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乳ガン疑い

[管理番号:4594]
性別:女性
年齢:44才
1月乳がん検診で、マンモ撮影時分泌物があり(透明でした)、念のためエコー検査を受けました。
乳首のすぐしたに異常か見つかり、形から良性ともみえるが少しいびつな所があるのと固さを表す数値が4.8で悪性も疑われるので、3か月後に再度検査となり検診を受けたのですがエコーは前回と変わりがなく、マンモは異常なしでした。
(今回も分泌物あり黄色いでした)
1月・今回共に、触診は異常なしでした。
    
私は足にプレートが入っており、MRIが撮れないため、細胞検査をしてみますか?と
言われ、頭が真っ白になり何も考えられず、先生と話した結果大学病院受診となりました。
やはり、悪性の可能性か高いでしょうか。
乳ガンとしても、3ヶ月で変化はないのでしょうか。
1月の時点では、細胞検査の説明はありましたが、勧められることはなかったです。
やはり、悪性の可能性が高いのでしょうか。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「分泌液」自分で絞ったことはありますか? (絞って見れば)「単孔性」だと推測します。
「乳頭下の腫瘍」
「形から良性ともみえるが少しいびつな所がある」

⇒典型的な(乳管内)「乳頭腫を疑う」所見です。 「乳頭腫」の話はでなかったのですか?
 そこは「クリニック」なのですか??
 そもそも「診断のために大学病院紹介」など情けない限りです。
 「開業している」くらいならば、(大学の方から)「診断がつかないので、診断して欲しい」と依頼される位でなくてはなりません。
「MRIが撮れないため、細胞検査をしてみますか?」
⇒めちゃくちゃですね!
 そもそも「診断にMRIを用いる」事自体誤りだし、「分泌がある」のであれば「乳管造影すべき」です。
 もしも乳管造影できないのであれば(できない医師が多いですが…)せめて(細胞診というか)「組織診をすべき」です。
 診断が全く「めちゃくちゃ」です。
 そんな診療をしているようでは「早期発見など夢のまた夢」となってしまいます。
(私にはとても信じられない診療です)
 
「先生と話した結果大学病院受診となりました。」
⇒大学病院では…
 「乳管内病変をまともに診れる医師」がいるとは思えないことが悲しい限りです。
 「細胞診で良性だから経過観察」という結末になりそうです。
「やはり、悪性の可能性か高いでしょうか。」
⇒乳頭腫の可能性の方が高いとは思います。(ただし、明らかな乳管内病変を疑うも
のであれば悪戯に「経過観察」ではなく決着をつけるべきです)
「乳ガンとしても、3ヶ月で変化はないのでしょうか。」
⇒その通りです。
 その意味で「そもそも、最初の3カ月経過観察自体、全く無意味」だということです。
○重要なことは
 質問者もこのQandAを「隅々まで読む」機会があれば(このゴールデンウィークなど、どうでしょうか?)
 「分泌のある乳管内病変を無駄にMRIなどで経過観察(質問者はMRIできないことは幸いとも言えます)されて」その挙句の果てに「実は癌だった」という(実に)「嘆かわしい現状」を知る事になると思います。
私も、散々(QandA以上に)実臨床の場で「他院で無駄な経過観察の挙句に…」というケースを見ているので、注意喚起しているのです。
是非、後悔のないような診療をうけてください。