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嚢胞の経過観察

[管理番号:7926]
性別:女性
年齢:38歳
病名:
症状:

田澤先生、こんにちは。

健診で嚢胞の指摘があり、質問をさせてください。

定期健診の際、エコーで右胸乳頭の上辺りに嚢胞が見つかりました。
指摘を受けたのは今回初めてです。

エコーをして下さった先生によると、形は丸く、良性の嚢胞なので心配ないでしょう、との診断でした。

ただ、前回(1年半前に)受けた健診の際は無かった様なので、念のため大きさの変化がないかなど半年後にエコー検査を受けに来てください、とのことでした。

良性なのに半年後に検査?と不安になり、今後悪いものになる可能性があるのですか?と質問をしました。

先生の回答は、嚢胞自体が癌になることはありません。
ただ、ごくごく
稀に嚢胞の中に癌が出来ることがあります。
今回の所見はほとんど心配はないので、念のためのチェックということで心配しすぎなくて大丈夫ですよ!とおっしゃいました。

今後、半年ごとの検査を続けて行くのですか?との質問には、半年後に問題なければ、その後は経過観察は必要ありません。
とのことでした。

初めての指摘でしたので、嚢胞とはどんなものなのかインターネットで調べました。

嚢胞はエコーで良性と判断出来、嚢胞から癌になることはないと読みました。

こちらの質問コーナーにも似たようなご回答があったように思います。

私のように経過観察になるというのは、時間が経たないと確実に嚢胞かどうかの判断が出来なかった可能性が高いということでしょうか。

それとも、前回はなかった嚢胞が見つかった場合、経過観察するのは一般的なのでしょうか。

心配しなくていいですよ、との言葉にその場は安心したのですが、やはり変化の可能性があるとしたら、このまま半年待っていて良いのか、と後になり不安が残ってしまった状況です。

ちなみに、エコー後、マンモグラフィーはどちらでも良いですよと言われましたが、せっかくの健診でしたのでお願いしました。
先生が画像を見て、特に問題ないですね。
とおっしゃっていたので、嚢胞との関係は質問しそびれてしまいました。

以前、田澤先生に別の症状で診察をして頂いた事があり、その際とてもわかりやすい説明をしていただき安心できました。

半年後の検診というのが一般的なものであれば、あまり心配せずに過ごそうかと思いますが、もし田澤先生であれば、経過観察ではなく、良性の判断、もしくは検査が必要ならその判断などいただける可能性があるのなら半年待たずに診察を受けたいと思っております。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「ごくごく稀に嚢胞の中に癌が出来ることがあります。」
⇒誤り(一般の方に解りやすく伝えるために「敢えて」誤った言い方をしているのか、本人が理解していないのかは不明ですが…)

 実際の「嚢胞内癌」は「嚢胞の中に癌ができる」のではなく、(最初から)乳管内にできた癌が(大きくなるにつれ)乳管を閉塞するようになり、結果として(嚢胞様に)液体が溜まるのです。(順序が逆)
 『今週のコラム 51回目 嚢胞内腫瘍 これは嚢胞ではありません
』をご参照ください。

「私のように経過観察になるというのは、時間が経たないと確実に嚢胞かどうかの判断が出来なかった可能性が高いということでしょうか。」
⇒診断者の問題でしょう。(診る人が診れば、「異常なし」となる可能性は十分にありそうです)

「それとも、前回はなかった嚢胞が見つかった場合、経過観察するのは一般的なのでしょうか。」
⇒そんなことはありません。

「もし田澤先生であれば、経過観察ではなく、良性の判断、もしくは検査が必要ならその判断などいただける可能性があるのなら半年待たずに診察を受けたいと思っております。」
⇒「嚢胞だから異常なし(経過観察不要)」となりそうですが…

 もしも「6か月後経過観察」とするくらいなら、細胞診(組織診でも)してしまえばいいでしょう。(無駄に半年間心配するよりは)