[管理番号:2739]
性別:女性
年齢:48歳
質問させてください。
3月に乳癌と宣告され術前検査中です。
多発性で1番大きい腫瘍が2.3センチ ホルモン受容体は強陽性 リンパ節転移はなさそう。
HER偽陽性で精密検査中、Ki67が28%でした。
全摘で同時再建の予定です。
やっと前向きになってきたところでしたが、先週骨シンチ検査して、
今日病院から電話があり骨盤のMRIの検査の追加の連絡でした。
骨シンチで引っかかる所見があったようです。
目の前が真っ暗で涙が止まりません。
ステージ4になってしまうのでしょうか?
もう手術はできなく延命治療になってしまうのですか?
震えが止まらないです。
骨転移はこんなに早く転移するも
のですか?もし転移だったらどんな治療になりますか?
転移以外にどんな状態だと
骨シンチで引っかかりますか?何か月か前に尾?骨を痛めて
一か月ぐらい痛みがありましたが今はありません。
その時は医者には行かないで自然に痛みは無くなりました。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
リンパ節転移の所見のないような乳癌で「骨シンチなど、そもそも不要」です。
「骨シンチで引っかかる所見」
「骨盤のMRIの検査の追加」
「何か月か前に尾?骨を痛めて一か月ぐらい痛みがありました」
⇒ このあたりの影響だと思います。
○骨転移の心配など、せずに「MRIで確認」しましょう。
(そもそも骨シンチなどしなければ、余計な心配をしなくて済んだのに…)
質問者様から 【質問2】
前回骨転移で質問をさせていただいた者です。
先生の心配せずにMRIで確認してくださいの言葉で精神的に落ち着いて
検査も終わり転移無しの結果がでました。
先生の言葉が無ければ食事も
できない状態だったので本当に感謝します。
検査結果の事でまた質問を
させてください。
しこりの大きさ 2.3センチ 腋窩リンパ節転移 無さそう。
ホルモン受容体 陽性。
がん細胞異形度 2 (手術後の検査で変わる可能性あり)
HERー2 陰性。
Ki67が28%です。
1番大きいしこりに連なってしこりが
あるらしくそれ以外に少し離れた場所にも7㎜位のしこりがあります。
担当医に多発性ですか?と聞いたらそうとも言えない。
ルミナールBです
か?と聞いたら グレーなんだよねとのことでした。
右胸全摘でリンパ節に転移がなければ同時再建の予定です。
リンパ節転移があれば放射線をするそうです。
術後の結果次第ですが
先生ならどのような治療法にしますか?
抗がん剤は効くのですか?少しでも効果あり転移が防げるなら
やった方がいいのかと思いますがやはり不安があります。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「1番大きいしこりに連なってしこりがあるらしくそれ以外に少し離れた場所にも7㎜位のしこり」「多発性ですか?と聞いたらそうとも言えない」
⇒この文面からは、「多発ではなく」同一乳管内に存在する「daughter(娘結節)」のようです。
「術後の結果次第ですが先生ならどのような治療法にしますか?抗がん剤は効くのですか?」
⇒全身療法については「luminal type」なので「ホルモン療法が中心」なのは間違いありません。
問題は「化学療法を追加」するかどうか。です。
Ki67=28%のようですが、「病変全体で評価すべき」です。
病変の全体像(術後病理)が出てからゆっくり考えるべきです。
質問者様から 【質問3】
こんにちは。
いつも拝見させていただいています。
前に骨転移で質問させていただいたものです。
5月に右胸全摘手術をしリンパ節転移がなかったので同時再建でティッシュエキスパンダーを入れました。
6月に病理結果出たのでまた質問させていただきたいです。
組織型?充実腺管ガン 大きさ 8㎜
ホルモン受容体エストロゲン (8/8) プロゲステロン(8/8)
リンパ節転移なし (悪性度 異型度)2 HER2陰性
Ki67?28%でした。
主治医からはノルバデックスの服用を勧められました。
化学療法は上乗せ2%もないので副作用など考えるとプラスマイナス0になると言われ、
リュープリンはあなたの場合は他の病院でも使わないと思いますと説明を受けました。
年齢的なものでしょうか?
術前検査で腫瘍径2.3cmと言われていたので抗ガン剤を覚悟していたので
ホッとしたのと同時に少し不安になっています。
浸潤度、リンパ管浸襲などの説明はありませんでした。
充実腺管ガンは血行性転移しやすいと本に書いてあったりするのでやはり不安になってしまいます。
Ki67=28%もルミナールBになるのでこれで大丈夫かと考えてしまいます。
先生でしたらどんな治療をされますか?生存率は説明を受けましたが
再発率の説明はなかったので教えていただきたいです。
よろしくお願い致します。
田澤先生から 【回答3】
こんにちは。田澤です。
pT1b(8mm), pN0, pStage1,luminal,
病理結果良かったですね。
「主治医からはノルバデックスの服用」
「リュープリンはあなたの場合は他の病院でも使わない」
「年齢的なものでしょうか?」
⇒タモキシフェン単独が標準治療です。
十分早期(1期)であり、年齢的にも「LH-RHagonistの適応なし」と思います。
「充実腺管ガンは血行性転移しやすいと本に書いてあったりする」
⇒誰が「そんな、くだらない事」を書いているのかは不明ですが、「組織型を気にするのは止めましょう」
質問者は「充実腺管癌」で悩んでいる様ですが、「硬癌で悩んでいる人」も沢山見かけます。 全く無意味です…
「Ki67=28%もルミナールBになるのでこれで大丈夫かと考えてしまいます。」
⇒これは針生検の値ですね?
病変全体での評価はしていないのですか?
「先生でしたらどんな治療をされますか?」
⇒病変全体でのKi67を見てから考えますが…
もしも(病変全体でのKi67が)28%であれば、ホルモン療法単独です。
「再発率の説明はなかったので教えていただきたいです。」
⇒無治療17%
ホルモン療法単独 11%
ホルモン療法+化学療法 7%