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今後の治療

[管理番号:2977]
性別:女性
年齢:55歳
田澤先生、おはようございます。
こちらでいつも勉強させて頂いています。
今年の4月に温存手術をしました。
病理結果が出ました。
病理結果
腫瘍 0,4×1.0x0.3
異型度 1
種類 硬ガン
ER 99
PgR 1
HER2 +1
Ki67 1-9
脈管浸襲、静脈浸襲 無し
波及度 脂肪
断端 陰性
リンパ節 0/3
今後の治療は放射線とホルモンですが、転移の心配もあります。
再発率はどうなりますでしょうか。
抗ガン剤の上乗せは不要ですか。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
pT1b(10mm), pN0, luminalA, NG1
超早期癌です。
抗がん剤の適応は全くありません。
「再発率はどうなりますでしょうか。」
⇒ホルモン療法を行うと8%となります。
 
「抗ガン剤の上乗せは不要ですか。」
⇒不要です。
 適応はありません。
 上乗せは2%となります。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

乳がんと診断されてからいつも拝見しています。
以前も質問させて頂きました。
その節はご回答ありがとうございます。
この度、術後の検査にて健側に1mmの腫瘤がエコーにより技師の方に指摘されましたが、担当医は水が溜まっているだけ、腫瘤ではない、心配ないとの事でした。
針生検とかはしないのですか?と尋ねましたが、心配いらないと。
でも担当医のエコーはやっていません。
1度乳がんになるとやはりできやすいものと理解しており、又年齢的にも新たに出来たものであるので心配です。
1mmでは検査できないものなのでしょうか?
半年後でも良いものなのか。
田澤先生の他の方への回答を読むと、1mmでもエコーに写っているものは検査出来る、年齢的に疑ってかかるべきとあり、不安が消えません。
ガンだった場合、早いに越したことはないと思うので、田澤先生に見て頂く事は出来ないかと思いました。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「健側に1mmの腫瘤がエコーにより技師の方に指摘」「担当医のエコーはやっていません」
⇒医師自らエコーを行わない事が、「乳腺外科医の質の低下」の原因だと私は思っています。(というか、確信するにいたりました)
 
「1mmでは検査できないものなのでしょうか?」「1mmでもエコーに写っているものは検査出来る」
⇒その通り、エコーで映っている限り(たとえ)1mmでも「組織診可能」です。
「半年後でも良いものなのか。」「年齢的に疑ってかかるべきとあり、不安が消えません。」
⇒気持ちは解りますが…
 「1mm」だと「質的診断は(画像では)不可能」です。
 経過をみるのが一般的でしょう。
「ガンだった場合、早いに越したことはないと思うので、田澤先生に見て頂く事は出来ないかと思いました。」
⇒市川で予約するといいです。(1mmでは緊急性はないので、3カ月待ちでも全く問題はありません)
メディカルプラザ市川駅
 「1mmでは質的診断は(画像では)無理」ですので、(希望時には)「マンモトームで病変全体を削ってしまう」という選択肢もあります。