[管理番号:4592]
性別:女性
年齢:49歳
田澤先生
お忙しい所大変恐縮ではございますがどうぞよろしくお願い致します。
12月にでた健康診断で要精密検査となり、
1月(上旬)日にAクリニックに行き、マンモとエコー検査のあと、ちょっと検査がたりないのでと何の検査かとの説明もなく、といきなりマンモトームをされました。
(マンモトームというのも後でわかりました。
そのため血種が出来、しばらく痛みが引かず4月に入った今でも違和感が残っています)
1/(中旬)の結果で 非浸潤がん 他にも石灰化が散らばっているとの告知をされました。
そのクリニックで大学病院を紹介されました。
その前に、何回か診察をしてもらっていたので、Bクリニックに行きがんと診断された事を伝えると、広がりを見るためにMRIの検査をしました。
検査結果 他の石灰化はがんではないので部分切除ができるとの事でした。
ただ、マンモトーム検査のあと大きな血種ができましてその部分はよくわかりませんでしたが、その他の石灰化はがんではないとの事でした。
紹介された大学病院では、検査後の血種がひどく痛みがなかなか引かないので
エコーのみの検査とBクリニックでとったMRIを提出
やはり散らばっている所はがんではないとの事で、検査したところも場合によっては
マンモトームでとれている可能性もあるので部分手術で大丈夫との事でした。
手術日を決めて、血種もおちついてきたので、先日大学病院でマンモグラフィーを撮影したところ、他に怪しい石灰化(小さい石灰化が固まっている)があるとの事。
これは前から合ったもののようですが、大学病院の性能がよく、見えすぎてしまっているかもしれないが、そこをステレオマンモトーム検査をして、それががんであれば全摘手術になるとの事でした。
部分切除から全摘手術といわれてショックでした。
マンモトーム検査では、痛みが引かず今現在も違和感が残っており、まだ乳頭から血がでる事もありますので、もう1回しなければならないのかと思うと不安です。
検査の先生も若い女性の先生ですし(年齢は関係ないかもしれませんが)、クリップもいれるので気が重いです。
先日のマンモグラフィーの検査で、まだ胸が痛く、今度は1時間くらい時間がかかるようなので、胸が耐えられるか心配です。
またBクリニックに相談に行った所、血流などがわかるエコー(赤や青)で見て下さり、他の石灰化はがんではないとの事でしたが、自分でネットで調べただけですが、非浸潤がんの場合は、エコーではうつらないと書いてありましたので、実際の所は、やはりマンモトーム検査をしないとはっきりしないのかなとは思っています。
しかし、MRIでは、広がりはないとの事だったのですが、非浸潤がんはMRIではうつらないのでしょうか?
やはり先生も検査をした方がいいと思われますよね?
がんの所と、あやしい石灰化を1回の手術で行うのはやはり難しいのでしょうか?
MRIより、マンモグラフィーの方がよくわかるのでしょうか?
読みずらかったかもしれませんが、どうぞよろしくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
内容は良く理解しました。
記載の足りない部分は私の(状況からの)解釈としますが、全体像として
1.(Aクリニックで超音波ガイド下マンモトームをして非浸潤癌としんだんされた)エコーで見えるシコリ
2.その周辺の(明らかな)良性石灰化
3.(大学病院の高性能とやらの…表現がすみません)癌を疑う石灰化(これは1とはかなり離れた部位にあると想像します)
以上1~3があり、(3が癌なら)「多発として乳房全摘が必要」であり、(3が癌でないなら)「1の部分の乳房温存術で可能」という状態ですね。
「しかし、MRIでは、広がりはないとの事だったのですが、非浸潤がんはMRIではうつらないのでしょうか?」
⇒MRIが万能という考え方は止めましょう(MRI的免罪符を一度お読みください)
あくまでも「超音波」や「マンモ」とは別の「拡がり診断の一つ」にすぎません。
超音波でしか見えないものも、マンモ(特に石灰化)でしかみえないものも、MRIでしか見えない拡がりもあるのです。
「やはり先生も検査をした方がいいと思われますよね?」
⇒その通りです。
もしも(全く別の乳管系に)癌が多発しているなら、全摘の適応となるからです。
「がんの所と、あやしい石灰化を1回の手術で行うのはやはり難しいのでしょうか?」
⇒完全な勘違いです。
その「あやしい石灰化」を診断しないことには「術式決定できない」のです。
「MRIより、マンモグラフィーの方がよくわかるのでしょうか?」
⇒石灰化にかんしては「マンモでしかわからない(超音波でもMRIでもわからない)」ことは、特別珍しくもありません。