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オンコタイプDXの結果について

[管理番号:6934]
性別:女性
年齢:48歳
病名:浸潤性乳管癌
症状:

田澤先生はじめまして。
乳がんになって乳がんプラザを知り拝読させていただいております。
よろしくお願いいたします。

○術前針生検結果
・右浸潤性乳管癌
・腫瘍1.2cm
・ステージ1
・ER 30% 弱陽性
・Pg R 0% 陰性
・HER2 2+ FISH陰性
・グレード3
・ki67 44%

○術後病理診断結果
・右乳房温存手術
・浸潤癌(充実型)
・腫瘍0.7cm×0.6cm
・ステージ1
・センチネルリンパ節 0個/5個中
・ER陽性 Pg R陰性
・HER2 2+ DISH陰性
・リンパ管侵襲 なし
・血管侵襲 なし
・断端 陰性
・グレード3
・ki67 %が出ていませんでした

腫瘍が小さく、リンパ節に転移なし、脈管侵襲なし、しかしグレード3、ki67が高い(ルミナールb )ので化学療法を行うかとても悩んだ末に、オンコタイプDXを受けました。

オンコタイプDX再発スコア結果は28
ER7.1陽性、
PR6.7陽性(もともと0%で陰性でした)HER2 9.0陰性、
高リスクに近い中間リスクということで、またまた悩みましたが、主治医からは中間リスクなのでタモキシフェン単独でいいのではないかなという感じで、やらなくて良いです!と断言はしていただけませんでした。

私も化学療法を受けなくて良かったという気持ちと、中間とはいえ高リスクに近いけれどこれでいんだよね?大丈夫だよね?と自分に言い聞かせています。

オンコタイプDXデーターの10年遠隔再発率のグラフを見ると、
予後予測タモキシフェン単独で18%
データーグラフでのタモキシフェン単独14%タモキシフェン+化学療法の上乗せで8%差が6%でした。

・先生に質問です。

①田澤先生は中間リスクは化学療法は行わないでよいとおっしゃっていましたが、28というスコアですが化学療法はなしでいきますか?

②オンコタイプDXは腫瘍の大きさは無関係で、細胞の性質のみでの判定ということですが、主治医からは私の場合、腫瘍0.7×0.6cmだと%はもう少し低くなるのではないかと言われました。
田澤先生はどのように思われますか?

③タモキシフェン単独の場合(閉経前)、ホルモン受容体が弱陽性ですが、効果は充分にありますか?

・管理番号6073オンコタイプDXの方が私とよく似ているタイプでオンコタイプDXのスコアが高リスク31だったとあり、化学療法を上乗せすることしたとありました。

高31と中28での化学療法するかしないかの決断が大きいなと思っています。

そう言いだしたらきりがないのですが…
田澤先生よろしくお願いします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「①田澤先生は中間リスクは化学療法は行わないでよいとおっしゃっていましたが、28というスコアですが化学療法はなしでいきますか?」
→上乗せの「6%」を質問者がどう考えるか?
 それでいいのです。

「田澤先生はどのように思われますか?」
→OncotypeDXは「腫瘍径」とは無関係に理解するべきです。(それを言いだしたら、複雑になりすぎます)

「③タモキシフェン単独の場合(閉経前)、ホルモン受容体が弱陽性ですが、効果は充分にありますか?」
→勿論です。

 
 

 

質問者様から 【質問2 オンコタイプDXの結果について】

性別:女性
年齢:48歳
病名:乳がん
症状:

田澤先生、先日は迅速な回答をありがとうございました。

中間リスク28での抗がん剤上乗せ6%を私がどう考えるかということ、田澤先生の回答は「それでいいのです」でした。

グラフを見ると中間リスクと高リスクの線引きが30≦RSなのは、抗がん剤の上乗せ効果(中間リスク18~30)が3%~6%ほどの差なのでそこまで大差がないこと、棒グラフでは低、中間リスクは抗がん剤の上乗せ効果が無いように思えました。

ただ気になるのは50歳以下は中間リスクの線引きを25以下と26以上で考えるというような内容があり不安に思うところもあります。

もともとki67 44%で高値だったので抗がん剤を迷っていました。
オンコタイプDXをしても高リスクになるのでは?と思いましたが、それでも迷っている私の背中を押してもらおうと思っていました。

田澤先生のコラム99、100回を何度も読み返し、またQ&Aでも度々オンコタイプDXに関する質問者様が多く私なりに理解し、この中間リスク28という結果に主治医と主人と話し合い、抗がん剤治療は行わないことに決めました。

今週のコラム 99回目 ★グレードは「参考程度」ということでいいですね?
今週のコラム 100回目! 「若いから」抗ガン剤をしましょう。は過ちなのです。

先生、オンコタイプDXの結果からすると私のサブタイプですがルミナールb のままでしょうか?
ルミナールaとなるのでしょうか?

田澤先生の乳がんプラザを通して乳がんに関する沢山のことを勉強させていただきました。
そして先生の言葉に勇気をもらっています。
ありがとうございました。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「この中間リスク28という結果に主治医と主人と話し合い、抗がん剤治療は行わないことに決めました。」
→それでいいと思います。

「私のサブタイプですがルミナールb のままでしょうか?ルミナールaとなるのでしょうか?」
→そもそも、ルミナールタイプというのは「496個のintrinsic gene setを用いて乳癌65症例をクラスター解析」によるものであり、(21個の遺伝子発現による分類である)OncotypeDXとはイコールではありません。「トップページ」の「乳がんの分類」参照

 ただ「low risk群≒ルミナールA」「high risk群≒ルミナールB]と考えても大きな間違いではないということです。
 つまり、(質問者も含め)intermediate riskの場合には「AとかBとか」で考えるべきではないのです。