OneTeam コメント
江戸川病院乳腺センター長 田澤篤 さん 240件
2025-12-21 14:20:11 掲示板 2025年12月21日~12月27日
結構珍しいことですが、私へのコメントについて回答します。
先生は、なぜ、そこまで(患者に)寄り添えるのですか?(素朴なギモン)
技術があるから寄り添えるのか
思いがあるから技術を提供できるのか
→これは以前にも(自分自身に)問いかけてみて「こうだからだ」という結論に至ってます。
それは『QAをやっているから』
想像してみてください。
毎日毎日、質問者は(目の前の主治医の)診療に対して不安や不満を持ちそれを(質問の形ではあれ)私に投げかけてきます。
それも1万回以上も。
そしたら、(たとえ鬼のような人だとしても)質問者側に「ごくごく」自然にスタンスが写るのです。
『何で、(目の前の)主治医は私が手術してくれと頼んでも手術してくれないの?』
→それでは私が手術しましょう。
それが自然の摂理?というものです。
2025-12-18 07:59:38 掲示板 2025年12月14日~12月20日
Q&A 石灰化でエコーがいびつ
♯本日?掲載予定
を今朝回答していて…
皆さん、ポップコーン状石灰化をネットで調べれば
→あくまでも「粗大」石灰化所見であり検診で言えば「良性」として要精査としない所見です。
線維腺腫は「そもそも」変性すると「歪に見える」こともしばしばです。(石灰化を起こす=すでに変性している過程と言い換えることもできます)
★だからエコーでどう見えても「粗大石灰化を含んでいる。しかもマンモグラフィーで良性の粗大石灰化(この場合ポップコーン状石灰化)を確認すれば」変性して石灰化を起こした線維腺腫と(画像だけで)確定診断できるのです。
上記画像確認過程を経て(生検で確認することを厭わない私でさえ)線維腺腫です。生検不要です。
となるのです。
★このケースでは…(画像を実際に見ていない事も含め)
♯本来、生検は不要と思いますが(それでも)エコーでどうしても気になるのであれば生検自体が悪いというわけではありません。ただし本来、その医師はこういうべきでした。
↓
(以下)
粗大石灰化を伴うシコリだから、(粗大石灰化を起こした)線維腺腫の可能性が一番高いです。ただしエコーで歪んで見えるので癌の可能性も完全には否定できません。
万が一のために針生検で確定診断をお勧めします。
↑
このように言ったら患者さんは「このメールほどには」無駄な不安に陥らなくて済んだのでは??
不安に思わせるのも、安心感を与えるのも、その医師(の実力と相手の気持ちへの想像力)次第と言えます。
2025-12-03 07:54:15 掲示板 2025年11月30日~12月6日
連投です!
そもそも
「結果は「癌の疑いを否定できない」とのことで、大きな病院の紹介状」
→これ自体が、とんでもなく情けない!
大学病院の若造(失礼!)に頼らずに、(開業しているくらいなんだから)それらの医師達よりも経験も技術も上でなくてはならない。
私はそう思います。
確定診断もできない開業医など、存在する意味がない!
そう思いませんか?
♯今日は、ちょっと(QAに登場する)医師たちの情けなさに不満が爆発してしまいました。
2025-12-03 07:47:43 掲示板 2025年11月30日~12月6日
久しぶりの掲示板登場です。
Q&A 針生検ほぼ良性からのMRI造影検査
(以下、抜粋)
「細胞診をしましたが検体不適正」
「今度は針生検をしました。ほぼ良性。 医師は画像を見ながらまた3ヶ月後にエコー検査をしましょう」
「針生検は一部しか採取できない。乳管内のしこりがモザイクのようになっているから診断が難しいと言われ、3ヶ月後のエコー検査次第でMRI造影検査」
↑
この患者さんにとって、なんとも「無駄極まりない、(しかし)実際にはこの日本全国(おそらく)同じようなことがなされている」まさに、由々しい実態と言えます。
★このQAに記載したように、今週のコラムで本当の回答をしますが、本来は(診断がつかずに待たされ続けている)患者さん以上に、診断がつけられないことに「自分自身がもっとストレスを感じるべきでは?」と本当に不思議に思います。
そんな中途半端な診療していて胃に穴開かないの?
私がそれらの医師に率直に聞いてみたい疑問と言えます。
永遠の謎ですね…
2025-10-26 14:10:12 掲示板 2025年10月26日~11月1日
皆さん、今日のコラム遅くなりました。
先ほど公開しました。
(その最後にもコメントしましたが)
11月23日動画配信の発表者が決まりました。
(ここでも抜粋します)
この方のコメントの一部を紹介します。
これまでの経緯を通して、前院のクリニックで標準治療を受けていないことに薄々疑問を持ちながらも、乳がんに向き合って、自分で調べて行動しなかったことへの後悔。日本では紋切り型で誰でも良質な医療を平等に受けられると思っていたのは間違いだったと思い知り、後悔しないように、無治療のことを取り戻すかのように、行動を起こしたことで、今、目に見えるガンはない状態cCRでいられていることを伝えたいと思っています。
私は、この方が辿ってきた道筋を知っているので、このコメントの内容が鋭く突き刺さります。
約1月ほどの(配信まで)期間内に、発表者と相談しながら少しずつ予め内容を出すことで、当日の皆さんの頭の中にすんなり入って(そのうえ当日活発なご意見を出せるように)いくように準備したいと思います。
2025-10-01 07:22:12 掲示板 2025年9月28日~10月4日
遠隔転移について [管理番号:12822]
これについて3回目の質問に回答していて…
この方が主治医から受けた「絶望」
要は(お決まりの)「全身を回っているのだから何をやっても無駄」、「遠隔転移は治らない」と断言
そして、遂に(以下、質問2の中から抜粋)
『もうあなたには延命しかないとハッキリ言われ、暗闇から這いあがろうと手を伸ばしたのに叩き落とされた気分になり、どこに行っても同じ事言われて更に私はもうダメなんだと思うことしかできないのではないかと恐怖と諦めの気持ち』
結局これについては、(それに対して私自身が回答しているのですが)今、それを読み返して私自身が言いたい(その医師に対してでもあり、その先にいる患者さんたちに対して)ことは、まさにコレだと(自分自身の文章を褒めるのも恥ずかしい限りですが、お許しください)
(以下、抜粋)
⇒無論、「根治しますよ」とは言いません(私は宗教家でも、ペテン師でもない)
そうではなく、「根治の可能性を考えるなら、これがベスト」という治療法については経験があります。
アプローチとしてはまず2つですね。
1.肺病変を「転移なのか?の確定診断目的+(局所療法としての)切除目的+(転移ならば)サブタイプを確認する目的」で(胸腔鏡下に)切除⇒その後全身療法
2.まずは全身療法(やはりfirst line はsacituzumab govitecanとなるでしょう)
⇒(肺病変が)消失しないのであれば「ここで」肺の手術
上記1,2どちらにせよ、まずは「画像上完全緩解cCR」 それをどの位維持できるか? この維持が10年を超えた時、それは根治の可能性を秘めてきます。
今週のコラム(からの)今月の動画配信
私が世間に問いたいことは(早期発見もあれば、生検の精度の問題、手術手技など多岐にわたるとはいえ)「遠隔転移」これですね!
私が見て「遠隔転移からの逆転劇?(ここまで来たら根治じゃね? 謎男君的に)」にある患者さんたちに是非、自ら進んで発表してもらいたかったのですが…
それも待っていられないので、私がそれら該当する方(複数いらっしゃいますが)主にこれから外来診察にたまたま出くわしたら、「私自身が文書を作成して、それを(メールで)読んでもらいOKをいただき」(それらの方には)発表はしていただかなくても(私が代理で)読み上げる
↑
こんなことを今、考えています。
2025-09-25 07:47:50 掲示板 2025年9月21日~9月27日
Q&A ステージ4と診断されたことについて 9/24 08:06
を回答していて…
運命は変えられる。
もしくは「今、そこにある危機」
成功体験を数多く重ねている私から見れば「肝転移1cm」これで、まるで(全てを諦めたかのような)その「hormone therapy」一択の提案(だったのでしょう)
(このままの治療で)ゆっくりでも進行してしまうと、(その時に後悔しても)もう「戻るには遅すぎる」それが進行性、それが癌なのです。
間違いに気づいたら「やり直せばいい」それを待ってくれないのが癌なのです。
せっかく、これだけKey drugが揃ってきたのに(その登場より10年も前の)エビデンスにしがみついては患者さんが可哀そう。
そう思いませんか?
2025-09-23 07:03:27 掲示板 2025年9月21日~9月27日
Q&A 毎年受けていた検診と乳腺外来2箇所で見逃された乳がんについて 9/22 15:38
を回答していて…
つい最近の症例を「まざまざ」と思い起こしました。
患者さん自身が「ここにシコリが…」と言っているのに「エコーで何もない」と相手にされなかったと、つい最近の時間外水曜日受診された患者さん。
触診すると…
確かに(周りより)微妙に硬い。
ただ、「間違いなくシコリです」というほど輪郭がはっきりしていない。
なんとなく、このあたりが硬い。♯硬結という表現の方がふさわしい。
エコーで見ると…
「一見」腫瘍じゃないか…(前医で、エコーで異常なしと言われたという「先入観」は否定できません)
ただ『何か、気になる』『はっきりとした腫瘤と認識はできないけど、あらゆるプローブ角度でみても、やはりこの部分(硬結の部分)が周囲とは違う』『これは癌では?』
そのままMMTEしました。
♯予約外受診では、「癌を疑う所見」でない限り、「後日、生検予約」としていますが、「癌を疑う」場合には原則即日生検としています。(患者さん感情を考慮して)
♯2 「しこりとしての」輪郭がないので、念のため(CELEROではなく)MMTEを選択しました。
結果は「癌(浸潤がん)」
患者さんは(文字通り)「命拾い」しました。
前医で「異常なし」と言われて「あーよかった」となったら…
逆に「何で、しこりがあるのに異常なしなんて、おかしいわよ!」これが今回自らの命を救ったのです。
別の角度から見ると…
これは我々医師にとっての致命傷となりうる案件とも言えます。
裁判でいう「誤診」
検診での「見逃し」のワンランク上の(患者さんが訴えているのに)「それを異常なし」と言い切った。
(あとで進行してから実は癌だったと判明した際の)患者さん感情は計り知れません。
次回の今週のコラムはこれだ!
2025-09-22 07:46:25 掲示板 2025年9月21日~9月27日
昨日、BNCT生ライブ配信に参加いただいた各位
お疲れさまでした。
私(きっと中村先生にも)にとって、質問に回答している中で新たな発見(「気づき」と言い換えてもいいかもしれません)がありとても有意義なものとなりました。
チャットでの「ふーちゃん」さんからの質問で「皮膚」について聞かれた際に、私自身が「その視点」を見落としていたことに大変驚かされました。
つい先日、診察したわけですが「全く」皮膚に変化が無さ過ぎて「変化がないことの優位性」にハットしました。
手術したくない。胸に傷つけたくない方たちにとって過去にひとつの自由診療として「原発巣への放射線治療(これも自由診療だと記憶しています)」
実は、それらの方達を複数人(主として市川で)診察希望されて受診されていたのですが、「大きな瘢痕(最初は腫瘍が残存しているのでは?と疑い受診者全てにMMTEで確認していたくらいです)」があることと、もう一つ「原発巣へ照射したという証拠」ともいえる「皮膚の大きなひきつれ♯1(まるで大やけどの跡とまではいきませんが)」にどうしても目が行っていたのです。
それでも、その治療法を選択された(わざわざ九州まで遠征してです)方達には手術よりも満足いったわけですが、それに比べて今回のBNCTの凄さに改めて気づかされたわけです。
♯1 いわゆる温存術後の放射線照射後の「やや厚くなった」皮膚程度のものではなく、結構目立つのです。
全く表面上はBNCTをやったようには思えない(皮膚変化全くありません)し、エコーでみると腫瘍もずいぶん「小ちゃくなったなぁ」
これが正直な感想です。
皮膚浸潤を伴う(割と)大きめの腫瘍で「この」効果ですから、(イメージとして)15mm以下くらいのものなら、いったいどうなるのか?
とても(個人的にも)興味というか大きな期待をしてしまいました。
↑
せっかくの成果だから、もっと世に知らしめなければ!
そんな思いを強く抱いた昨日の配信となりました。
ご清聴?ありがとうございました。
2025-12-21 14:36:02 掲示板 2025年12月21日~12月27日
近々掲載されるであろう『Q&A CEAの上昇について 12/12 08:08』についてコメント
腫瘍マーカーについては、皆さん「自分の場合はどうなのだろう?」気になるのは当然の摂理と言えます。
この方の場合にはご自分が記載してくれたように
↓
このような推移
2023/9まで CEA→1.1~1.6(1.1が多い)の間で推移 CA15-3→6.2~7.9の間で推移
2024/3 CEA→1.7 CA15-3→7.2
2024/9 CEA→1.7 CA15-3→7.8
2025/3 CEA→1.9 CA15-3→6.8
2025/9 CEA→2.4 CA15-3→8.1
ここで質問者の文面の中に『上がり続けて初めての2台、基準値と比べると2倍弱になって』とありますが、これが今回のKey sentenceとなります。
もともと低い値が2倍となっても実は殆ど気になりません。
CEAに絞れば・
例1)基準値(初期値)が0.5の方が1.0となっても「全く」目に入りません。
例2)基準値(初期値)が4.0(そんな人ザラにいますが)が8.0となったら、これは「かなり気になる(というか)すぐに呼び出しとなります。
♯この方の場合には1.5倍である6.0でも「かなり」気にします。
つまり、(基準値からの上限が重要とはいえ)CEAでいえば「5.0を超えてくるか?」ということが重要であることは肌で感じているのです。
それは単純に経験から判断しています。
◎たとえば「基準値より倍になって気になるのは」
基準値が2.0以上の方となります。
2.0→4.0(少し気になる)
2.5→5.0(結構気になる)