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今週のコラム 454回目 fundamental 7 『9か月前に線維腺腫とされた癌』の補足

みなさん、こんにちは。

仙台行ってきました。

観光ではないですよ。学会、学会。(観光ではないから写真もありません?)

最終日(土曜日)は良く晴れて気温も上がっていました。

 

たんや善次郎 「真中たん」弁当

予想を超えた旨さに、2つ食べました!

(3つ買ってたら、3つ目もいったかも?)

 

 

○ 本文

動画fundamental 6で紹介した9か月前に(検診で)「線維腺腫、1年後」とされたその超音波画像を入手しました。

 これです。

左右は同じシコリを別角度から撮影しています。

左(青)は一見線維腺腫でもよさそうに写って居ますが、右(赤)は明らかに不整形です。

「線維腺腫と判断する理由が全く理解できない!

因みに、この時点(9か月前)は10mmでしたが…

 診断時 22mm

 

幼かった頃の写真に「面影あるなぁ」なんて言ったりしますが…

この写真も「面影ありすぎ!」ってとこですね。

 

参考に…

つい最近、検診でチェック(カテゴリー3)され当院受診した症例

 9mm

 

 同症例(別角度)

 

平べったいし、境界も明瞭だし「癌の可能性は低いと思いますが、確定診断しておいた方がいいですよ」と言いながらのCELERO(文字通り可能性は「かなり」低いと思っていましたが…

結果は DCIS

この症例で組織診を勧める施設は(当院以外に)一体全体存在するだろうか?

「おそらく、皆無でしょう」

 

そして、更に残念なことに(もしも患者さん自身が強く希望して、しぶしぶ?ながら生検を行ったとしても)偽陰性となり「(癌なのに)良性というとんでもないお墨付き」を得てしまうことも(QAを見る限り)世間には溢れているのです。