[管理番号:8764]
性別:女性
年齢:39歳
病名:肉芽腫性乳腺炎
症状:乳房痛、しこり
投稿日:2020年7月21日
はじめまして。
よろしくお願いいたします。
1ヶ月前に急に右胸が張って痛み、歩く振動も痛くて乳腺外科を受診しました。
マンモグラフィ、エコーの結果、
乳腺炎の症状と診断されましたがしこりのようなものが大きくなり腕を挙げるのも痛くて再診、針生検で「炎症細胞」がみられるとのことでした。
その頃から倦怠感、関節痛がひどくて痛み止めを服用しないとだるくて横になっていたいです。
数日前に左胸もしこりができて痛いので再診。
エコーで右と同じ所見。
肉芽腫性乳腺炎でしょう。
とのことでした。
ステロイドを使うと長期になって
肝臓や胃に負担をかけるので今は経過観察をすることになりました。
倦怠感や関節痛について関係性を質問することができず、不安です。
調べても情報があまり無いのでどんな治療が良いのか分かりません。
ステロイドを服用するとムーンフェイスや肝臓や胃の負担も心配なので、このまま様子を見ていいのかも分からず心配です。
または、炎症性乳癌など違った病気ではないかと不安になってしまいます。
倦怠感と関節痛についてと、このまま様子を見て自然に良くなることがあるのか、別の病気の可能性はないのかをお伺いしたいです。
診察に伺ったわけではないのに申し訳ありません。
よろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「ステロイドを服用するとムーンフェイスや肝臓や胃の負担も心配」
⇒全くの誤解
是非『今週のコラム 237回目 経過観察という名の「免罪符」を振りかざすだけで、患者さんの不安を解消する努力をしない乳腺外科医、必要ですか?』を「穴が開く程」熟読ください。
(ステロイド治療に躊躇するなんて)肉芽腫性乳腺炎の治療に慣れていない医師の戯言(言葉が悪くてスミマセン)です。
「または、炎症性乳癌など違った病気ではないかと不安」
⇒炎症性乳癌に炎症なしですよ!
是非『今週のコラム 202回目 炎症性乳癌は通常腫瘤を認めず、皮膚のび漫性発赤、浮腫、硬結を示すものであり、腫瘤の増大、進展に伴う局所的な皮膚の発赤や浮腫を示す場合はこれに含めない。』を熟読してください。
「倦怠感と関節痛についてと、このまま様子を見て自然に良くなることがあるのか」
⇒肉芽腫性乳腺炎は良性疾患だから、いずれは(無治療でも)よくなります。(ただし、そこまでの経過は患者さん本人にとって「とても」大変になります。)
「別の病気の可能性はないのかをお伺いしたいです。」
⇒別の疾患を考える理由がない。
素直に、肉芽腫性乳腺炎でしょう。
質問者様から 【結果2 】
肉芽腫性乳腺炎について
性別:女性
年齢:39歳
病名:肉芽腫性乳腺炎
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]
田澤先生
質問のお返事をいただきましてありがとうございます。
以前のコラムをしっかり拝読せず質問してしまい申し訳ありませんでした。
このまま経過観察では何も改善しないため、北関東からの通院に不安もありますが1日でも早く痛みから解放されたいと思い、先日(質問のお返事をいただく前に)、田澤先生の診察予約のお電話をさせていただきました。
幸い早くに、8月1日に予約を取ることができました。
どうぞよろしくお願いいたします。
<Q&A結果>