Oncotype DXで勘違いされていること
①「閉経前」で「リンパ節転移あり」でも適応があります。
それは以下の3つの臨床試験で確認されたからです。
■ECOG 2197
HT + AC vs ATを比較した閉経前・リンパ節転移陽性を含む試験の検体を用いて
oncotype DX(r)を検証したところ、予後予測が可能であると示されました。
(Goldstein LJ, et al. J Clin Oncol. 2008;26:4063-4071.)
■ NSABP B-28
Tam + AC vs AC-Pを比較した閉経前・リンパ節転移陽性を含む試験の
検体を用いてoncotype DXを検証したところ、予後予測が可能であると示されました。
パクリタキセルの追加効果について、高リスクにおいて傾向は見られましたが、
有意差はありませんでした。(Mamounas EP et al. ASCO 2012;abstr 1)
■ PACS01
FEC vs FEC-Dを比較した閉経前・リンパ節転移陽性を含む試験の検体を用いて
oncotype DXを検証したところ、予後予測が可能であると示されました。
(Penault-Llorca F et al. ASCO 2014;poster 11052)
②「中間リスク」では「化学療法によるbenefitがない」
以下の棒グラフを参照のこと
♯ 左(low risk), 中央(intermediate risk)ではbenefit無く、
右(high risk)ではbenefitがあることがわかります。