Site Overlay

乳頭分泌、乳房痛について(断乳後半年)

[管理番号:1239]
性別:女性
年齢:38歳
38歳(10歳、2歳の子供あり)の女性です。
4年前に右乳頭より一度だけ1か所から血性分泌があり、すぐに乳腺外科を受診しまし
た。触診・エコー・マンモグラフィーを行っていただき、しこりはなく、分泌物は検
査していただいた結果異常なしで自己検診のみしてくださいとのことでした。一度の
みの血性分泌であれば問題はありませんか。
その半年後第二子を妊娠、出産を経たため、昨年授乳中に検診施設でエコーのみ行っ
た(異常なし)だけで特に継続した受診はしていません。
現在、生理周期に伴う乳房痛、右乳房の右上部に違和感痛み・右乳房の2~3か所より
濃黄色の分泌物が続くので乳腺外科を受診する予定です。エコー、マンモグラフィー
以外にも検査の必要がありますでしょうか。不安になり質問いたしました。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「4年前に右乳頭より一度だけ1か所から血性分泌があり、すぐに乳腺外科を受診しま
した。触診・エコー・マンモグラフィーを行っていただき、しこりはなく、分泌物は
検査していただいた結果異常なしで自己検診のみしてください」
⇒妊娠、授乳期以外の「血性、しかも単孔性」であれば、本来は「その際に、乳管造
影を行うべき」でした。 これは質問者に言っても仕方が無いことであり、担当医へ
のコメントです。

回答

「一度のみの血性分泌であれば問題はありませんか。」
⇒4年間も「異常が無い」のであれば、「結果的には」乳癌では無かったのだと思います。
 乳管内乳頭腫はあるかもしれませんが、(単孔性)分泌が無くなってしまった以
上、(超音波で見えるくらいまでに)大きくならない限り「発見の機会」を失ってし
まったことになります。
 
「生理周期に伴う乳房痛、右乳房の右上部に違和感痛み・右乳房の2~3か所より濃黄
色の分泌物が続く」
⇒これらの症状は「乳腺症」と「断乳後の状態」としても「矛盾しない」ものです。
 
「エコー、マンモグラフィー以外にも検査の必要がありますでしょうか」
⇒それらの検査で十分です。
 単孔性分泌でないかぎりは、「乳管造影は不要」です。