乳がんは早期発見、早期治療を目指しましょう。乳がん手術は江戸川病院|乳がんプラザ



[管理番号:3384]
性別:女性
年齢:67歳
はじめまして。
昨年から母の乳がんのことで色々と調べており、田澤先生の記事を拝見しておりました。
住まいが離れているため、田澤先生に診ていただく事が出来ないのですが、どうしても先生にご質問させて頂きたく、
質問させて頂いた次第です。
明日、CTの結果を機器に行くのですが、不安で押しつぶされそうです。
【ご質問内容】
以下の経緯、結果で、術後抗がん剤治療と放射線治療、
ホルモン療法を実施しておりますが、CEA値が上昇しております。
明日、CT検査と、消火器科を受診することになっているのですが、
遠隔転移(可能性として肝臓転移でしょうか・・・)が不安で 母も私も気が気でありません。
このような術後8か月で遠隔転移の可能性はあるのでしょうか。
また、遠隔転移以外でCEAが上がる事はあると聞きますが、このような場合な何か考えられますでしょうか。
※母は非喫煙、血糖値が若干基準より上です。
昨日の血液検査では、肝機能については、基準値居ないでした。
(総ビリルビンというのが、1.2で少々高いようです)
※最悪の場合、今後の治療方針につきましても、フォームからご相談させて頂く事は可能でしょうか。
【手術までの経緯】
昨年(2015年5月頃)に胸にしこりを感じていたそうですが、不安で病院に行けず、10月頃に受診し、乳がんと診断されました。
手術は2015年12月に行いました。
以下が術前の検査結果
でしたが、術中にリンパ節転移が発見された為、急きょリンパ節郭清を行いました。
【術前検査結果(2015年12月時点)】
性別:女性
年齢:67歳
右胸に約2cmの浸潤癌がありました
組織診:非浸潤癌+浸潤癌(硬癌)
グレード:未定(術後の病理検査で3とわかりました)
病期:ステージ1a T1,N0、M0(術中にリンパ節転移が
1/2ありまして、郭清をレベル2まで行ったそうです)
ホルモンレセプター:ER養成10%以上 高度PgR 境界域
1-5%未満
Her2:1+ 陰性 ki67 20%
腫瘍マーカー上昇:なし(CEA2.9 CA15-3 18.1)
【術後の治療について】
抗がん剤治療を3週間感覚でで4セット実施

放射線治療35回程度

ホルモン療法(2016年7月初旬から)
【腫瘍マーカーの推移】
2013/1/(上旬) CEA 2.2 (全く別の病気で2年前の検査の結果)
2015/10/(中旬) CEA:2.9 CA15-3 18.1 (乳がん発覚時)
2016/1/(中旬) CEA:1.9 CA15-3 15.2(全摘出後)
2016/1/(下旬) CEA:2.3 CA15-3 15.9
2016/4/(中旬) CEA:4.6 CA15-3 25.4 (抗がん剤治療終了時)
2016/5/(中旬) CEA:4.9 CA15-3 20.0 (放射線治療中)
2016/6/(上旬) CEA:5.4 CA15-3 19.0 (放射線治療中)
2016/7/(上旬) CEA:7.0 CA15-3 18.5 (放射線治療終了、ホルモン療法開始前)
2016/8/(上旬) CEA:10.7 CA15-3 16.3 (放射線治療終了、ホルモン療法開始前)
ご多忙の中、大変恐縮ですが母のことを思うと居ても立っても居られない気持ちです。
何卒先生のご意見を頂けませんでしょうか。
宜しくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
早期乳癌術後8カ月での「CEA上昇」ですね。
腫瘍マーカーは「人それぞれ基準値」がありますが、質問者の場合には「CEAは3前後」のようです。
6月⇒8月で「5⇒10へ上がっている」ことは気になります。
私でも画像診断(PET)を選択するでしょう。
「また、遠隔転移以外でCEAが上がる事はあると聞きますが、このような場合な何か考えられますでしょうか。」
⇒ひとつ気になることは「CA15-3が全く動いていない」ことです。
 消化管の精査(消化器系の原発癌)を行っているのは正しい判断です。
「※最悪の場合、今後の治療方針につきましても、フォームからご相談させて頂く事は可能でしょうか。」
⇒可能です。
 まずは結果を待ちましょう。
 何でも無い(放射線治療による一時的影響)可能性も勿論あります。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

田澤先生、こんにちは。
先日、術後8か月のCEA上昇につ
いて質問させて頂いた者です。
その後、造影剤でのCTと、大腸の内視鏡検査、上部内視鏡検査(口腔、咽頭、食堂、胃、十二指腸)と、エコー検査でその他臓器にも
異常なしとの結果を頂きました。
※良性のポリープと、
一部大腸に陥没のようなものがあるそうですが、ガンと関係ないそうです。
CEAにつきましては、先日記載データから血液検査は行っておらず、次回は9/2に測定予定です。
そこで、追加でご質問させて頂けませんでしょうか。
①この状況で、仮に来月の血液検査で腫瘍マーカーが上がっていた場合は、再発(検査では目視で見えないだけ)と判断となり、抗がん剤治療など、
 治療を始めた方が良いのでしょうか?この場合、考え方としてはステージ4でしょうか。
 ※ガンとして形を作る前に腫瘍マーカーが先行して反応するとの記事を読み、数か月後の転移発覚となる事が心配です。
②先日、田澤先生から ”放射線治療による一時的影響”とのお言葉を頂きましたが、術後から多少は増えておりましたが、
 放射線治療中、治療後あたりに、5→7.5→10と上がっております。
こういったケースは先生のご経験で見られる事でしょうか。
③先日、田澤先生のご回答で、” 消化管の精査(消化器系の原発癌)を行っているのは正しい判断”とのお言葉を頂きましたが、
 仮にどこかでガンが発見された場合、乳がんからの遠隔転移か、その部位の原発ガンかは、お医者様であれば明確に判断できる
 ものなのでしょうか。
 遠隔転移=ステージ4という
事を、とても心配しております。
④仮に来月の血液検査でCEAが上昇した場合、PET検査を受けた方が良いでしょうか。
 今月、一通りの検査(造影剤でのCTと、大腸の内視鏡検査、上部内視鏡検査 、エコー)をしましたが、PETはしておりません。
⑤先日、記載させて頂きましたように、母は術後にCEAが少し下がってから、抗がん剤治療、放射線治療、現在はホルモン療法をしておりますが、
 この中でCEAが上がるという事は、治療の効果が無かったという事になるのでしょうか。
例えば抗がん剤を変えてみるなどの治療は有効なのでしょうか。
 
⑥CA15-3に余り変化がありませんが、腫瘍マーカーも100%反応しないとの事ですので、乳がんの遠隔転移でも、CA15-3は感知せず、
CEAのみが感知する場合もあるのでしょうか。
このような情報の少ない中で、今回のケースで田澤先生のご経験の中から、ご見解、ご意見を頂けませんでしょうか。
腫瘍マーカーの微小な変化に一喜一憂してはいけないという事は理解しているのですが、さすがに値が大きい為、
不安で仕方ありません。
何卒ご教示、アドバイスを宜しくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
腫瘍マーカーは「経験」です。
私の経験からは「今回のメール内容」から「全く心配ない」と結論しています。
前回「消化管の精査を選択した事は全く正しい」とコメントした理由は「CA15-3が全く動いていない」ことからでした。
○CEAは(乳癌とは全く無関係に)消化器系(特に胃癌や大腸がん)の原発癌での腫瘍マーカーでもあります。
 私が前回危惧したのは、(CA15-3が全く動かずに、CEAだけが上がっている場合には)乳がんの転移というよりは「胃癌や大腸がんが(全く)独立して存在する」可能性を考えてのことでした。
 その意味では「大腸の内視鏡検査、上部内視鏡検査(口腔、咽頭、食堂、胃、十二指腸)で異常無」であれば、(しかも造影CTもしていれば、骨転移もわかります)一安心と言って差し支えありません。
「再発(検査では目視で見えないだけ)と判断となり、抗がん剤治療など、 治療を始めた方が良いのでしょうか?」
⇒完全な誤りです。
 腫瘍マーカーは「あくまでも参考値」にすぎません。
 画像診断による確定なくして「治療」はありえまえsん。
「放射線治療中、治療後あたりに、5→7.5→10と上がっております。こういったケースは先生のご経験で見られる事でしょうか。」
⇒ありました。
「仮にどこかでガンが発見された場合、乳がんからの遠隔転移か、その部位の原発ガンかは、お医者様であれば明確に判断できる ものなのでしょうか。」
⇒判断できます。
 何故ならば「胃や大腸に乳癌が転移する事は1000%無い」から、『胃や大腸ならば、原発』となるし、もしも「肝臓に腫瘍」があれば「原発性肝がんを考えることは絶対にない(頻度の問題)」し、骨原発の腫瘍もありえないので『肝や骨の場合には、乳癌の転移』となるのです。
「④仮に来月の血液検査でCEAが上昇した場合、PET検査を受けた方が良いでしょうか。」
⇒造影CTも撮影済みなので、「もう少し経過観察」でしょう。
「この中でCEAが上がるという事は、治療の効果が無かったという事になるのでしょうか。」
⇒論点が「完全にずれて」います。
 そもそも「腫瘍マーカーは再発とは無関係の原因で(たまたま)上がっている」と(現状では)判断しているのです。
 「治療効果と結び付ける」理由が全くありません。
「例えば抗がん剤を変えてみるなどの治療は有効なのでしょうか。」
⇒全く論外です。(上記理由)
「乳がんの遠隔転移でも、CA15-3は感知せず、CEAのみが感知する場合もあるのでしょうか。」
⇒それは確かにあります。
 ただし、物事を「例外的なことまで」含めてしまうと「何も見えなくなる」ことにご注意ください。
 やはり「乳がんの典型的な転移所見」は「CEAが上がった際に、(たとえ僅かであったとしても)CA15-3が少しは上昇する」ことが大部分なのです。(むしろCA15-3が先に動いて、後からCEAが動き始める事の方が一般的です)
 
 

 

質問者様から 【質問3】

田澤先生、こんにちは。
術後のCEA上昇で御相談させて
頂いておる者です。
あの後、血液検査を受けまして以下のように再度上昇しました。
 ・CEAが0.2上昇 CEA:10.7 から 10.9
 
 ・CA15-3が1.2上昇 16.3 から18.5
そこで追加でご相談させて頂けませんでしょうか。
①CEAの増え方が今までのよう(5→7.5→10)から、0.2の微増となりました。
その代り、
 ほとんど動きの無かった(むしろ継続して下がっていた)CA15-3が1.2ポイント上昇しました。
 田澤先生からCA15-3に動きが無い事からCEAのみ一時的な上昇の可能性があるとのご見解を頂いておりましたが、
 今回の結果からは田澤先生のご経験上、どのようなご見解でしょうか。
 CEAについては上がり続けており、不安です。
このような上昇で、問題のない一時的な上昇であったことは 希でしょうか。
②今回の結果となりましたが、やはり10日前に一連のCTや内視鏡検査で異常なしの為、
  1か月後に再度血液検査を受けてからPET検査を考えております。
  母の場合、仮に来月もマーカーが上昇した場合、どれくらい間をあけてPETをするべきでしょうか。
  (体の負担や、転移していた場合どれくらい後に画像確認出来るものでしょうか)
③その他先生の所見や、可能性として考えておくべき検査などあればご教示下さい。
度々のご相談で申し訳ありません。
どうか宜しくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
「・CEAが0.2上昇 CEA:10.7 から 10.9  ・CA15-3が1.2上昇 16.3 から18.5」
⇒どちらも有意な上昇とは捉えません。
「今回の結果からは田澤先生のご経験上、どのようなご見解でしょうか。」
⇒この程度のCA15-3の動きは『全く、無視して結構』です。
「このような上昇で、問題のない一時的な上昇であったことは 希でしょうか。」
⇒そんなことはありません。
「母の場合、仮に来月もマーカーが上昇した場合、どれくらい間をあけてPETをするべきでしょうか。」
⇒CTを撮影しているのだから、「半年くらいは」余程のことが無い限りPETは必要ないでしょう。
「③その他先生の所見や、可能性として考えておくべき検査などあればご教示下さい。」
⇒今回の値は上昇とは言えません。
 CTなどにも異常なく、「CEAも増加に歯止めがかかった」から、まずは一安心としていいと思います。





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