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ホルモン治療 リュープリンと生理について

[管理番号:7824]
性別:女性
年齢:32歳
病名:浸潤性小葉癌
症状:術前化学療法、左胸全摘出後の分子標的薬投与とホルモン治療中

組織診
ER陽性、PgR陽性、HER2陽性、ki67 31.9%

術前にEC、パクリタキセル+ハーセプチン+パージェタを投与しました。

手術は、左胸全摘出とリンパ節郭清
術後の病理検査結果は
浸潤性小葉癌
腫瘍の大きさ1.6cm
リンパ節転移0/20
腫瘍悪性度1
脈管への侵襲なし
ER 80%陽性 PgR 40%陽性
HER2 3+
ki67 <5%

現在は、ハーセプチン+パージェタの投与(術前と合わせて8回投与済み)
とタモキシフェンの服用(8/21~)をしています。

生理は抗がん剤の投与が始まってから数ヶ月してから止まり、今も再開していません。

将来は妊娠を希望しています。

主治医は、リュープリンの注射を勧めています。
生理が再開してから、
リュープリン注射をスタートするのでは遅いのでしょうか?
できることなら、生理が再開したのを確認してから、リュープリン注射をしたいという気持ちもあるのですが、そういう考え方はしない方がいいですか?

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「生理が再開してから、リュープリン注射をスタートするのでは遅いのでしょうか?」
⇒妊娠出産のタイミング次第です。

 化学療法閉経状態の筈ですから、実際に卵巣が復活して(年齢的には確立が高い)生理が再開するのには(早くても)半年以上先、(通常は)1年以上かかります。
 Pertuzumab+trastuzumab終了(tamoxifenも休薬)⇒妊娠出産⇒
tamoxifen+LH-RHagonistを考えるのであればLH-RHagonistを現時点で併用する必要はありません。

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

ホルモン治療 リュープリンと生理について
性別:女性
年齢:32歳
病名:浸潤性小葉癌
症状::術前化学療法、左胸全摘出後の分子標的薬投与とホルモン治療中

前回の質問にお答えいただきありがとうございました。

現時点の私の考えでは、5年間はホルモン治療を受けて、その後、妊活に入りたいと思っています。
その場合は、現時点で行なっているタモキシフェンに加えて、LH-RHagonistでの治療を生理再開を待たずにスタートした方が良いでしょうか。
それとも生理が再開してからスタートで良いのでしょうか。

ちなみに現時点では生理は再開していません。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「生理再開を待たずにスタートした方が良いでしょうか。それとも生理が再開してからスタートで良いのでしょうか。」
⇒どちらでも殆ど影響ないです。
 
 因みに当院では(患者さん自身が希望しない限り)「戻ってから併用開始」としています。