乳がんは早期発見、早期治療を目指しましょう。乳がん手術は江戸川病院|乳がんプラザ



[管理番号:5631]
性別:女性
年齢:40歳
9月上旬に内視鏡的乳頭温存左乳腺全摘手術をおこないました。
(40歳、閉経前です)
その後、温存していた乳頭が壊死したため、追加で切除しました。
再建希望のため全摘と同時にエキスパンダーも挿入しています。
先日、病理検査の結果が出まして、浸潤性乳管がんと診断されました。
ルミナールBタイプ、ステージは1、今後の治療はホルモン療法(タモキシフェン)のみとのことです。
5年は絶対、できれば10年おこなった方が良い。
化学療法の必要性は微妙で、OncotypeDXを検討してみても良いと先生からアドバイスがありました。
ルミナールBタイプはホルモン療法、化学療法で治療するのが通常かと
思っていましたので、ホルモン療法だけで大丈夫なのか、正直、不安に
なりました。
化学療法はもちろんやりたくありません。
術前は非浸潤性乳管がんと診断されていました。
範囲が広いので温存が
難しく全摘するしかないと言われ、手術を受けました。
個人的には術後は無治療を希望していましたが、浸潤していたためホル
モン療法は仕方ないと受け止めました。
病理レポートから本当にルミナールBなのか、なぜAではないのか、ぜひ
田澤先生のご意見も伺えればと思い、こちらに投稿いたしました。
また、年齢的にギリギリですが、可能であれば妊娠も希望しています。
その際はホルモン療法を中断するが、治療とは真逆の状態になるので、
再発、転移の可能性は大幅に増えると言われました。
治療を中断し、妊娠することのデメリットもお伺いできればと思いま
す。
質問としましては、
①病理検査の結果からルミナールBなのか、ホルモン療法のみで良いのか、田澤先生はどうご判断されますでしょうか。
②ルミナールBでホルモン療法のみの場合と化学療法をおこなった場合の再発率、生存率の差はどのくらいでしょうか。
③妊娠希望でホルモン療法を中断した場合のデメリット、また再発率や転移の可能性について教えていただければと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
以下、病理レポートの内容になります。
臓器:1①左乳房 ②尾側乳腺 ③外側乳腺
診断:Invasive ductal carcinoma
pT1b, pN0(sn)(0/1)
組織所見:内視鏡的乳頭温存左乳腺全摘術検体として、3個の検体(①左乳房②尾側乳腺③外側乳腺)が提出されている。
①は16スライス(A-P)、55切片(#1~#55)を切り出し、②(#26)
と③(#57)はそのまま標本にしm検索した。
1スライス(G)に9㎜×6㎜大浸潤癌胞巣を認め、組織学的には充実性小塊、策状胞巣および孤立性に浸潤する硬癌の所見を呈する。
11スライス
(E-O)にわたって、広範に非浸潤癌を伴っている。
浸潤部:scirrhous, solid-tubular; nuclear grade 3 (atypia 3, mitotic 2), gf, ly1, v0.
非浸潤部:DCIS; micropapillary, papillary, flat, solid, comedo; NG2,
necrosis+, calcification+.
尾側乳腺(#56)と外側乳腺(#57)に癌細胞は確認できない。
免疫組織化学染色の結果、
ER(+) (>95%, score 3b), PgR(+) (60-70%, score 3b)
HER2 score 1+;
Ki-67(MIB-1) labelling index 18-19%.
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
重要なポイントは2つ
1.Ki67=18~19%をルミナールBとしているのは「完全な誤り」 『今週のコラム98回目~101回目』を参照のこと
2.妊娠出産は再発率を高めない
今週のコラム 98回目 ♯このグレーゾーンを「AとBに分ける」ためにOncotypeDXがあるのです。
今週のコラム 99回目 ★グレードは「参考程度」ということでいいですね?
今週のコラム 100回目! 「若いから」抗ガン剤をしましょう。は過ちなのです。
今週のコラム101回目 (Ki67が20代はluminal Aの可能性が圧倒的に高く)本当に「Aなのか、Bなのか迷うのは30代以降」と言えるのです。
「その際はホルモン療法を中断するが、治療とは真逆の状態になるので、再発、転移の可能性は大幅に増えると言われました。」
⇒全くの誤り。
 「妊娠出産が再発リスクを高めるエビデンスはない」のです。
「治療を中断し、妊娠することのデメリットもお伺いできればと思います。」
⇒特にありません。
「①病理検査の結果からルミナールBなのか、ホルモン療法のみで良いのか、田澤先生はどうご判断されますでしょうか。」
⇒明らかに(Ki67≦20は)ルミナールAです。
 ホルモン療法単独です。
「②ルミナールBでホルモン療法のみの場合と化学療法をおこなった場合の再発率、生存率の差はどのくらいでしょうか。」
⇒ルミナールAだから「上乗せはない」です。
「③妊娠希望でホルモン療法を中断した場合のデメリット、また再発率や転移の可能性について教えていただければと思います。」
⇒中断というか…
 「妊娠出産授乳」⇒(その後)ホルモン療法でいいでしょう。
 再発率を上げると言うエビデンスはありません。





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