[管理番号:6209]
性別:女性
年齢:44歳
田澤先生、初めまして。
私は7年前、右胸の外側下部に突然大きなしこりを発見し(3.5cm。後に内側上部にも1.5cmの悪性腫瘍がある事も分かりました)、それがGrade3のトリプルネガティブ乳癌だと判明し、全摘同時再建とFEC100+TCを4クールずつ受け、奏功しておりました。
術後5年を過ぎてからは1年に1度のCTスキャン・エコー・マンモグラフィを受け、何の問題もなく過ごしてきました。
ところが先日、1年検診にて今度は左胸に5cm以上のしこりが見つかり、検査の結果悪性腫瘍でした。
毎度の生理後には、自分で念入りに触診もしておりましたが、全く気が付きませんでした。
前回の癌の時も自分の感覚としてはある日突然大きなしこりが出現したという感覚で、まるで前回の癌のデジャヴのように感じています。
今回の癌はトリプルネガティブではなく、ルミナルBでした。
・エストロゲン受容体10%
・プロゲステロン受容体0%
・Her2(1+)
・Grade3
・Ki67=80%
そこで質問なのですが、先生はこれまでのご経験で、たった1年の間に5cm以上もの大きさに育ってしまった、再発乳癌患者さんを診られた事はございますか?
また、その患者さんの予後はいかがでしたでしょうか…?
ご多用中とは存じますが、ご回答頂けますと幸いです。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
重要なことは2点
1.乳腺の右と左は無関係
2.今回の左乳癌は右とは無関係
「たった1年の間に5cm以上もの大きさに育ってしまった再発乳癌患者さんを診られた事はございますか?」
「また、その患者さんの予後はいかがでしたでしょうか…?」
⇒特に普通です。
余計なことを考える必要はありません。
7年前に抗癌剤をしているので、今回は手術(遺伝性も考えられる両側なので全摘がいいでしょう)+ホルモン療法をするだけです。
「やるべきことをやるだけ」
物事はシンプルに考えましょう。