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乳腺症の時の検診時期について

[管理番号:5802]
性別:女性
年齢:48歳
いつもこちらで乳がんについての知識を勉強させて頂いています。
毎月生理終了後3日目位に自己検診を行っています。
現在生理4日目なんですが、昨日(3日目)の入浴後に、
偶然右胸の乳首を中心に軽く押すような形になった時、
乳輪と乳房の下半分に軽い痛みを覚えました。
そこで自己検診と同じようにチェックしましたが、
しこりは乳房全体に対して感じず、
分泌液やその他の変化もありません。
ただ弱い痛みがあるだけなんですが、
その痛みもあったりなかったり、
場所が最初に感じた所よりズレたりと言う具合な上、
今日になると更に感じたり感じなかったりなので、
年齢的に更年期世代でもあるし女性ホルモンの刺激で痛む、
乳腺症の様な状態なんだなと思っています。
乳がん検診は毎年一通り受けていて、
今年も3月に受け、異常無しと言われています。
現在しこりや分泌液などもありませんし、
今後特に変化がなければ、
次回の検診は来年3月でも大丈夫でしょうか?
それとも痛みが持続する場合は、
検診時期を待たずに受診した方がいいですか?
(例えば生理に関係なく年明けまで続く等)
最近、自己検診は百害あって一利無しという意見も目にしますが、
私は自分で観察する事は必要だと思っている為、
検診を受ける時期を誤らないようにしたいと思っています。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
30代後半から卵巣は(閉経に向かって)ゆっくりと機能低下を起こすので、(生理に影響が出るより)「かなり前から乳腺の更年期」という状況に陥ります。
質問者の年齢では、それが「極期」に近く(今までは生理前だけに感じた乳房痛が)
『生理が終わっても継続する』ようになるのです。
「今後特に変化がなければ、次回の検診は来年3月でも大丈夫でしょうか?」
⇒「変化がなければ」とは、「その乳房痛」がですか??
 「変化があるも何も」乳房痛は、そもそも(それ自体)気にする必要はありません。
 冒頭でコメントしたように「乳腺の更年期の症状」であることは間違いないでしょう。
「それとも痛みが持続する場合は、検診時期を待たずに受診した方がいいですか?
(例えば生理に関係なく年明けまで続く等)」

⇒乳房痛は気にする必要はありません。
 冒頭でコメントしたように、質問者は「乳腺の更年期の極期」だと思います。
 ☆必ず「波」があるので、安心することでしょう。(乳癌で乳房痛が起こることは
「そもそも」極めて稀ですが、万が一「乳癌が原因の乳房痛とするなら」、癌が治らないのに乳頭痛が治まってくることは無いと考えましょう)
「最近、自己検診は百害あって一利無しという意見も目にします」
⇒そんなことはありません。
 (癌があるのか、執拗に触りまくるというのではなく)「自分の正常な乳腺の状態を知っておく」ことが自己検診です。
「私は自分で観察する事は必要だと思っている」
⇒ただ勘違いしないようにしましょう。
 自己検診は「しこり」の有無をみるものであり、「乳房痛をみるものではない」のです。