[管理番号:5674]
性別:女性
年齢:41歳
初めまして。
佐賀県在住の41歳女性です。
10月に集団検診でマンモグラフィーをし、左胸にカテゴリー3の所見が見つかりました。
11月(上旬)日にマンモトームの設備がある大きな病院に行き再度マンモグラフィーとエコー検査を受け結果はやはり集簇性石灰化が1箇所ありカテゴリー3との事。
半年後にマンモグラフィーと言われたのですが、田澤先生のQ&Aを既に拝見していた為、私はすぐにマンモトームでの生検を希望したのですが、医師はそれではまずMRIをしましょうと。
私はMRIはしたく無いと言ったのですが、MRIをして異常が見つかればマンモトームです。
手順にそってやりましょうと言ってさっさとMRIの予約を入れていました。
こちらはキャンセルします。
先生のQ&Aを見る限り今の状態でMRIをしても意味はないと思います。
明らかな所見は見つからずマンモトームはしてもらえないのがわかります。
それでもマンモトームを希望しても、やりにくい場所にあるとかデリケートな部分だからなるべく傷は作らないほうがいいなど言われました。
この病院ではマンモトームをしてもらえそうにないので、田澤先生にして頂きたくメールさせて頂きました。
遠方なので、やって頂けるのかをお尋ね致します。
お返事宜しくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
何だろう、この「MRI医師」は??
率直に、「自分の家族でもMRIで異常がないから…」という発想(所謂「MRI的免罪符」)をするのだろうか?? と純粋に疑問に思いました。
「MRIをして異常が見つかればマンモトームです。」
「手順にそってやりましょうと言ってさっさとMRIの予約を入れていました。」
⇒全くナンセンス。
石灰化は(間違いなく)MRIで所見が出る前に出現する「手掛かり」です。
他に所見がない(エコーでも所見なく、マンモだけが唯一の手掛かり)ことは「それだけ早期発見のチャンス」なのです。
「それでもマンモトームを希望しても、やりにくい場所にあるとかデリケートな部分だからなるべく傷は作らないほうがいいなど言われました。」
⇒こういう(MRIなど)自分に労力のかからない検査ばかり一生懸命で、(自分自身が行う)「生検手技を避ける」傾向がある医師は存在します。
☆ただ指摘したいのは、「もしも、結局(数年して)癌だった」と解った場合、(その医師は)どう考えるのだろうか?
私の倫理基準として
「患者さん側が積極的に受けたがった」のに対し、医師側が(その検査を断り)、結果として(数年後に)「それが癌と判明し、(程度の差こそあれ)その分進行した」という事態は許されないのではないか?
♯逆に言えば(医師が生検を勧めたのに)「患者さん側が拒否をして(結果として)癌が進行した」という場合には倫理的には許されることと考えています。
つまり、「医学的基準(この石灰化に対してST-MMTすべきか?)」と「倫理的基準(患者さん側が望んだのに、医師側がそれを拒否したことにより、万が一癌だった場合それが許されるのか?)」は微妙に異なると考えています。
「この病院ではマンモトームをしてもらえそうにないので、田澤先生にして頂きたく」
「遠方なので、やって頂けるのかをお尋ね致します。」
⇒全く問題ありません。
もしもご希望される場合には(緊急度を判定したいので)事前にマンモグラフィーを郵送してもらえると助かります。
いずれにしても「秘書メール」を。
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