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マンモトーム生検ができない

[管理番号:4426]
性別:女性
年齢:41歳
健診で左胸にがんが疑われる石灰化が見つかりました。
都内の病院を受診したところ、通常だとマンモグラフィー下でのマンモトーム生検をするが、
石灰化が淡く、また位置(左上領域の中央寄り)の問題もあり、
採れないと言われました。
エコーで腫瘤は確認できず、かすかに石灰化らしき部分が確認でき注射針ほどの太さの針で細胞を採りましたが、十分な検体が採れませんでした。
造影剤MRIでは、マンモグラフィーの石灰化と同位置が白くなっています。
医師より今後の方針として
①前回より太い針で細胞を採取するか、
②外科手術により該当箇所を切除すること、を提案されています。
これしか選択肢はないのでしょうか?
診断も確定していないのに手術をするのには抵抗があります。
また、そもそも石灰化がはっきり確認できるのに、
マンモトーム生検ができないというのに疑問を感じます。
本当に採れないのでしょうか?
先生のご意見をお聞かせいただきたく、宜しくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「石灰化が淡く、また位置(左上領域の中央寄り)の問題もあり、採れないと言われました」
⇒問題は、ここでしょう。
 本当に「採れない」のかどうか?
 担当医がどの程度の経験をもっているのか不明ですが、(メール内容からは)「取り難そうな条件」なのだと推測します。(もしかすると、担当医は過去に苦い経験をしているのかもしれません)
 ○ただ、私の今までの経験からすると「マンモで写っている石灰化に採れないものはない」という結論に達しています。
 
 一般に苦労する要素は以下に集約されます。
 ①位置の問題 胸壁に近く引っ張りだしきれない
 ②薄さの問題 (挟んで固定するのですが)挟んだ際に十分な厚みを確保できない
 ③石灰化そのものが淡すぎる
 担当医は上記の内①と③を挙げているようです。
「また、そもそも石灰化がはっきり確認できるのに、マンモトーム生検ができないというのに疑問を感じます。本当に採れないのでしょうか?」
⇒採り難い条件にあることは間違いなさそうですが…
 写っている石灰化は採れるものです。(いろいろな工夫をして)