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トリプルネガティブ乳がんで 化学療法の効果が無効でした

[管理番号:7257]
性別:女性
年齢:40歳
病名:乳がん トリプルネガティブ
症状:乳がん トリプルネガティブ

 
 

質問者様の別の質問

新たな管理番号としました。

質問者様の別の質問は下記をクリックしてください。

管理番号:7757「適応外診療??

 
 

はじめまして。
以前から こちらの質問コーナーを熟読しておりました。
是非先生の見解をお聞かせ願いたく、思いきってこちらに投稿しました。

病歴
2018.4 健康診断での乳がん検診で疑いありとなる 、このとき 授乳中です。
2018.5 近くのブレストクリニックで、診察、嚢胞ミルクの溜まりだからまったく問題なしと診断され放置
2018.10 しこりがどんどん大きくなり、 別の病院で診察、乳がん発覚
2019.11~ がん○○○病院へ
2019.11~1月 術前抗がん剤でCEF 4回、しかし 腫瘍が小さくならず手術を選択
2019.2月 全摘手術とリンパかくせい レベルⅡまで
2019.3月  Weeklyパクリタキセルの一回目終わったところです。

手術前
ステージⅡB トリプルネガティブ 充実腺管癌腫瘍29mm
リンパ節転移 レベルⅠに14mmともうひとつ小さいもの計2ヶ所転移あり、レベルⅡに転移疑いが
2ヶ所
NG 3、HG 3
ki67 30%以上

術前化学療法を始め、CEF一回目でかなり縮小したように自分では感じていたのですが、2回目からかわらず、すこし大きく なってきたように感じたのでエコーでみてもらったところ大きさがかわらないとのことで継続しました。
四回目終わった辺りでは腫瘍はぺたっとして小さくなっているように、自分ではかんじました。

しかし、 心配でしたので、パクリタキセルは手術後にして、手術を選択しました。

手術前のMRI検査では腫瘍の白い縁のようなものは残っていたのですがその中は 黒く抜けていて白い縁のまわりにわずかに白い部分(腫瘍全体の20%くらいにみえました)が残っている状態でした、回りの血管が強く白く写っていたものが薄く淡くなっていました。

しかし、エコーで腫瘍はおおきくなっており、真っ黒く抜けているところがありましたが、NAC前の29mから36mに増大していました。

先生は中で壊死している、抗がん剤は効いているとのことでした。

しかし、病理の結果では抗がん剤効果はGrade 0となっており、増大して中心壊死を、おこしていただけだったのでしょうか…
腫瘍の現物の写真で説明されたのですが、真ん中がレンコンの穴のように大きく壊死しているところが三ヶ所くらいあって全体の50%くらい壊死しているように見えました。

先生は抗がん剤の効果の可能性はあるが、抗がん剤が、よく効いたという判断にはならないと曖昧におっしゃっていました。
自分がかなりショックを受けたからだと思います。

リンパ節に、あった転移はすべて消えていたそうです。

NG もki67も 抗がん剤治療前とはまったく変化ないようでした。

再発率を伺ったら40%くらいかと、答えてしました。
私はもう少し低いのではと、思ってしまいました。

それから腫瘍の20-30%にホルモンER が20%?出ているといわれました。

長くなりましたが質問としましては、
・抗がん剤はまったく、効かなかった可能性が高いのか、リンパ節には効いたのに原発巣には効果がなかったというのが少し不思議です。
・このあとパクリタキセルと放射線とゼローダを予定していますが 効果が見込めるのか、パクリはここでの質問等見るとトリプルネガティブにはあまり効果がない ように思えるのですが…
・ トリプルネガティブで抗がん剤の効果がGrade0 はほとんど見かけないような気がします…調べてもほとんど 再発されてるように感じました。
希望はもてるのでしょうか?リンパ節が陰性になったのは少しでも良いでしょうか?半数以上は再発しない可能性があるのでしょうか?
先生が質問コーナーでおっしゃっていた
①「化学療法をやっても効かない」予後不良のタイプ
の可能性が高いでしょうか…?

今一歳半のこどもの成長がとても楽しみです。

少しでも長生きして家族と一緒にいたいという気持ちが強く、この結果がとてもこたえます…
短くても2年は時間があるのかと思えばこれからの時間は家族を大切に過ごしていこうとも思えます。

お忙しい中とは思いますがご回答いただければ幸いです。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

シンプルに回答します。

1.何故術前化学療法したのか?(どうせ全摘するのであれば、術後で良かったのでは?)質問者は「小さくして温存したい」と考えていたのか?
2.化学療法は「術前に行っても、術後に行っても予後は同じ」
3.「目に見える腫瘍が小さくなるのか?」と「予後(そもそも全身のどこかに潜んでいるのか?」」は無関係

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

トリプルネガティブ乳がんで 化学療法の効果が無効でした
性別:女性
年齢:40歳
病名:
症状:

お忙しい中、 ご回答ありがとうございました。

3.「目に見える腫瘍が小さくなるのか?」と「予後(そもそも全身のどこかに潜んでいるのか?」」は無関係との言葉に少し肩のちからが抜けました…、本当にありがとうございます。

術前化学療法を選択 したのは、その当時手術が2ヶ月待ちであったので、抗がん剤がかなりの高率で効くよう説明があり、腫瘍の進行を少しでも食い止められばと思い選択しました。
温存は考えていなかったです。

放射線治療は無しになったのですが、少し心配になってきました。
二点だけ質問させてください。

・リンパ節かくせいしたlevel1と2にはリンパ節はもうなくて再発はしないのですか?
手術後に脇のわまりがボコボコしてしこりのように感じられ不安になってきました。

・術前化学療法後に撮ったMRIでの白く写った範囲と、病理の結果でのガン細胞の範囲ととでかなり違いがありました。
MRIではほとんど消えているようにみえたのですが病理ではもっと広範囲で残っていました。

今後もMRIで偽陰性となりガンを見落としてしまう確率は低くないでしょうか?

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「・リンパ節かくせいしたlevel1と2にはリンパ節はもうなくて再発はしないのですか?」
→どの程度の精度で手術が行われているのか(無論、私には判断がつかない話です)

 術前抗がん剤を行うと「細胞レベルで癌細胞が残っているが、画像上認識できなくて取り残されてします」リスクが(通常より)高くなる(それが「腋窩再発の原因」となりうる)ことは事実です。
 ただ、(少なくとも術中に認識された)リンパ節に転移が無かったことは、上記のような「取り残されたリンパ節に癌細胞が潜んでいる確率は低い」と考えるべきです。

「手術後に脇のわまりがボコボコしてしこりのように感じられ不安」
→術後早期に腋窩再発を心配するようでは、執刀医に失礼ですよ。(信用してあげましょう)

「今後もMRIで偽陰性となりガンを見落としてしまう確率は低くないでしょうか?」
→?

 どういう意味?
 乳腺は全摘しているのだから「今後もMRI]撮影する機会はないですよ?(対側のことを言っているのですか? それなら全く無関係です)