乳がんは早期発見、早期治療を目指しましょう。乳がん手術は江戸川病院|乳がんプラザ



[管理番号:7336]
性別:女性
年齢:39歳
病名:
症状:

乳癌 特殊型 扁平上皮癌と診断されました。
症例数が少なく、予後が悪いとあり、病期別で見ると普通の乳癌と変わらないとも記載がありますが、不安で不安で仕方ありません。

しかし、負けずに初期治療での根治を目指しております。
今後の治療の選択についてアドバイスいただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。

・39歳 女性

・針生検診断
浸潤性乳管癌、ルミナルb (ER 10%未満、PgR 1%未満)、Ki67(60-70%)

・これまでの治療
術前化学療法としてEC2クール実施するも、しこりが急激に大きくなり、手術に切り替え

・病理結果
大部分が扁平上皮癌(T3N0M0)ルミナルb (ER 5%、PgR 0)、Ki67(40%)、核グレード3、治療効果 グレード1a、断端陰性

・今後の治療方針
化学療法+放射線+ホルモン療法
化学療法はパクリタキセル(12回 or dd)もしくはタキソテール

質問①
タキソール系の薬の種類はどれが一番効果が高いと考えられるか?
ホルモン感受性が低いため、トリネガと考えるならddパクリタキセルを勧められております。

質問②
ECを追加する必要はありますか?
原巣癌の成長を抑えることはできませんでしたが、微小転移の小さな癌にはECが少しでも効いているなら、残りの2回を行いたいと思っておりますが、主治医からは、追加の意義は少ないと言われております。

また5-fu系が有効な例もあり、可能であればFECも考えたいと思っております。

質問③
他の抗がん剤を追加した方がよいか?
カペシタビンorS-1を追加した方がよいでしょうか?

質問④
抗がん剤の開始は少しでも早い方が良いでしょうか?
もうすぐ術後1ヶ月が経過します。
転移している癌が少しでも大きくならないように、一日でも早く抗がん剤治療に入りたいと思っております。

現在、地域の中核総合病院で治療を受けております。
特殊型なので腫瘍内科医のいるがん専門病院で治療した方がよいのではないかとのことで転院も検討しております。

大型連休を挟むため、転院すると治療が数週間遅れてしまうリスクがあり大変不安です。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

特殊型も治療は同じです。

「質問① タキソール系の薬の種類はどれが一番効果が高いと考えられるか? ホルモン感受性が低いため、トリネガと考えるならddパクリタキセルを勧められております。」
⇒dose denceとする理由がありませんが…

 普通にweekly PTXを選択します。(特にエビデンスに違いはないのでDTXでも問題ありません)

「質問② ECを追加する必要はありますか?」
⇒「原巣癌の成長を抑えることはできませんでしたが、微小転移の小さな癌にはECが少しでも効いているなら、残りの2回を行いたい」と患者さんが考えるならば、それでいいと思います。

「また5-fu系が有効な例もあり、可能であればFECも考えたい」
⇒私ならFECはしません(5Fuの上乗せエビデンスなし)

「質問③ 他の抗がん剤を追加した方がよいか? カペシタビンorS-1を追加した方がよいでしょうか?」
⇒根本的に誤っています。(適応外診療)

 抗がん剤は厳密に「転移再発にしか使えないもの」と「術前術後にも使えるもの」に分けられるのです。
 カペシタビンもTS-1も前者であり、完全な「適応外診療」となります。『今週のコラム 76回目 「手術不能乳癌と転移再発乳癌」は添付文章では「手術不能又は再発乳癌」と一括りにされていることからも解るように、『手術不能乳癌と転移再発乳癌の扱いは一緒』なのです。』『今週のコラム 136回目 決して適応外診療を勧めることはありません。今回のガイドラインの記載には正直、迷惑であり驚いています』を熟読お願いします。

「質問④
抗がん剤の開始は少しでも早い方が良いでしょうか?」

⇒3か月以内ならいいでしょう。

 
 

 

質問者様から 【質問2 扁平上皮癌】

性別:女性
年齢:39歳
病名:
症状:

田澤先生、お忙しいところご回答いただきましてありがとうございました。
(適応外診療について不勉強で申し訳ありません。
リンク先を熟読いたしました。)

たくさんの症例をご経験されている田澤先生に追加で質問させていただきたく、お許しください。

・補足情報
ステージ:治療前II a → 術後 Ⅱb
腫瘍径:治療前 35mm → 術後 60*50*30mm(T3N0M0)
術後 リンパ管侵襲あり、静脈侵襲なし

質問⑤

根治を目指すなら、抗がん剤を受けるべきだと思ってはいるのですが、
化学療法への抵抗性がある癌の種類であることから、抗がん剤治療ががん細胞を大きくしてしまうのではないかと怖くもあります。
実際、無治療を選択される患者さんもおられるようです。

私と同じ癌の種類で、化学療法後もお元気にされている方はたくさんいらっしゃいますでしょうか?
私の癌は治る癌でしょうか?無再発生存率はどのくらいでしょうか?

質問⑥

私の場合、ホルモン感受性が低いのですが、ホルモン療法は受けるべきでしょうか?

術前診断:ER 10%未満、PgR 1%未満

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「私と同じ癌の種類で、化学療法後もお元気にされている方はたくさんいらっしゃいますでしょうか?」
⇒勿論。

「私の癌は治る癌でしょうか?無再発生存率はどのくらいでしょうか?」
⇒ステージからすると(抗がん剤をすれば)80%位となるでしょう。

「私の場合、ホルモン感受性が低いのですが、ホルモン療法は受けるべきでしょうか?」
「術前診断:ER 10%未満、PgR 1%未満」

⇒「10%未満」となっていますが、「染色強度が高ければ(きちんと染まっていれば)」行ってもいいでしょう。(「微妙な染色強度」なら、あまり意味は無さそうです)





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