、男か女かも分からんでしょ?」という「ふざけた(ギャグ?)」コメントはいいとしても、『通常は針生検の標本でサブタイプを調べている(それが常識)』であることを知らない訳は無い筈ですが…

回答

「手術してしこりを取り出してそこから詳しく病理検査にかけてみるほうが正確と言われました。」
⇒実際にはER, PgR, HER2は「針生検でも、摘出標本でも」変わりません。 (Ki67は標本全体で測定すべきですが…)
 
「このまま手術で大丈夫なんですか???」
⇒質問者の場合には「最初から温存の適応:9mm」なので術前化学療法の適応はありません。
 従って「サブタイプは術後の補助療法のためのもの」なので、「手術先行」で大丈夫です。
 
 

 

質問者様から 【質問3】

先生何度も質問すみません。
サブタイプ聞かないままの手術不安でしたが、このまま手術で大丈夫なんですね。
私は、どんな癌なのか、手術まで不安で不安で。
最近、左指の人差し指の関節も痛いので転移してるんやないか心配です。
大丈夫なんですか?
私も、先生の事第二の主治医として色々質問していいですか???
とりあえず、手術頑張ろうと思います。。
 

田澤先生から 【回答3】

 こんにちは田澤です。
 9mmの乳癌で「転移など」一切の心配は不要です。

回答

「最近、左指の人差し指の関節も痛いので転移してるんやないか心配です。大丈夫なんですか?」
⇒転移の可能性は全くありません。
 そもそも指の骨に転移する事は決してありません。
 
「私も、先生の事第二の主治医として色々質問していいですか???」
⇒もちろん、OKです。
 術前でも術後の病理結果でも構いません。QandAしてください。
 
 

 

質問者様から 【質問4 無事手術終わりました】

先生無事手術終わりました。
術中にみるリンパの転移もありませんでした。
全身麻酔の後に、左の手の痺れが酷く、いまだに寝て起きた時に手が痺れてるんですけど、何か麻酔の影響ですか?
手術したのは、右側なんです……
傷がこわくて、いまだに変な大勢で歩いてしまい、背中が酷く筋肉痛です……
術後の病理結果がこわいです。
 

田澤先生から 【回答4】

 こんにちは。田澤です。
 「9mmの癌」で手術を予定していた方ですね。
 無事に手術が終了して良かったです。
「術中にみるリンパの転移もありませんでした」
⇒9mmの癌で「リンパ節転移が無いのは当然」としても、「センチネルリンパ節生検をしていた」ことには安堵します。
 
「全身麻酔の後に、左の手の痺れが酷く、いまだに寝て起きた時に手が痺れてるんですけど、何か麻酔の影響ですか?手術したのは、右側なんです」
⇒考えられるのは
 ①術中の体位の問題
 ②点滴が左からの筈なので、「(麻酔がかかった後で)点滴ラインを取り直したとしたら」その影響
 ①にせよ、②にせよ一時的な問題です。
 心配ありません。
 
 

 

質問者様から 【質問5 色々と不安なってきました】

先生忙しい中、いつもメールの返事ありがとうございます。
手術も終わって安心してたけど、入院中色んな人のブログを読んでて、リンパ転移なくても、4年後に骨に転移して再発。とか見かけたのですが、やっぱり、手術して腫瘍をとっただけじゃ安心できないんですね。まだ、私も31なのでこわいです。
家系に乳癌の人もいません。子供も産んで母乳もあげました。右胸が吸いやすかったみたいで、右胸ばかりで母乳あげてました。今だに、自分が乳癌っていうのも受け入れてないのかもしれません。入院中で不安になってしまいました。
 

田澤先生から 【回答5】

 こんにちは。田澤です。
 このQandAコーナーでも「度々登場する」 『私はリンパ節転移が無かったのに4年後に骨転移で再発しました』的なブログですか。
 この日本では年間7万人の「新規乳癌」があります。
 「7万人から探せば」例外的な事など、いくらでも見つかるでしょう。(その内の7人でも1万分の1の確率となります)
 そんな少数の例など「取り上げても」何の意味もありません。
 そのような「少数の人のブログが目立つ」だけの話です。
 誰が『私はリンパ節転移が無かったので4年後も元気です。凄く当たり前です!』などという「当たり前な」ブログを見ますか?(というか、そもそもそんな題のブログを出す人も居ないでしょう)

回答

「やっぱり、手術して腫瘍をとっただけじゃ安心できないんですね。」
⇒質問者は「9mmの腫瘍」で「リンパ節転移なし」となるとpT1b(9mm), pN0, pStage1となります。
 この状況で「再発の心配」などしたら、「世の中、再発の悩みで溢れて」パンクしてしまいます。
 
○そんなブログではなく、しっかり現実を見ましょう。
 
 
 

 

質問者様から 【質問6 病理検査の結果でました】

今日、病理検査の結果聞きに行ってきました。
腫瘍径15×11×15mm DCIS含め 25×40×14
グレード 1 リンパ管1y 2 血管V 0
HER2 2 これが、まだ検査でてなく、来週です。
ER +90% PR + 90%
Ki67 10~15%
まだまだなんか、不安で。
リンパ管 2ってのは、どういう意味なんですかね?
癌がリンパ管にはいってるってことですか?
 

田澤先生から 【回答6】

 こんにちは。田澤です。
 病理結果でましたね。
 pT1c(15mm), pN0, luminal A, NG1(NG1だからHER2陰性の確率が高いです)
 十分な早期乳癌です。
 心配ありません。

回答

「リンパ管 2ってのは、どういう意味なんですかね?」
⇒「ly2」と表記されます。
 これは顕微鏡での観察での評価です。
 「癌細胞が微小リンパ管の中で観察された」と言う事です。
○今現在「リンパ管の中に癌細胞がある」という意味ではありません。
 あくまでも『摘出した癌組織の中のリンパ管内に癌細胞が(顕微鏡で)見えた』という意味であり、「リアルタイムの話では勿論ありません」
 
「癌がリンパ管にはいってるってことですか?」
⇒今、現在の体の中のリンパ管に「癌細胞がある」訳ではありません。
 あくまでも「摘出した癌組織内の話」です。
○質問者は「リンパ節転移無」なのだから心配する必要はありません。
 
 

質問者様の別の質問

質問が新たな内容のため、別の管理番号としました。
質問者様の別の質問は下記をクリックしてください。
管理番号:730「HER2の検査(免疫染色とFISH法)」