[管理番号:7366]
性別:女性
年齢:37歳
病名:
症状:
お世話になっております。
こちらのサイトでも色々勉強させて頂いております。
現在、2歳になる子にまだ授乳中で、昨年8月にマンモ、エコーとともに異常なしで、一年後の検診をすすめられました。
心配性なので、昨年8月以降もエコーは受けていて異常なしで、直近では四月半ばにエコーをしてもらい、右はおっぱいが溜まってるだけで異常ないよと言われました。
授乳中のエコーということもあり、癌と見間違ったり誤診の可能性はないでしょうか?
妊娠、授乳中の乳がんは予後不良と聞き、不安になっています。
こちらのサイトでも勉強させて頂いておりますが、有名乳腺外科のベルーガクリニックさんのサイトでも勉強しております。
そちらでは、授乳中の検診は不適切としており、断乳後半年から検診をすすめています。
また、検診は必ずマンモ、エコーを併用するように言っています。
エコーだけの検診は不適切だと。
私は今更ながら妊娠前に三、四年おきにマンモ、直近では昨年8月にマンモ、多くはエコーだけを受けてきたので、検診の受け方が不十分だったと反省しております。
また、昨年8月にマンモを受けた乳腺外科では機械が変わり授乳中はマンモが受けられなくなってしまいました。
今年はマンモが撮れなくても大丈夫でしょうか。
とにかく、自分は今乳がんなんじゃないかという不安と、マンモはやはり一年おきにエコーと併用しないといけないのか疑問です。
どうかご助言下さい。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「授乳中のエコーということもあり、癌と見間違ったり誤診の可能性はないでしょうか?」
→エコーで見れば解ります。
ご安心を。
「妊娠、授乳中の乳がんは予後不良」
→誤り。
たんに、(検診から「遠ざかりがち」となるため)発見が「遅れがち」となるだけです。
「授乳中の検診は不適切としており、断乳後半年から検診をすすめています。」
→(私の個人的見解を述べます)
これは、極めて「不適切」!
そんなことをいうから「検診が遅くなる」→「進行してから見つかる」のです。
(私の個人的見解では)そんなことをいうのは「エコー技師の仕事を楽にするため」でしょう。(働き方改革としては正しいかもしれませんが… 冗談です)
★本来、そんな「えり好みをすべきではない」というのが私見です。
「また、検診は必ずマンモ、エコーを併用するように」
「エコーだけの検診は不適切」
→これも(別に、私は「そのクリニック」に恨みはありませんが)全く賛成しません。
20歳代や授乳中にマンモグラフィーは撮るべきではない(20歳代では被爆の問題、授乳中には「マンモの意味がない=マンモでは解らない」)
だからと言って、「20歳代や授乳中の検診を断る」ことは、あってはいけません。
★授乳期に進行乳癌で見つかるケースで、時々見かけるのが「授乳中は見ないよ」と断られたため受診の機会を失ったケースなのです。
責任のある乳腺外科医ならば、(授乳中は、確かに見ずらいですが)それでも「きちんとエコーで診断をつける」 それが必要です。
「検診の受け方が不十分だったと反省」
→とんでもない!!
質問者は30歳代なのだから、エコーだけで(むしろ)十分です。
「今年はマンモが撮れなくても大丈夫でしょうか。」
→勿論!授乳中はマンモは不要です。(授乳中にはマンモは役には立ちません)
「とにかく、自分は今乳がんなんじゃないかという不安」
→エコーしているのだからご安心を。(「マンモでなくてはいけない」などとは、全く馬鹿げている)
個人的な感想
本当に自分のエコーに自信を持っている乳腺外科医ならば「授乳期だから…」とか「生理前の乳腺の張っている時期は…」などと、選り好みをしない筈です。
そして「マンモを併用しないと」などという発想自体、まったく馬鹿げている。
それは「自分のエコーに自信が無いことの裏返し」(ちょっと、言い過ぎですかね?)