Site Overlay

ようやく乳がんと診断されましたが

[管理番号:6909]
性別:女性
年齢:44歳
病名:乳がん
症状:

田澤先生初めまして。

よろしくお願いします。

1年前左胸に、大きなしこりがあることに気付き、石灰化、5~11㎜数個の腫瘤ありとのことで、大学病院でマンモ、超音波、CT、マンモトーム生検を受けましたが、結果乳がんではありませんでした。

経過観察で、
そのまた1年後の指定日(10/(中旬))に受診しました。
その前に、6月の会社の健康診断でもマンモ、超音波を受けていて、病状も変わらずとの結果が出ていましたので、今回も大丈夫だろうと安心して検査を受けました。
やはり、1年前と変わらず、数も増えてないし、大きくもなってないから、大丈夫ですよ。
と主治医からの説明を受けてる中、別の先生が、
やはり気になる所見ですので、再びマンモトーム生検をした方がいい旨を伝えられました。
直後、生検してもらいました。

2週間後に出た病理組織診断書は2枚あり、1日目の報告では、結果良性との見解でしたが、
確定し難かったようで、別日に筋上皮マーカーの染色を行なった結果、
ようやく乳がんとの確定診断がでたようでした。
ただ、その時主治医は1年前から乳がんだと疑っていた。
とおっしゃいました。

おそらく1年前のマンモトーム生検の診断が間違っていたのではないかと思います。
私にはその筋上皮マーカーがどのようなものか分かりませんが、それならば何故今回のようにマーカーによる染色体で調べなかったのでしょうか?頭ではそう思いながら、1年間も何もせずに過ごしてしった事をとても後悔しましたが、あの時、申し出て下さったおかげで、この時点で発見出来たという事はまだ幸いだったのではないかと思っています。

ただ、田澤先生のサイトを拝見させていただくようになり、主治医には少し疑問を抱いています。
今思えば触診もなく、現在乳頭分泌がありますが、その事にも触れていません。
1年前受診した時にもありました。
単孔黄色透明で強く絞ると毎回出ます。
田澤先生がQ&Aでもおっしゃってる単孔継続的な分泌なのに、乳管造影はしていません。
この1年間無駄な時間を過ごしてしまったのでは無いかと不安です。
このような事から、一刻も早く田澤先生にお願いしたいと願うようになりました。
今回受けた造影剤のCT等では異常がなく、初期との事です。
今後の事もまだ
何も分からない状態ですが、田澤先生に再検査をお願いする事は可能でしょうか?
主治医からは、今すぐ手術が可能で、私が責任を持って担当します。
ともおっしゃっていただきましたが、他で、セカンドオピニオンしたい旨を話しました。
早く取ってしまった方がいいですよ。
と言われていますので、時間的にも心配です。
お忙しい中大変恐縮ですが、よろしくお願い致します。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

筋上皮マーカー(p63, CD10 CK5/6)などは「異型度の低い非浸潤癌:low grade
DCIs」の鑑別にしばしば用いられます。

「私にはその筋上皮マーカーがどのようなものか分かりませんが、それならば何故今回のようにマーカーによる染色体で調べなかったのでしょうか?」
⇒筋上皮マーカーは、ある程度「上記」を疑うような病理所見でない限りは行いません。
 つまり、初回のマンモトームでは「それらしい部位」を捉えていなかったと考えられます。

「単孔黄色透明で強く絞ると毎回出ます。」
⇒これは「乳管造影」して「石灰化を起こしている病変(癌)」と同一なのかを確認したほうが無難です。(たまたま別病変が存在している可能性も完全には否定できないから)『今週のコラム 127回目 やはり、乳管の方向は石灰化の位置とピタリ一致しています。』をご参照のこと

「田澤先生に再検査をお願いする事は可能でしょうか?」
⇒上記通りです。(まずは乳管造影すべきです)

 土曜日の市川となりますが、「トップページ」の「確定診断(生検)メール」して
ください。

「確定診断(生検)」メールはこちらをクリックしてください。

メディカルプラザ市川駅