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IIICの取り残し手術

[管理番号:6065]
性別:女性
年齢:44歳
これまで田澤先生のQ&Aでどれほど私や全国の女性が救われてきたかと思うと、私の語彙力では感謝の1%も表すことができません。
お忙しい中、いつも本当に、本当にありがとうございます。
お忙しい先生のため、できるだけ簡潔に書いたつもりですが、長くなってしまい申し訳ありません。
44歳、右胸の浸潤性小葉癌ステージIIIC(腫瘍2,5cm&4cm、リンパ節転移29個中10個)、
ルミナールA(HER2は1+)Ki-67=11.4%で昨年8月に右胸全摘。
10月よりAC、只今タキソール中です。
手術え乳腺の外に取り残しあるかないかわからない状態を指摘され、抗がん剤の後に2つのオプション(①再手術+通常放射線 または、②再手術なしで放射線ブースト)を迫られています。
手術なしで放射線だけで大丈夫と言われてはいますが(セカンドオピニオンでも同様の見解)、目に見える安心とやれることを全部する方が後悔がないとの思いから①の再手術をするつもりでおります。
抗がん剤もいろんな理由で延期続き再手術が5月末にずれ込むようです。
乳腺周りだけでなく鎖骨にも早く放射線当てたいと焦る中、再手術すると更に一か月のラグがでます。
1か月に増えるがん細胞の量や切迫度が素人ではわかりません。
再手術をやらず放射線(トモセラピーが他病院だが近所にあり)の方が英断でしょうか?
田澤先生のご意見是非お聞きしたいです。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
物事はシンプルに考えなくてはいけません。
全摘後に癌の遺残(通常は無い筈ですが)を心配して再手術を行う予定ですね?
コレに関しては(術者以外には)誰にも解らない事なので「取り残しがある」ことを前提とした処置となるので、これは(予防ではなく)「治療」と定義します。
それに対して術後照射は(腋窩郭清をしているわけだから)「あくまでも予防」目的です。(例えば画像上、鎖骨上リンパ節に転移が疑われているわけではありませんよね?)
「治療」は早くした方が良いが、「予防は、急ぐ必要はない」
そのようにシンプルに考えましょう。
「再手術すると更に一か月のラグ」「1か月に増えるがん細胞の量や切迫度」
「再手術をやらず放射線(トモセラピーが他病院だが近所にあり)の方が英断でしょうか?」

⇒上記コメント通りです。
 術後(予防)照射を焦る必要はありません。