[管理番号:7591]
性別:女性
年齢:49歳
病名:右浸潤性乳管癌
症状:左股関節の痛みと左上腕部、腕と肩あたりの痛み
初めまして。
毎年乳がん検査はしております。
(マンモグラフィ)
昨年7月にしこりを感じ、マンモグラフィを受けましたが、はっきり写らず…エコーにてしこり確認。
後日MRIにて検査。
疑わしいとの事で、
切開してしこり(2つ)摘出…検査へ…
8月に右浸潤性乳管癌と診断。
病理検査結果
8㎜と6㎜の腫瘍
リンパ節転移なし
グレード3
ホルモン剤適用
ki67…24
ルミナールAとの診断
全摘か温存かの選択にて、温存手術後、放射線25回+5回
現在はレトロゾールを服用中です。
術後…体調も戻り、仕事もしています。
ここ1カ月くらい…左股関節の痛みと左上腕部の痛みが続いています。
骨転移ではと心配です。
私のような経過で骨転移は考えられてますでしょうか。
よろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
まず、『今週のコラム 111回目 大事なことは、これら①~④の病気など世の中には無いのです。それは(我々医師には)自明なことなのです。
』をご一読ください。質問者にも「かなりの割合」で当て嵌まっているのでは?
「私のような経過で骨転移は考えられてますでしょうか。」
⇒100%否定することはできませんが…
少なくともご本人が感じている症状は「ホルモン療法の副作用+更年期症状」で十分に説明がつきます。
★乳癌の骨転移は体幹部(脊椎、骨盤)に起こりやすいのに対し、「左上腕部、腕と肩あたり」はホルモンによる刺激症状の好発部位です。
ご参考に。