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乳がんでしょうか?

[管理番号:3857]
性別:女性
年齢:38歳
初めまして。
2か月前から左胸の内側に5センチくらいの固いしこりがあり、気になって先週市の集団検診(視触診のみ)を受け、要精密。
今週、マンモとエコーを受け、医師からマンモでは「白くもやっと写っていて気になるから針生検」しましょうということに。
検査中、医師が固い固いと言っていました。
細胞を見ると脂肪のような気もするけど、乳がんかは半々くらいといわれました。
3週間後に結果がわかります。
この3週間、どんなことを準備すればよいでしょうか?
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
この内容からは「癌の可能性はそれほど高くない」と思います。
(白くもやっと写るのは)「癌を疑う所見」というよりも「良性とは(画像上)言いきれない所見」のようです。
「検査中、医師が固い固いと言っていました」
⇒(病変に到達するまでの正常な乳腺が硬いのかもしれませんが)「もしも病変自体が硬い場合」には
 ①乳腺症の「線維化の強い=硬い」部分
 ②硬癌など「硬い線維を巻き込んでいるもの」
 これらがあります。(硬い=癌ではありません)
「この3週間、どんなことを準備すればよいでしょうか?」
⇒癌を想定して準備する必要はありません。
 それよりも「硬い組織」だと「バネ式針生検で上手く採れていない」可能性があります。
 その場合には、是非「マンモトーム」してもらいましょう。(マンモトームの「太くて鋭い針」の方が適しています)
 
 

 

質問者様から 【質問2】

田澤先生
先月質問させていただいたものです。
針生検の結果、炎症性腫瘍ということで意志からは脂肪の壊死で悪いものは見つからなかったとのことでした。
半年後にまたエコーを見せてほしいとのこと。
石灰化が乳ガンになるかと聞いたところ、将来的に石灰化した脂肪の壊死の下にガンが隠れていることもあると言われ不安になりました。
半年を待たずに先生の所でマンモトームを受けた方がよいでしょうか?
もしそうなると、遠方のため年末しか仕事が休めません。
期間的に大丈夫でしょうか?
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「針生検の結果、炎症性腫瘍ということで意志からは脂肪の壊死で悪いものは見つからなかった」
⇒病理レポートは貰っていますか?
 肉芽腫性乳腺炎かもしれません。
 ♯肉芽腫性乳腺炎については、私が今週のコラムで数回にわたり言及しているので、是非ご一読ください。
 ○その医師は(いとも簡単に)「炎症性腫瘍」などと説明していますが、本来乳腺は無菌状態なので『理由もなしに炎症性腫瘍などというものはできません』
「半年後にまたエコーを見せてほしい」
⇒針生検しておきながら(確定診断の筈なのに)「半年後」と言われると、「本当に大丈夫か?」と(私なら)疑問が生じます。
「石灰化が乳ガンになるかと聞いた」
⇒そもそも今回は「石灰化」ではないですよね?(前回のメール内容には石灰化の記載はありません…)
「将来的に石灰化した脂肪の壊死の下にガンが隠れていることもあると言われ」
⇒こんな「くだらない」事を言う医師を私は信頼しません。
 明らかに(万が一、癌を良性と誤診した際のための)「保険」にしか見えません。
 本当に自身があれば「絶対ありません」と言うべきなのです。
「半年を待たずに先生の所でマンモトームを受けた方がよいでしょうか?」
⇒まずは「病理レポートを確認」してください。
 肉芽腫性乳腺炎を疑うような所見の記載はありませんか?
 ○逆に「本当に脂肪だけ」の場合には「サンプリングエラーの可能性」があり危険です。
  その場合には「半年待たずに」当院でマンモトーム生検で100%の確定診断を受けるべきです。
「遠方のため年末しか仕事が休めません。期間的に大丈夫でしょうか?」
⇒その医師が「半年」と言っている位だから、「緊急性はない」とは思います。