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抗がん剤治療について

[管理番号:1865]
性別:女性
年齢:42歳
10月8日に乳腺左部分切除を致しました。
その後の病理組織検査が出て追加切除を先日行いました。
病理検査の結果トリプネガティブと言われまして抗がん剤と放射線治療を行う事を言われまして、放射線は部分切除でいたので納得をしていましたが、抗がん剤をすると言われかなりショックでした。
主治医に抗がん剤の種類を聞いたら EC+DOC と言われたのですが他の方のを見てみると FEC の方が多くこれで本当に大丈夫なのだろうかと心配で・・・増殖率60%と言われているしトリネガだし・・・効かなかったらと心配でご相談させていだきました。
病理結果の内容です
【病理診断】
invasive carcinoma of no special type(who2012) (invasive ductal carcinoma),1t.breast,quadrant resection pT2,f,1y(+),v(-)
ER:0+0=0,PgR:1+3=4,MIB-1 labelling index:60%程度
HER2:2+ lateral margin(+),deep margin(-)
【病理所見】
左乳腺が扇型部分切除させて採られています。#21-24,27,28,30,31に浸潤成分が見られます。
異型上皮が策状、胞巣状に増殖・浸潤する所見が見られ、Invasive carcinoma of no special typeの所見です。
病変には部分的に壊死を認めます。
リンパ管侵襲が比較的目立ちます。
病変の長径は22mm程度です。病変周囲にはhigh gradeの乳管内成分が見られます。
main tumorと考えられている病変とdaughterと疑われている病変は連続しています。
側方断端#3,4,6,19に乳管内成分が見られます(#19の裏面HEにも乳管内成分が見られます)側方断端#2にリンパ管侵襲を認めます。深部断端は陰性です。Histological grade 3
私が主治医から言われたのが、トリプルネガティブ・増殖率60%・悪性度3・レベルⅡa・リンパ転移なし
先生からはリンパの転移はないと言われましたが、病理所見を見るとリンパ管侵襲が目立つとか壊死とか書いてあると不安で不安で・・・
しかもHER2が2+になっていますが大丈夫なのでしょうか?
セカンドオピニオンとも思っていたのですが増殖率を聞いてしまうと、すぐにでも抗がん剤治療をしたほうがいいのかと思いまして。
トリプルネガティブと言われとても不安な日々を過ごしています。
わかりやすく教えていただけたらうれしいです。
お忙しい中申しわけございませんが宜しくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「主治医に抗がん剤の種類を聞いたら EC+DOC と言われたのですが他の方のを見てみると FEC の方が多くこれで本当に大丈夫なのだろうかと心配」
⇒FECx6回とECx4回が同等であることが解っています。
 FECの方が多いのは「歴史が長いから、いまだに好まれている」という背景があります。
 
「病変には部分的に壊死を認めます」
⇒これは「腫瘍の増殖が速かった」から「内部の癌細胞が(血流不足となり)壊死に陥った」ということです。
 「トリプルネガティブ乳癌の典型」とも言える所見ですが、それが「転移再発に直接繋がる」訳ではありません。
 ここで注目すべきは「1y(+),v(-) リンパ管侵襲が目立つ リンパ節転移なし」です。
 ○つまり「リンパ管侵襲ly(+)」は「腫瘍内の所見」ですが、(結果的に)リンパ節転移は無かった訳ですから、「腫瘍内のリンパ管に留まっている」と考えてください。
 更に「血管侵襲v(-)」がないことより「血行性転移=遠隔転移」のリスクは比較的少ないとも言えます。
 
「HER2が2+になっていますが大丈夫なのでしょうか?」
⇒これは当然「FISHの追加」が必要です。
 HER2 2+は「25%で陽性」となります。(当然、FISH追加している筈ですが…)
 
○万が一「HER2が2+なのに、FISHをやらずにトリプルネガティブと判断している」ようであれば、大変な問題です。
 HER2タイプの場合には「ハーセプチンをしないことの不利益は大変なもの」となります。



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