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術後の抗がん剤治療

[管理番号:286]
性別:女性
年齢:34歳
初めまして。
先日左胸全摘手術をしました。
 
病理結果
腫瘍径1.7×1.7×1.0
ER(+)95%
PgR(+)95%
HER2 陰性(1+)
組織学的異型度1
ki-67 40%
 
主治医より抗がん剤を追加するかどうかの選択を決めて欲しいと言われました。
サブタイプはルミナールBになるかと思います。
ホルモン療法のみとそこに抗がん剤と上乗せした場合の再発率の違いはどれくらいの確立になるのでしょうか?
抗がん剤は出来ればやりたくありませんが、ki-67の数値が高い事を考えるとやはりやるべきでしょうか?
 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 「記載はありませんが、リンパ節転移無し」でしょうか?
 「pT1c, pN0, luminal B」ということですね。
 「ERもPRも高く、組織学的異型度も1と条件ではluminal Aに近いですが…」

回答

「ホルモン療法のみとそこに抗がん剤と上乗せした場合の再発率の違いはどれくらいの確立になるのでしょうか?」
⇒(ホルモン療法単独に比較して)化学療法の上乗せ効果は5~10%程度となるでしょう。
 ただ、pT1c, pN0(おそらく), 組織学的異型度1、ER 95%, PR 95%, HER2 1となると、限りなくluminal Aに近い印象です。
◎Ki67という概念は比較的最近のものであり、(一昔前では)間違いなく内分泌療法単剤となっていたと思います。
 34歳という若年性乳癌ではありますが、「TNではないことから、家族性乳癌の可能性は低く」化学療法が必須とは思いません。
 
「抗がん剤は出来ればやりたくありませんが、ki-67の数値が高い事を考えるとやはりやるべきでしょうか?」
⇒ザンクトガレンのコンセンサス(標準治療)の考え方としては、「luminal Bでは化学療法を省略する根拠に乏しい」となってはいますが、(上記で述べたように)私は、化学療法の上乗せよりは、年齢的には、「卵巣機能抑制が重要」であると思います。
 
◎「luminal typeでしかも組織学的異型度1」の場合は、(万が一)再発の場合でも、(時間が経ってからの)晩期再発に注意が必要となります。
 「かなり「化学療法の上乗せ」よりは「ゴセレリンの継続」による「卵巣機能を閉経まで、きっちり抑制」する事が重要だと思います。
 
 

 

質問者様から 【感想】

書き漏れがあり申し訳ありませんでした。
リンパ転移はありませんでした。
とても参考になりました。
自分のやるべき治療をもう少し考えて答えを出そうと思います。
ありがとうございました。

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