[管理番号:7241]
性別:女性
年齢:56歳
病名:右乳房上内側部がん、胸骨脇リンパ2箇所転移あり
症状:
どうぞよろしくお願いします、3/(中旬)に放射線医師面談予定です
①抗がん剤治療後、ほぼ胸骨転移消滅の結果ですが、主治医より再発したら手術できないところなので、再発しないよう放射線をかけたほうがいいとの事
田澤先生でしたらどう判断されますか?
②かけた場合、肺に近く、治らない肺炎のリスクが高くなるようなのが怖いです、どのくらいの確率ですか?
それを持ってもかけたほうがいい状況でしょうか?
③放射線をかけた後同じところに再発した場合、ほかに治療法ありますか?それはどのような方法ですか?
④放射線をかけた場合の再発率、生存率はどのくらいですか?
⑤放射線をかけない場合の再発率、生存率はどのくらいですか?
※治療後は遠方に住む、軽度認知症の母の介護をしたいです。
2018/5 しこり発見後乳がんの診断
2018/6 PET検査にて胸骨脇リンパ転移2箇所 これをなくすために
2018/7 抗がん剤治療EC4回ドセ、ハーセプチン4回→胸骨脇リンパほぼ消滅。
2/(下旬) 温存手術
3/(中旬)放射線医師の診察後放射線治療
その後ホルモン治療予定。
術後病理
リンパ転移0、 HER2陰性、PgR60%、ER80%、ki-67 10%、薬物治療効果グレード1b、断端陰性
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「①抗がん剤治療後、ほぼ胸骨転移消滅の結果ですが、主治医より再発したら手術できないところなので、再発しないよう放射線をかけたほうがいいとの事、田澤先生でしたらどう判断されますか?」
→放射線照射は必須です。
「②かけた場合、肺に近く、治らない肺炎のリスクが高くなるようなのが怖いです、どのくらいの確率ですか?」
→その数字は不明ですが…
それは「期待される治療効果」>>>「肺炎のリスク」となります。
「かけたほうがいい状況でしょうか?」
→その通り。
「③放射線をかけた後同じところに再発した場合、ほかに治療法ありますか?それはどのような方法ですか?」
→薬物療法
「④放射線をかけた場合の再発率」
→ここでいう「再発率」とは「局所(胸骨傍リンパ節)再発」のことですか?それとも「全身(遠隔転移)再発」のことですか?
★局所再発率は不明(そもそも局所再発率など存在しません)だし、全身の遠隔転移再発は、情報量が少ない(術前化学療法してますね?)ので判断できません。
「生存率はどのくらいですか?」
→これは「全身の遠隔転移再発率」と、ほぼ同じとなります。
「⑤放射線をかけない場合の再発率、生存率はどのくらいですか?」
→「かけた場合」同様に、それは不明です。
★ただ、「胸骨傍リンパ節に再発するリスク」は(照射しない場合の)半分くらいにはなるでしょう。