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今後の治療

[管理番号:4487]
性別:女性
年齢:41歳
告知を受けてから、よく読ませて頂いております。
大変お忙しいのに、患者ではない私たちの質問に答えて頂けることに、本当に感謝しております。
さて、部分切除を受け、病理の結果が出ました。
センチネル陰性 郭清なし
浸潤部分の大きさ3×3㎜
ステージⅠ
ホルモン受容体 陽性(数値は聞いていません)
HER2 陰性 1
Ki67 高い(%は聞いていません)
トリプルネガティブ
オンコタイプをしたとして、「高」と出ない以外はあまり意味がないものになりますよね?
「高」と出た場合には抗がん剤の適用にはなると思いますが、検査をせずに放射線のみというのも私のサブタイプでは逆に不安です。
大丈夫でしょうか?検査が高額なことが一番ネックで、小さすぎて結果が出ないこともあるそうなので・・・
Ki67が高いというのも心配の種です。
放射線のみで今後は何年経っても定期的に検診をしていくということだけではダメでしょうか?
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
おそらく「誤記載」があるようです。
「ホルモン受容体 陽性」と「トリプルネガティブ」という相反する記載があります。(この2つは併存不可です)
質問者の場合、後半の記載で「オンコタイプの話」が出てくるので、(オンコタイプはルミナールタイプにしか適応が無いので)「トリプルネガティブと言う記載が誤り=ルミナールタイプ」と判断して回答します。
「検査をせずに放射線のみというのも私のサブタイプでは逆に不安です。大丈夫でしょうか?」
⇒そもそも浸潤径3mm(5mm以下)では化学療法の適応がありません(NCCNのガイドライン)
 ♯ホルモン療法に関しては「考慮する(必須ではない)」という表現です。
「Ki67が高いというのも心配の種」
⇒この「浸潤径」では、余計な心配です。
「放射線のみで今後は何年経っても定期的に検診をしていくということだけではダメでしょうか?」
⇒それでいいのです。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

回答を頂き、有難うございました。
2点ほど誤記載があり、申し訳ありませんでした。
ER3/8 PgR0/0 HER2 陰性
上記だとトリプルネガティブでよろしいでしょうか?
ルミナールBも入っているとのことで、オンコタイプの話をされたのだと思います。
このサブタイプでも浸潤径が5ミリ以下なら抗がん剤はしなくてもよいのでしょうか?
話題が変わりますが、先生の患者さんの中で早発閉経で乳がんを罹患された方はいますか?
カウフマン療法(エストラーナ・プロゲストン)を長年行っていますが、私の場合は、カウフマンもやめて閉経ということにした方が良いのでしょうか?年齢的に早いので、不安になります。
婦人科系の質問で申し訳ありません。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「ER3/8 PgR0/0 HER2 陰性 上記だとトリプルネガティブでよろしいでしょうか?」
⇒ルミナールタイプです。
「このサブタイプでも浸潤径が5ミリ以下なら抗がん剤はしなくてもよいのでしょうか?」
⇒前回の回答に変わりはありません。
「話題が変わりますが、先生の患者さんの中で早発閉経で乳がんを罹患された方はいますか?」
⇒関係ありません。
「カウフマン療法(エストラーナ・プロゲストン)を長年行っていますが、私の場合は、カウフマンもやめて閉経ということにした方が良いのでしょうか?」
⇒乳癌では「ホルモン補充療法は禁忌」です。
 担当医と相談してみましょう。