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インテンシブフォローアップ

[管理番号:5873]
性別:女性
年齢:74歳
74歳の母の癌です。
左胸の乳がんは抗がん剤で消失しましたが、リンパへの転移の癌が大きく、抗がん剤で
小さくはなりましたが、先月左胸の全摘とリンパの癌全部を摘出しました。
そのうち、リンパの癌2mmのものがまだ生きていたようで。
母の話なので表現が間違っていたらすみません、術後はハーセプチンとホルモンの治療をするとの事でした。
この治療法をインターネットで調べたら、転移性の高い悪性の癌だと書いてありました。
母が癌になり周囲の乳がん克服の話もよく耳に入って来るようになり、ご近所でも10年
以上前に乳がんでリンパまで転移していたが術後今も元気でおられる方々も多くいるのですが、そういう前向きなお話は全て癌の顔つきの良いと言われるハーツ―陰性とかの癌だったということなのでしょうか。
昨日母からの電話で、標準フォローアップかインテンシブフォローアップか選択するよう担当医から告げられたとありました。
インテンシブフォローアップを調べたら、高再発リスク患者へ勧められる治療だと書いてあり、こういう患者の乳がんは再発や転移をしたらほぼ助からないとあり、ショックで不安で眠れませんでした。
癌が見つかった時点で、元の乳がんは2㎜程と小さく、ステージは2Aでしたが、乳がんはサブタイトルで生存率が変わるとも書いてあり、とても怖いです。
多臓器への転移は皆無です。
母には10年先も生きていて欲しいです!!このような状態ではかなり再発しやすく危険なのでしょうか。
冷静になれなくて、ネットばかり見てしまい不安な気持ちでいっぱいです。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「母の話なので表現が間違っていたらすみません、術後はハーセプチンとホルモンの治療をするとの事」
⇒HER2が陽性だということです。
「この治療法をインターネットで調べたら、転移性の高い悪性の癌」
⇒誤りです。
 サブタイプは治療法のためにあり、「○○のタイプは悪性」などとするのは「完全な誤り」です。
 実際のところ、「抗HER2療法の登場」で(それ以前とは)「雲泥の差」となっています。
「そういう前向きなお話は全て癌の顔つきの良いと言われるハーツ―陰性とかの癌だったということなのでしょうか。」
⇒誤りです。
 予後はステージで考えましょう。
「癌が見つかった時点で、元の乳がんは2㎜程と小さく、ステージは2Aでした」
⇒74歳なのに、「HER2陽性」だからといって「術前化学療法を勧められた」のですね??
 (そのような医師には)困ったものです。
「乳がんはサブタイトルで生存率が変わるとも書いてあり」
⇒誤りです。
「このような状態ではかなり再発しやすく危険なのでしょうか。」
⇒とんでもない。
 HER2陽性を悪者にしないようにしましょう。
 寧ろ、(最も効果が期待できる)「抗HER2療法ができる=それだけ安心だ!」
と言う風に気持ちを切り替えましょう。(それが事実です)
「冷静になれなくて、ネットばかり見てしまい不安な気持ちでいっぱいです。」
⇒今すぐ、くだらない情報(トリプルネガティブとかHER2陽性を悪者のように扱う連中)は見ないようにしましょう。