[管理番号:11872]
性別:女性
年齢:50
病名:浸潤性乳管ガン
症状:
投稿日:2024年06月17日
はじめまして。お忙しい中、よろしくお願い致します。
2月に石灰化で健康診断で要精密となり、乳がんと確定、4月末に迷いながら左胸全摘。
術前の病理です。
クリニックから外注した当初の病理です。
マンモトーム生検です。
er.pgr 80%
グレード1
her2 スコア1
ki67 20~30%
エコー上1.6センチ。
その後、大学病院に紹介。再度プレパラートを見直し。
er.pgr 90%
グレード2
her2 スコア1
ki67 10~20%
her2 がこのまま陰性ならばオンコかな?と主治医から言われておりましたが、術後
er.50~60%、pgr10~20%
グレード1
her2 0
ki67 5~10%
腫瘍計1.5センチ、浸潤計1.5センチ
センチネルリンパ節生検陰性
ステージ1.ルミナルa との診断で,アナストロゾールを5年となりました。
数年前から生理が止まり、血液検査で閉経との診断。
ここで、質問ですが、er.pgrが術前といえど高かったのに、こんなに下がることはあるのですか?
マンモトームで結構組織が取れているとのことでしたので、こんなに術後の数値が変わるとはあまり思っていなかったので少々驚いております。
グレードやki67が下がったのは嬉しいことなのですが、er.pgrが低いとホルモン剤がききにくいのではないか?と不安になってまいりました。
他の方の質問で、ききにくいことはないと田澤先生がおっしゃられていたと思うのですが、erが高くpgrが低い方だった気がしまして、質問させていただきました。
それと、病理についてなのですが、術前で取った部分はどのように評価されて最終病理を出すものなのですか?
素人の感覚ですと、術前で取った組織の部分は、腫瘍はないのに、そこの部分はどう診断してるのかな?思いまして。
プレパラートをあてはめて診断しているのですか?
私のように下がるということは、どういう病理の状態だったのかな?と思いまして。
最後の質問なのですが、閉経前と後とでは、再発率など多少関係あるのでしょうか?
長々と申し訳ございません。
よろしくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
ここで、質問ですが、er.pgrが術前といえど高かったのに、こんなに下がることはあるのですか?
⇒経験上…
術前組織診で高度陽性なのに、手術標本で低い場合には「手術標本の処理(固定まで時間がかかったとか、固定液の浸透が不十分だったとか)」の問題のことが多いです。
想像してみてください。
針生検標本は採取したら、その場で「ちゃぽん」と固定液(しかも針生検標本は小さいのに対して固定液容器は大きい)にしっかり固定されます
対して、手術標本は手術場で摘出したものを(臓器移植のように助手が待ち構えていることはなく)一旦置いておいて、(手術後に)固定するのです。(しかも全摘なら、尚更「大きな標本」に対して固定液もそれほど多くはないのです)
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/6/26
***