乳がんの手術は江戸川病院|乳がんプラザ

[管理番号:3735]
性別:女性
年齢:39歳
初めて質問させていただきます。
現在39歳で不妊治療中です。
不妊治療をしている病院で胸のしこりを相談したところ、癌の疑いがあると言われ、すぐに大きな病院を受診し
乳ガンと診断されました。
左の乳房に3センチ程のがんがあり そこから腕のように伸びている部分があるいびつな腫瘍だそうです。
その他にも同じ左の乳房内に小さいがんが点々と見える言われました。
リンパ節にも転移しているそうです。
他には転移している臓器はないそうです。
1ヶ月半後に乳房を全摘出する手術をして その後に抗ガン剤をするそうです。
ハーセプチンがよく効く癌だそうで ハーセプチンも使うとのことです。
ステージはIIbです。
質問は以下です。
①いびつな形で 他にも小さく影がある癌であり 4センチという非常に大きい癌 しかもリンパ節にもある という結果で おそらくたちの悪い癌なのだろうと思います。
難しいと思いますが 完治する見込みは少しでもありますか?
大雑把で結構ですがもしあればどのくらいの確率でしょうか。
②手術をしてみて ステージがIIIやIVになることはありますか?
③現在39歳で 不妊治療を3年間続けています。
治療後 不妊治療を再開することはできますか?もし妊娠したら 胎児に影響はありますか?
余命が短いのであれば せっかく妊娠しても子どもが可哀想だと思い妊娠は諦めようかと主人と話しています。
④あまり望めないと思うのですが もし完治した場合 再発する確率はどれくらいでしょうか。
⑤手術まで1ヶ月半もあります。
その間にせっかく転移していない他の臓
器に転移したり 癌が大きくなったりしませんか?仕事はしていませんが
血流が良くなる入浴や運動などは控えたほうがいいでしょうか。
私はまだ若い方だと思うので 癌の成長も早いのではないでしょうか
⑥リンパ節に転移しているということは リンパの流れにのってがん細胞が全身に巡っている ということですか?
リンパ節転移があると再発のリスクが上がるのはなぜですか?
たくさんの質問で申し訳ありません。
主治医の先生には怖くて聞けませんでした。
予後のことなどは何も説明されていないので おそらく悪いのだろうと思います。
特に 妊娠して母親になることは長年の夢で それを諦めるとなると 生きる希望を失ってしまいそうで聞けなかったのです。
辛いですが心の準備はできました。
気休めや励ましではなく 現実を教えてください。
しっかり受け止めて前に進みたいです。
よろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
このQandAをしていると、「HER2陽性だから…」とか、「リンパ節に転移しているから…」というような「理不尽な理由」で術前化学療法を勧める輩が多いことがわかります。
その点、質問者の病院では「1ヶ月半後に乳房を全摘出する手術をして その後に抗ガン剤をするそうです。ハーセプチンがよく効く癌だそうで ハーセプチンも使うとのこと」というような「正しい診療をしている」ことに安堵しました。
「難しいと思いますが 完治する見込みは少しでもありますか?」
⇒本気で「完治する見込みが無い」と思っているのですか????
 あまりにも「くだらないネットの情報に踊らされ過ぎ」です。
 乳癌は、たとえ進行したものでも「根治する率の方が高い」のですよ!
 現実をみましょう。
「大雑把で結構ですがもしあればどのくらいの確率でしょうか。」
⇒病理の結果が出ていないので不明ですが…
 抗HER2療法は再発率を「半分にする」ので、(抗HER2療法での再発率のデータは3年しかありませんが…)3年再発率は「20%以下となる」ように思います。
「②手術をしてみて ステージがIIIやIVになることはありますか?」
⇒そもそもステージⅣとは「遠隔転移」です。 手術で「遠隔転移がみつかるなど、ナンセンス」です。
 ステージⅢですが…
 リンパ節転移が4個以上で「ステージⅢとなる」ので、可能性はあります。
「治療後 不妊治療を再開することはできますか?」
⇒当然できます。
 化学療法(抗HER2療法)の前に「卵子を凍結」して、「抗HER2療法後に」再開すればいいのです。
「もし妊娠したら 胎児に影響はありますか?」
⇒ありません。
「余命が短いのであれば 」
⇒考え過ぎです。
 今すぐ「乳がん報道を見ない」「くだらないネットでせっせと調べない」ことを
(真剣に)後検討ください。
「あまり望めないと思うのですが もし完治した場合」
⇒本気で「完治が望めない」と思っているのですか??
 まずは「その考え方」を改めましょう。
 話はそれからです。
「手術まで1ヶ月半もあります。その間にせっかく転移していない他の臓器に転移したり 癌が大きくなったりしませんか?」
⇒心配ありません。
「血流が良くなる入浴や運動などは控えたほうがいいでしょうか。」
⇒考え過ぎです。
「私はまだ若い方だと思うので 癌の成長も早いのではないでしょうか」
⇒考え過ぎです。
「⑥リンパ節に転移しているということは リンパの流れにのってがん細胞が全身に巡っている ということですか?」
⇒「リンパ行性転移」と「血行性転移」とは全く別物です。
「リンパ節転移があると再発のリスクが上がるのはなぜですか?」
⇒冷静に考えてみましょう。
 「リンパ行性転移」も「血行性転移」も 癌が「最初の段階」では当然ありません。
 それらが起こり始めるには「それなりの時間が必要」ということになります。(リンパ行性転移が成立するのと血行性転移が成立するのでは時間軸は違いすぎますが…)
 つまり「リンパ節転移あり」となり、(リンパ節転移無しと比べれば)どうしても「時間軸がすすむ=血行性転移の可能性も(統計的にみれば)少しは高くなる」ということです。
「予後のことなどは何も説明されていないので おそらく悪いのだろうと思います。」
⇒まずはその「考え」を改めましょう。
「気休めや励ましではなく 現実を教えてください。」
⇒私が「気休め」をコメントする理由がありません。
 ○想像してみてください。
  もしも、乳癌が術後にそんなに再発するのであれば…
  これだけ乳癌患者さんが増えている中で「私は、再発患者さんの治療だけで身動きが取れなくなる」筈です。
  
  しかし実態は「私の診療の中で再発診療が占めている割合は1%も無い」それが現実です。





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