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皮膚転移について

[管理番号:8630]
性別:女性
年齢:51歳
病名:
症状:
投稿日:2020年6月12日

母親の代理で
質問させていただきます。

母親は乳ガン術後4年半ですが
左側の肩あたりにボツボツがあり赤くなっています。

皮膚転移でしょうか?
ちなみに手術したのは右側乳房です。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「左側の肩あたりに
ボツボツがあり赤くなっています。
皮膚転移でしょうか?
ちなみに手術したのは右側乳房です。」

⇒違うと思います。

皆さん、誤解しているようですが、「皮膚転移」という名前が勘違いの素、実際は「皮膚転移は局所再発」なのです。
局所の皮膚(放射線かけていれば、その周辺)に、まずは出現。治療が奏功しないと、「そこから」拡がります。

いきなり「全然別の部位(対側も含め)に皮膚転移」はナンセンスです。

質問者様から 【質問2】

早期発見の皮膚転移
性別:女性
年齢:54
病名:
症状:
投稿日:2023年12月15日

以前母の代理で質問させて頂きました。
その際はありがとうございました。
再発する事なく元気に過ごしておりますが皮膚に湿疹が出来ると心配になるので先生のコラムや質問を読んで勉強させて頂いております。
ありがとうございます。

以前のコラムで先生が皮膚転移の事を書いていた事があり[皮膚転移を見たのは二例くらいしか無い。どちらにしても早期発見で皮膚転移は一例も無く進行が進んだ癌でしかなかった]ような内容を覚えています。
なるほどなぁと思ったのを覚えています。その記事を見た事もあって母の胸に湿疹が出来ても先生の記事を思い出し
質問する程の事でもない。その内おさまるだろう。と思って放置していたらよくなっていました。

今回先生が回答していらっしゃった11491の方も早期発見だと思うのですが
先生の回答を見て
「この方の病状でも皮膚転移あるかもしれないの?」とびっくりしたんです。。
皮膚転移は病状が進んだ時に起こるものだという認識だったのですが
それは違うのでしょうか?

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

皮膚転移は病状が進んだ時に起こるものだという認識だったのですが
それは違うのでしょうか?

⇒皮膚転移(厳密に言えば皮膚「局所再発」ですが)これには2通りあります。

1.創部周囲に限局したもの
⇒純粋な取り残し、(もしくは)術前針生検の際の播種

2.術側に広範囲(もしくは放射線照射後であれば)照射野の周辺に広範囲
⇒取り残しというよりは、(手術時に、すでに広範に皮下のリンパ管に潜んでいた)
癌細胞が一斉に再発となる
 このケースでは(他の部位の)遠隔転移再発を伴うことが多い

1の場合には、その部位の局所治療で治癒することが多いです。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/12/22
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