乳がんは早期発見、早期治療を目指しましょう。乳がん手術は江戸川病院|乳がんプラザ



[管理番号:2324]
性別:女性
年齢:52歳
こんにちは。
私の母 52歳の話です。
母は去年の夏から胸にしこりのようなものを自覚していましたが、
そこから半年がたち
今年の10日ほど前に針で検査をし
昨日の1月○○日に、乳がんだと診断されました。
2.3センチのステージIIaかb(リンパに腫れはアリ、検査の結果適正または良性。ですがまだ完全に良性かは分からないとのことです。)
今日のお昼に紹介状に書いてもらった病院で検査をし、マンモグラフィーやエコーでは分からないところをスキャン?により胸の中身を裁断してがんがどこまで広がっているか見るそうです。
そして来週MRI、針で検査をし
そのがんに抗がん剤が効くのかどうかを調べ
抗がん剤を術前にするのか術後にするのか決めると…
また母は温存を希望していません。
田澤先生のQ&Aを見ていると
抗がん剤は術前でも術後でも効果は同じで効果があるかどうかは分からない。
場合によっては治験。
薬をしているうちにがんが進行する可能性もある。
温存を希望しないなら先に手術をすることを勧めておられることが多いと思いました。
今回の場合も手術を先にした方がよいのでしょうか?または来週の結果を待つのでしょうか。
また、スキャン、針での検査により
そのがんに抗がん剤がきくかどうか分かるということがあるのでしょうか?
どうぞよろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「リンパに腫れはアリ、検査の結果適正または良性。ですがまだ完全に良性かは分からない」
⇒これは「腋窩リンパ節への細胞診」ですね。
 「無駄な事は止めたらいいのに…」これが私の正直な感想です。
 どうせ、「センチネルリンパ節生検」するのだから、「細胞診に何の意味があるのか?」
 しかも「精度が悪くて、良性とは出ているが完全に良性かは解らない」などと言っているようでは、呆れたものです。(確定させるだけの細胞診の精度がないのに、何故細胞診をやりたがるのか?患者さんへの無駄な負担以外の何物でもありません)
 
「針で検査をしそのがんに抗がん剤が効くのかどうかを調べ抗がん剤を術前にするのか術後にするのか決める」
⇒これは「針生検によるサブタイプ次第では術前抗がん剤を勧める」ようなニュアンスですが…
 完全に誤った考え方です。
 「サブタイプで術前化学療法の適応が決まる」訳ではありません。
 あくまでも「術前化学療法の適応は、小さくして温存」です。
 それ以外の理由(トリプルネガティブやHER2タイプだと抗がん剤が効きそうだから、術前に行いましょう)は全くの誤りなのです。
 
「また母は温存を希望していません。」
⇒全く「術前化学療法の適応」ではありません。
 
「抗がん剤は術前でも術後でも効果は同じ」
⇒これは乳腺外科医としては「常識」なのですが、この事実を軽視している者が多いのも実情です。
 
「効果があるかどうかは分からない。薬をしているうちにがんが進行する可能性もある。」
⇒まさに「その通り」です。
 実際に「3~6%では(術前化学療法中に)病勢が進行」するのです。
 その事実を直視せず(安易に術前抗がん剤を勧める)医師(特に大学病院)が多い事に、正直憤りを感じています。
 
「温存を希望しないなら先に手術をすることを勧めておられることが多いと思いました。」
⇒その通りです。
 本来は、そうあるべきなのです。
 
「今回の場合も手術を先にした方がよいのでしょうか?または来週の結果を待つのでしょうか。」
⇒「手術先行」すべきです。
 何ら、迷う要素はありません。
 
「また、スキャン、針での検査によりそのがんに抗がん剤がきくかどうか分かるということがあるのでしょうか?」
⇒先にコメントした通り、「トリプルネガティブやHER2タイプでは抗がん剤が効き易い」ことは統計的に明らかです。
 ただし、それは「術前でも術後でも同じ」です。
 抗がん剤が効く可能性が高いから「術前がいい」などは完全な誤りです。「術後に行っても同等の効果がある」のです。
 つまり「抗がん剤の効き易さ」と「抗がん剤を術前にやるか術後にやるか」は全く無関係なのです。





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