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オンコタイプDXについて

[管理番号:7350]
性別:女性
年齢:41歳
病名:
症状:

病気が判明してからこちらを何度も読んでお世話になっております。

右浸潤性乳管がん(ステージ2A)です。

3月末に右乳房全摘術を受けました。

数日前に病理検査結果を聞きました。

術前の組織診ではルミナールAでしたが、
術後はルミナールB、HER2陰性でした。

病理学的腫瘍径3.8×2.4cm
Ki67:31.8%
核グレード3
リンパ管侵襲1、血管侵襲0です。

治療方針については、抗がん剤後に内分泌療法か、内分泌療法のみと言われました。

オンコタイプDXについては一応説明しているが、私の住んでいる県では実際受ける人はいない(理由は聞いていません)、再発リスクが中間であり、主治医としては
抗がん剤(TC療法4クール)後に内分泌療法が良いのではという意見でした。

質問させて頂きます。

術前と術後でサブタイプが変化したので、
オンコタイプDXを受けてみたら実はルミナールAだったとはならないかが気になっています。
腫瘍が大きく再発がとても不安なので治療を頑張ろうと思いますが、できれば抗がん剤は避けたいという気持ちもあります。

でも、これから検査を受けると治療開始がさらに1ヵ月遅くなることも心配です。

こういった場合、オンコタイプDXを受けることを先生でしたらすすめますか?

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「術前の組織診ではルミナールAでしたが、術後はルミナールB」
⇒?
 Ki67=31.8はグレーゾーンです。

「再発リスクが中間であり、主治医としては抗がん剤(TC療法4クール)後に内分泌療法が良いのではという意見」
⇒グレーゾーンなのだから「再発リスクが中間」と判断する根拠がありません。

「こういった場合、オンコタイプDXを受けることを先生でしたらすすめますか?」
⇒勿論です。
 OncotypeDXを勧めない理由がありません。(当院なら100%勧めます)

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

オンコタイプDXと治療方針について
性別:女性
年齢:41歳
病名:
症状:

罹患してからこちらのサイトで先生の回答やコラムを読み、勇気付けられています。

実は28日に一度質問しております。
ご回答を元に、この連休明けに主治医に再度治療方針を相談したく、質問を追加させて頂いておりますことをお許しください

右浸潤性乳管がん(ステージ2A)、3月末に右乳房全摘術を受けました。

数日前に病理検査結果を聞きました。

術前の組織診ではルミナールAでしたが、
術後はルミナールB、HER2陰性でした。

病理学的腫瘍径3.8×2.4cm
Ki67:31.8%
核グレード3
リンパ管侵襲1、血管侵襲0です。

治療方針は、抗がん剤後に内分泌療か、内分泌療法のみと言われました。

オンコタイプDXについては一応説明しているが、私の住んでいる県では実際受ける人はいない(理由は聞いていません)、再発リスクが中間であり、主治医としては抗がん剤(TC療法4クール)後に内分泌療法が良いのではという意見でした。

質問です。

①術前と術後でサブタイプが変化したので、オンコタイプDXを受けてみたら実はルミナールAだったとはならないかが気になっています。
できれば抗がん剤は避けた
いという気持ちもあります。

これから検査を受けると治療開始がさらに1ヵ月遅くなることも心配です。

こういった場合、オンコタイプDXを受けることを先生でしたらすすめますか?

②オンコタイプDXを受けずに抗がん剤を受けた場合に、実は抗がん剤の効果があまり得られておらず、内分泌療法を早く始めていた方が良かった、内分泌療法に入れなかった期間が勿体なかったということも考えられるのでしょうか。

③術後に抗がん剤治療を開始する前に、
レントゲンやCTを撮影されますか?
すでに転移がみつからないか、見つかったらレジメンは変わらないのかと不安になっています。

④腋窩リンパ節はセンチネル生検で陰性だったので郭清していません。
病理結果でリンパ管侵襲1でしたが、リンパ節を残したことで腋窩などリンパ節再発のリスクは上がりますか?

⑤ マンモグラフィーで石灰化があり生検し、がんと分かりました。

その時医師から、しこりとして触れないしマンモにもしこりはないので、極初期のものと考えられると言われていました。
しかし実際の腫瘍は3.8cmです。

このように大きくなってもマンモグラフィーではうつらない、しこりが触れないということはありますか?

お忙しいなか長文、多数の質問で申し訳ありません。
よろしくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

7350ですね。
質問内容がかぶっているので(それ以外を)回答します。

「こういった場合、オンコタイプDXを受けることを先生でしたらすすめますか?」
⇒前回、回答参照

「内分泌療法に入れなかった期間が勿体なかったということも考えられるのでしょうか。」
⇒その程度の「タイムラグ」は気にしないで結構です。(単に「もしも効果が無かったら」無駄でかつ、身体に負担がかかってしまう。と考えましょう)

「 ③術後に抗がん剤治療を開始する前に、レントゲンやCTを撮影されますか?」
⇒しません。

「リンパ節を残したことで腋窩などリンパ節再発のリスクは上がりますか?」
⇒センチネルリンパ節生検陰性だったのですよね?
 余計なことを考えすぎです。
 ご安心を。

「⑤ マンモグラフィーで石灰化このように大きくなってもマンモグラフィーではうつらない、しこりが触れないということはありますか?」
⇒「石灰化」の場合には「典型的」とさえ言えます。(まったく「普通のこと」です)

 
 

 

質問者様から 【質問3 】

抗がん剤を続けてよいか
性別:女性
年齢:41歳
病名:
症状:

前回質問に回答頂きありがとうございました。
主治医にオンコタイプDXを受けることを相談しましたが、結果は参考にはする程度という反応や、抗がん剤治療を再度すすめられ、オンコタイプDXは受けずTC療法を開始しました。

1コース目開始すぐでドセタキセルのアレルギー反応がありましたが、時間をかけて投与しました。

現在3コース目ですが、10日目あたりから突然全身に蕁麻疹が出現し数日経過しても出ては消えるを繰り返しています。
(最初は膨隆し、だんだん広がり現在は平坦ですが、引いたと思っても熱を持ちながら全身にあちこち出ます)
主治医からはTC療法の副作用で抗アレルギー薬やステロイドを使いながら完遂した方が良いと言われています。

私としては効果が弱まるのが怖いので完遂したいですが、4回目を投与するのも恐怖です。

質問させて頂きます。

・TC療法のアレルギー反応の可能性が高い
のでしょうか。

・4回目を投与しても大丈夫でしょうか。

・3回で中止した場合、効果がないのでしょうか。
他の薬剤に変更になるのでしょうか。

お忙しいなか恐れ入ります。

よろしくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

OncotypeDX無で(とりあえず)始めた「術後補助療法としての」抗がん剤ですよね?
副作用が酷ければ中止するのが当然です。(無理してまで行う理由がありません)

「・TC療法のアレルギー反応の可能性が高いのでしょうか。」
⇒薬疹は「典型的」な副作用です。(ステロイド長期投与してますよね?)

「・4回目を投与しても大丈夫でしょうか。」
⇒無理して行う根拠がありません。

「・3回で中止した場合、効果がないのでしょうか。」
⇒「そもそも論」として…

 抗がん剤の効果があるのかが不明なのです。(明確な回答はできません)

「他の薬剤に変更になるのでしょうか。」
⇒どうしても続けたいなら…

 ドセタキセルの替りに(毎週投与の)パクリタキセル3回となるでしょう。

 
 

 

質問者様から 【質問4 】

タモキシフェン中止について
性別:女性
年齢:41歳
病名:
症状:点状出血班

前回もお忙しい中ご回答頂きありがとうございました。

最終的にはTC療法4回目も受け、3回目程の強い副作用は起こらず、その後タモキシフェンを開始しました。

今回はその経過中に血小板が減少しました。

血小板の数値は、タモキシフェン開始1ヶ月後に5万、その2週間後は3万でした。
(他の異常値は、同時に好酸球が6~7に上昇しました。)
当初は抗がん剤の影響だということでしたが、今回は薬剤性の血小板減少を疑い、タモキシフェンが中止になってしまいました。
次の採血は2週間後でとても不安です。

質問です。

・先生も薬剤性を疑いますか?
・採血は2週間あけて大丈夫でしょうか?
・タモキシフェンが血小板減少の原因であれば、先生でしたら治療方針はどうなさいますか?

お忙しいなか度々恐れ入ります。

よろしくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。

「・先生も薬剤性を疑いますか?」
⇒100%それ以外に原因はありえません。

「・採血は2週間あけて大丈夫でしょうか?」
⇒妥当だと思います。

「・タモキシフェンが血小板減少の原因であれば、先生でしたら治療方針はどうなさいますか?」
⇒タモキシフェンは中止。

 化学療法閉経の筈(ですよね?)だから、暫くはそのままでいいのでは?
 落ち着いたら、タモキシフェン10mgで再開(厳重に採血で監視しながら)