[管理番号:2663]
性別:女性
年齢:48歳
こんにちは。
2/(下旬)(○)に温存手術を受けました。
(48歳)
それからブログを拝見させていただいてます。
お聞きしたいことがあるのですが、よろしくお願い致します。
病理結果
浸潤性乳管癌(充実腺管癌)
脂肪織浸潤なし
血管浸潤なし
リンパ管なし
1.1cm大(非浸潤成分は2.3cm大)
エストロゲンレセプター陰性
プロゲステロン陰性
HER2 2+(FISH法で精査中)
核グレード3
ki67 45%
断端陰性
センチネルリンパ節 0/1
転移陰性(なし)
です。
主治医の先生は、
『理論上は取り切れてるし転移もない、抗がん剤はやり過ぎな気もするけど、ガイドライン上はやることになっている』
と…
抗がん剤をするなら4回と、言われました。
まだHER2の結果が(下旬)日(○)に出るので、どの抗がん剤を使うのかは言われてません。
手術前は非浸潤がんだから、抗がん剤なしの放射線照射でいいでしょうと言われていたので、ショックが大きいです。
乳がんについていろいろ調べると、HER2が陽性であってもトリプルネガティブであっても、ステージ1であっても、抗がん剤はした方がいいのでしょうか…?
あと、21歳の娘がいます。
マンモなどの検診はもう始めた方がいいのでしょうか…?
よろしくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
pT1c(11mm), pN0, triple negativeもしくは(FISH陽性ならば)HER2-typeですね。
十分な早期乳癌ですが、やはり「抗ガン剤の適応」はあります。
「HER2が陽性であってもトリプルネガティブであっても、ステージ1であっても、抗がん剤はした方がいいのでしょうか…?」
⇒「HER2陽性」ならば、「抗HER2療法の適応」だし、「トリプルネガティブ」であれば「通常の抗ガン剤の適応」があります。
○腫瘍径(浸潤径)が10mm以下ならば「迷う」ところですが、(僅か1mmでも)超えてくると「抗ガン剤はやるべき」となります。
「あと、21歳の娘がいます。マンモなどの検診はもう始めた方がいいのでしょうか
…?」
⇒マンモは不要(若年者には、そもそもマンモは不適切です)
30歳までは自己検診で十分です。
○遺伝性乳癌を意識する必要はありません。
質問者様から 【質問2】
先週、抗がん剤の必要性について質問したものです。
回答してくださり、ありがとうございました。
またお聞きしたいことがあるのですが…
一昨年の12月から、石灰かによる経過観察でした。
去年の7月に定期検診を受けたところ、技士さんが撮ったエコーを見て、左胸(手術した方)に影があるから自分で見たいと、先生がエコーを撮りました。
そこでの診断は、乳腺が固まったもの?ということで、引き続き経過観察…
そして今年の1月の定期検診の直前にしこりを自分で発見し、針正検で乳がんが見つかっています。
(その時点では非浸潤がん)
もしかしたら、去年の7月の時点でマンモトームをしていたら非浸潤がんのまま手術できたのかと、疑問が出てきました…(半年で非浸潤から浸潤にまでなるのでしょうか?)
右胸は手術前のエコーで、やばりこのまま経過観察と言われています。
これから抗がん剤と放射線が終わったあとの定期検診を江戸川病院で受けることは可能でしょうか?
よろしくお願いいたします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「もしかしたら、去年の7月の時点でマンモトームをしていたら非浸潤がんのまま手術できたのかと、疑問が出てきました…(半年で非浸潤から浸潤にまでなるのでしょうか?)」
⇒画像を見ていないのでコメントしずらいですが…
もしも、その病変の部位が「一致する」のであれば、そのように思います。
実は、そのように(せっかくの)「早期発見のチャンスを潰している」診療が実に世の中には多いのです(質問者だけではありません)
とても残念なことです。
そして、それらの医師が言うセリフはいつも、「こんなに小さいうちに診断する必要は無いよ。半年後に癌だとしても、早期だから、死にはしないから…」
「これから抗がん剤と放射線が終わったあとの定期検診を、江戸川病院で受けることは可能でしょうか?」
⇒可能です。
同じ思いをしたくないのであれば、それがいいと思います。