[管理番号:7065]
性別:女性
年齢:49歳
病名:乳癌局所再発転移(多発性リンパ節転移)
症状:自覚症状なし、抗HER2療法中ですが、特記する副作用もなし
2008年 乳癌初発 ステージ1 温存処置、放射線、ホルモン療法5年
2017年7/(上旬) 局所再発
病理組織診レポート
area=lower-inner(B),NG(2),ER(7),PgR(7),HER2(3)強陽
性100%,Ki-67(31.0%)
核異型スコア2,核分裂スコア2(7/10HPF)、核グレード2
2017年7月 PET-CT検査にて、健側リンパ節、縦隔リンパ節、子宮周り、横隔膜付近のリンパ節へ転移が確認される
2017/8/(下旬)日 入院にて化学療法スタート(3週毎)
ドセタキセル 60mg/㎡
ハーセプチン 6mg/kg
パージェタ 420mg
2018/1/(中旬)日 効果判定 PET-CT
前回認められた右乳房内再発、多発リンパ節転移は消失しており、新たな肥大リンパ節や異常集積は認められません。
肺、肝臓に異常所見は認められません。
2018年11月 定期検査(造影CT)で、腋窩リンパ節肥大を指摘されました。
同月 PET-CT検査
左腋窩Level1のリンパ節1つにFDG集積を認め(SUV
max9.7)転移に合致します。
その他リンパ節に有意な集積は認めず、転移は認められません。
PET診断では特に指摘されなかったのですが、2週間程前に、左乳房にしこりを自覚して、医師に相談しました。
左乳房の腋窩リンパ節摘出手術を検討して頂けないかと、担当医(腫瘍内科)に相談、コンサルを持って、同院乳腺科を受診。
年明け1/(上旬)日に針生検(局所麻酔使用)をして、それによってはホルモン療法を追加検討等の対応を決めるといわれました。
摘出術には、非常に消極的な印象です。
このまま指を加えて待つのも嫌です。
この場合、どのような治療が推奨されるのか教えてください。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
そもそも2018年1月の効果判定の時点で「十分コントロールされている」と判断しているのだから「その時点で左乳房全摘すべき」でした。(あくまでも私の「私見」です)
「この場合、どのような治療が推奨されるのか教えてください。」
→私であれば…
左乳房全摘+腋窩郭清です。
質問者様から 【質問2 遠隔転移後の切除摘出術適用について】
性別:女性
年齢:49歳
病名:乳癌
症状:多発性リンパ節転移
丁寧に回答下さりありがとうございました。
ステージ4患者としては、薬のコントロールが永遠に続くとは思ってない事、臓器転移した場合、Her2因子を含む場合は、分子標的治療薬等、
挽回可能ですが、Her2因子が高くないサブタイプが生き残っていく結果になると、その期待も薄くなると個人的に思っています。
(もちろん例外はあるかもしれませんが)
局所療法としての手術を探していて、ようやく先生に辿り着いて、明るい兆しが見えました。
前回お伝えした内容に、不足している点がありました。
大変失礼いたしました。
2008年初発(右乳房)2017/8再発(右乳房)
2018/11 経過観察で、(左乳房)腋窩リンパ節肥大(転移の疑い)
今お世話になっている病院では、健側乳房の為
遠隔転移は明らかだと、薬のコントロール意外は考慮できないと言われました。
私が今一番心配なのは、(左)腋窩リンパ節の遠隔転移です。
(原発巣)右乳房全摘に加え、左腋窩腫れているリンパ節を摘出することは可能でしょうか?
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「(原発巣)右乳房全摘に加え、左腋窩腫れているリンパ節を摘出することは可能でしょうか?」
→できない理由がありません。